あしたのジョー(5) (講談社漫画文庫)

  • 講談社コミッククリエイト (2000年7月31日発売)
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本棚登録 : 165
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062607681

作品紹介・あらすじ

戦うために出会った2人の死闘が始まる! ジョーと力石。戦う事が運命づけられていた2人が、お互いの人生を賭けて戦う。その結末は、悲劇の勝者を生み、敗者には苦悩と悔恨の記憶だけが残った…。

感想・レビュー・書評

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  • ジョーと力石の一戦、力石の死、ジョーの引退?まで

  • 片岡鶴太郎 水が3分目迄減った桶の中の豆腐…。おそらく、ジョーと闘った力石の体も、最後はこのような状態にあったのでしょう。悲しい結末ではあるけれど、あの力石の壮絶な死にさえも、この作品の妥協のないリアルさが現れているのです。 リングとは、ボクサーにとって最高の自己表現の場であり、真っ白に燃え尽きることのできる舞台。

  • 力石との試合。ジョーはKO負けを喫しますが、はじめてライバルを尊敬し、敗北を受け止めることができます。
    二人が互いに理解しあったのもつかの間、力石は脳出血を起こして帰らぬ人となってしまいました。
    自らの拳で、「はじめて自分を認めて全力で戦ってくれた相手」を殺してしまったジョーは生きる希望を失い、街をさまよいます。

    漫画の登場人物でありながら告別式が開かれるという社会現象を起こした力石の死ですが、改めて読んでみると「ジョー」と「力石」という二人の対立がこの作品において大きな意味を持っていたことを痛感します。
    力石という目標を失ったジョーと、二人の戦いという目標を失った読者の喪失感をこの後にどのように埋めていき、「名作」として名を残すことになったのか、注目したいと思います。

  • 己の限界を超えて、肉体を絞り、骨を削ってジョーに挑みかかる力石。闘うために出会った二人の死闘が始まる。一階級上のパワーからくり出すアッパーカットは、ラウンドを重ねる度に鋭さを増し、ジョーを絶望の淵に立たせる。何度ダウンを奪われても、不死鳥のごとく蘇り相手を葬り去ってきたジョー。宿敵力石さえも、ジョーのクロスが粉砕するのか? それとも…。

  • この巻はもう、伝説だよね。
    力石戦の死闘はもちろん、力石が死んだあとの控室にジョー以外の人が集まるコマには、鳥肌が立つ。思い出した今もまた鳥肌が立つ。

    こういうマンガに出会えてよかった、と心から思える。

  • 物凄い死闘の末、力石くんが死ぬという第一部のラストに呆然とした。
    ジョーが言うような確かな友情を読者にも感じさせながらの退場は、こちらにもすごい喪失感を与えるなぁ。

  • 死んじゃった

  • 力石って結構早い段階で死んじゃうんだなー。

  • 力石の減量苦→対力石戦→酒場で葉子と出会うところまで。この巻で第1部完。力石の死因になったテンプルへの一撃はラッキーパンチだったのか。憶えてないもんだなあ。

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著者プロフィール

ちばてつや(本名:千葉徹弥)1939年(昭和14年)1月11日、東京築地の聖路加病院で生まれる。 同年11月に朝鮮半島を経て、1941年1月旧満州・奉天(現中国・遼寧省瀋陽)に渡る。 1945年終戦。翌年中国より引揚げる。 1950年、友人の作る漫画同人誌「漫画クラブ」に参加。1956年、単行本作品でプロデビュー。1958年「ママのバイオリン」で雑誌連載を始め、1961年「ちかいの魔球」で週刊少年誌にデビュー。 主な作品に「1・2・3と4・5・ロク」、「ユキの太陽」、「紫電改のタカ」、「ハリスの旋風」、「みそっかす」、「あしたのジョー」、「おれは鉄兵」、「あした天気になあれ」、「のたり松太郎」など。 公益社団法人日本漫画家協会会長。 東京都練馬区在住。

「2022年 『わたしの金子みすゞ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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