沈黙の艦隊(16)<完> (講談社漫画文庫)

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  • 講談社 (1998年9月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (530ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062604673

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沈黙の艦隊(16)<完> (講談社漫画文庫)の感想・レビュー・書評

  •  連載当時に夢中で読んでいたときには、この結末には少し拍子抜けしたような記憶がある。やまとがニューヨーク湾にはいるまでの戦いに明け暮れた展開、次々にあらわれる壁をやまとが戦術的にどう打ち破るかを見守っていた読み方からすれば、最後のほうが物足りなく思うのは当然だったろうなと思う。

     再読して印象が変わった。平和のための戦いというか、弱者が対等に言葉を交わすための戦いとか、そういうイメージが強く感じられる。そして、意志というか祈りというか、武力による戦いよりももっと静かで強いものの存在を感じさせるラストになっているように思う。そして、その意味において、勝ったのは海江田であると理解できるのだ。

     全部で16巻。改めてぜんぶを読んでみると、古くなっている部分と今でもなお新しい部分、そしてまったく古びない部分があるように感じる。この10年で核に対する意識が大きく変わり、またテロという暴力が強い具体性を持ち、ネットワークや企業活動が国家の枠を越えてうごめくことが常識となっている。だからこそ、人が人である部分、人間の意志の強さ、美しさが再確認されるべきだ。

     そういう点で、僕にとって全編通じて一番印象に残るのは、総選挙前のテレビ番組の中「考え続けます」という発言なのである。人類は、まだまだ考え続けなければならないのだと思うのだ。

  • 終盤は読むたびに泣きそうになる。自分にとってはとても珍しい作品。

  • 全巻を通して初めての女性登場人物、海江田艦長の奥さんはイメージ通りの女性だと思った。

  • 出会いは衝撃的で、はじめて「夢中になって読んだ」漫画がこれ。

    なんと、「原子力潜水艦」が「独立国・やまと」であると宣言しちゃうところからはじまる、すごいハナシ。

    海江田、という天才がいる。
    ただ大胆かつ緻密なだけではない。理想もある。信念もある。
    独立国・やまとの元首として、日本・アメリカだけでなく世界を揺さぶり、震わせる。

    深町という男がいる。
    地に足のついた、泥臭い男。
    磊落でかつ慎重。自分の本分を見失わない強い男。

    はじめて読んだときは、やはり海江田のトリッキーな感じとか、天才の名に相応しい戦術とかに夢中になったが、今大人になって読み返してみると、深町のような生き方、の難しさも理解できるようになっていた。
    これが大人になるっていうことなのかもしれない。

    海江田は、華やかで強いが、やはり脆い。
    なんとなく、ジョン・レノンと海江田に共通した印象を感じた。
    その人が歌う世界があまりにも美しく清浄であるように、海江田の掲げた世界像もまた、限りなく美しい世界だったように思う。
    凶弾に倒れるという結末が、その印象を更に強めている。

    海江田という男がみせた、未来の一場面を共有した世界はこれからどんな方向に進むのか。
    たぶん、今の世界とは、少しだけ違う世界になっていると思いたい。

  • 海江田ー!(`;ω;´)


  • 独立せよ!

    思想を貫くという行動は神を生む、神が人間を作り何かが始まる。
    この話には「奇跡」という言葉が何度もでます。
    そして何度も繰り返します。神が「奇跡」をおこすのでなく。
    自分を信じ行動した者にのみ起きるものなのだと。

    熱いよ。かわぐちかいじ。
    そら日本人は滅私奉公で過労死さ。

    この作品はベネットの理想主義と合理主義の間での苦悩や何を選択するかっていうのが見どころ。
    アメリカの抱える矛盾をキャラクター化しているところが面白い。

    海江田の思想に巻き込まれていくベネットを
    キリスト教に敗れるローマ帝国に見立てるなど、フィギアスケートに例えると4回転ジャンプ級の大技の連発。

    すごさについ平伏します。
    必読の書ですな

  • 原潜の戦いも面白いけど、国がらみ政治がらみの睨み合いのあたりでぐいぐい引き込んじゃうのが凄い。ところで海江田の顔ってモーツァルトの一番有名な肖像画に似ている気がするんだけどどうなんだろう。

  • 劇画最高。
    やまと保険以降の展開が早い早い。後半の政治的描写が凄く緻密。

  • あーもう…すっごい。面白いなんて言葉じゃ言い尽くせない魅力にあてられました。墓まで持ってくぞ、これは。読破中ドキドキガクガクしました。<br>〆に叫ばせていただきます。山中ーーー!

  • 「素晴らしい」の一言に尽きます。
    このレビューを見たあなた、何も言わずにこの本を手にとってみてください。

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