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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
一見普通に見えるやる気なさげな大学生が主人公。その主人公がハードボイルドな世界に自然に絡みこんでいく。しっかり書きこまれた重い文章。でもその中にも女性らしさというか文章に色っぽさもあって、表現にハッとさせられる部分も多い。
人を蠱惑する桜の花びら舞い散るハードボイルド。丁度桜の季節に読めてよかった。
高村薫の小説にいつも出てくる、破壊衝動の強い男たち。恵まれた資質を持ちながら、賢明で常識的な選択をわざわざ回避し、墜ちていくことに魅せられているような男たち。男ってこんなものなのか。それとも高村さんという女性作家が描く一種の幻影なのか。いつも読後に惑う。
「わが手に拳銃を」(1992年)を下敷きに 1999年に新たに書き直された文庫版 アジア全域の革命熱と血生臭い社会悪を支柱にした物語の重苦しさの中にも 桜吹雪の美しさ・杜甫の漢詩・李歐の突き抜けたキャラクターが どこか一睡の夢のような幸福感をもたらしている不思議な世界観に変わりはないのですが 前作を経て全ての流れが淡々と整理整頓され 登場人物それぞれの人格や物語上で... 続きを読む »
暴力の香りがする本。主人公はごく一般の青年だから暴力シーンは出てこないけれども、どことなく暴力の香りがするところがさすがに高村薫が書いた本といったかんじ。冒険譚といってしまえば簡単だが、重厚で十分な読書に耐えうる。2人が見た大陸の夢は儚く美しく、時間の流れは冷たく厳しく、わたしは本を読んでいる間中ずっと夢の中にいるような気持ちになった。この時代の中国は、内実はともあれ資本主義国からの視点で考えるとミステリアスで不思議な魅力を感じると初めて思った。時代が本の内容の面白さを更に際立たせる。
最近再読。個人的にナンバーワン。
李歐が朝ごはんを全て鍋に入れてごった煮するシーンが好き。
一彰のいう「大陸」を感じる。
男という生き物はみな、こうなんですかね? 現実と自分の間にかかった白い膜をとおして、世界を見ている、霞を食って息をするような。一彰や李歐だけに留まらず、笹倉や田丸までもがそういう人間に見えてくる。女は何処まで行っても、夢と現実の擦り合わせに長けた生き物なんだなあとも。
黄金~があまりに面白かったので、実はずっと気になっていたこれを読んだ。いやー李歐がめちゃくちゃカッコ良い。目の前で生きて、呼吸しているみたい。これは男も惚れるね…。
ただ李歐がカッコ良すぎて少女漫画のヒーロー的に見えてしまった(こんな荒っぽいヒーローもそういないけど)。それだけカッコ良かったってことで。
22歳の平凡なアルバイト学生だった吉田一彰が美貌の殺し屋李歐との出会いをきっかけに徐々に抗争の渦に巻き込まれていく15年間の物語。
中国間の派閥抗争からゆくゆくは国家抗争にまで物語が発展していって、スケールの大きさに圧倒されました。銃や機械工学の知識がないのでよくわからない部分も多かったけど、読み出したらとまらなくなってしまった。
平凡な幸せを手に入れながらも大陸に憧れ李歐に恋焦がれる一彰の内面は氷の下で静かに炎がくすぶっているようだと思いました。
所々にはさまれる桜の描写が幻想的で美しく、読み終わった後もなんだかぼんやりしてしまった。
吉田秋生の「BANANA FISH」の読後感に近い感覚を受けた。
この漫画が大好きなだけに、この本も高得点。
主人公とカリスマの組み合わせ。
大阪の下町とNY。
そこにある桜と朝日。
どうしても「BANANA FISH」のイメージが染み付いているので
こじつけ的に対比させてしまうけど、
世界観はかなり似通っていると思った。
図書館で借りたのですが、半分くらい読んでギブアップ。
BLっぽくて、好きなタイプの小説だと思ったのですが、どうにも内容に興味が持てなかった。文体も説明調で、とっつきにくく、グッと惹きつけられるような見せ場もなかったような気がします。
平凡なアルバイト学生だった吉田一彰は美貌の殺し屋・李歐と出会う。それは運命との出会いだった。ともに二十二歳。しかし、二人が見た大陸の夢は遠く厳しく、十五年の月日が二つの魂をひきさいた。
すばらしくかっこいい李歐と一彰の物語でした。桜が美しく、いい味出してます。
本屋で買い占めて、誰にも読ませたくない!と思った、唯一無二の本です。
望むと望まざると、水銀灯・一彰の人生には李歐がらみでありとあらゆることが起きますが、田丸の一刀両断。「この写真を見たら、案外何ということはない話やったのかなという気もしてきた」。田丸、GJ!
うーめぇ紹興酒みたいな本だなー。すっごいよい感じに酔わせていただきました。
しかし、酒は飲めるし飲むけれどあんまり好きではないのでした。
銃に魅せられ、裏の世界に足を踏み入れていく一彰と、彼の前に突然現れ、心を奪っていった美しき殺し屋・李歐。
暗い世界の渦にのまれながらも、十五年にわたり繋がり続ける、二人の男の物語。
友情でもあり愛でもあり、二人の名のない関係性がとても強く魅力的。なんともいえない切なさが、見事に描きだされています。
久しぶりに高村薫の長編小説が読みたくなり、古書店に並んでいたこの作品を、選んでみました。 舞台の始まりは80年代。 大学に通いながら、ある目的を持って、昼と夜のアルバイトをする学生が、この物語の主人公です。 ある夜、アルバイト先で、同年代の不思議な男と出会います。 そして事件に巻き込まれて・・・という展開。 話はその後、主人公の幼少時代へとさかのぼり、そして不思議な男との因縁の物語が続き... 続きを読む »

李歐よ君は大陸の覇者になれぼくは君の夢を見るから――
華々しい活躍を行う李歐を想う、彼と比べればずいぶんと平凡な吉田一彰が、李歐によって大陸へつれていけという約束を果たされるまでの人生。
硬い...






