アルバイト探偵 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062630689

作品紹介・あらすじ

冴木涼介は六本木の私立探偵。ずぼらで女好きの不良親父だがヒゲの似合う顔つきで見てくれは悪くない。一人息子の隆はツッパリにもオタクにもならず適度な不良する高校生だが事件があれば親父が最も信頼するパートナー、アルバイト探偵としてバイクを飛ばす。美人家庭教師麻里さんが持ち込んだ依頼とは。

感想・レビュー・書評

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  • 大沢在昌さんのハードボイルドはヒリヒリする感じが好きだ。
    初アルバイトアイ…「新宿鮫」や今まで読んできた大沢在昌さんの感じと違って、涼介とリュウの掛け合いがコミカルで面白かった。でもちゃんとハードボイルド。あっという間の一気読みだった。
    また次が楽しみ。

  • 面白いから読んでみて〜と言うオススメのもとお借りした。
    いや〜、面白かった!
    大沢さんの本は初めて読むのだけど、大沢さんの本の中でも結構ライトな部類との事。
    ズボラで綺麗なお姉さんにしか興味のない社会不適合者な親父(本当の父親かは謎)の息子隆くんがダメ親父の元探偵業をさせられるという短編。
    頭の中ではシティーハンターの冴羽獠が頭の中にチラついてしまった。
    ちょい不良な高校生の隆くんがまたなかなかいい味を出していてあっという間に読んでしまった。

  • ぐうたらな感じがしてよかった。生き方を変えるようなそういった事件や考えはなく、俺はこういうのでいくしかないなみたいな。探偵業の息子。明るいのどかな十代。

  • 新宿鮫シリーズを読みたかったけど、なかなか時間がなかったのでこっちの短編を読んでみた。
    ハードボイルド×探偵×コメディ?自分の好きなものの組み合わせで面白かった。
    古い言い回しとか背景に時代を感じるところはあったけど、書かれた年考えるとやむを得ず。
    読むにつれて、関係とかの謎が徐々に分かってくるようで・・・続編も読んでみたい。

  • これがハードボイルドだと教えられたのは、購入した後。
    失敗かと思ったのだが、読みやすい。っていうか面白い。
    ハードじゃなくてソフトボイルド?
    語り手は探偵事務所を営む冴木涼介の一人息子、隆。
    理由はともかくとして、広尾のマンションに事務所兼自宅が
    あるくらいだから、私立探偵のイメージからはかけ離れている。
    見てくれの良い親父と爽やかで小気味のいいくらい
    チョイ悪の隆が、親子というよりは、信頼しあってる男同士風に
    良いコンビネーションで依頼を片付ける。
    モチロン、親父が銃をぶっ放すシーンなんかもある。
    でも軽い。テンポもいい。これは楽しく読めました。

  • 廣済堂文庫

  • 四半世紀ぶりに再読。

    当時「都会の高校生怖ぇ」と思ったが、
    40歳を過ぎた今読んでも「都会の高校生怖ぇ」。

    ハードボイルドというより、軽妙な掛け合いのアクション小説。
    スマホはおろか、携帯電話もない時代。
    現代ではややこっ恥ずかしい描写や表現もあるが、今となっては新鮮とも。
    短編故に大掛かりな組織と対立するわりに小粒感がぬぐえない。
    中編~も読みたくなる作品。

  • マイルーラ、久しぶりに見たこの言葉、移動の呪文だったかな?

    〇十年前の都内のイケてる男の子ってこんな感じなのでしょうか。

    単車にタバコに飲酒にetc...。

    異世界のおとぎ話を読んでいるようでハラハラしつつあっという間に読了。

    星一つ減らしたのは、どうしてもお母さん(ダメ母代表)の立場で見てしまうからで、嫌いじゃないです。

  • 軽いタッチの探偵小説。難しいハードボイルドは苦手だけれどこちらは読みやすかった。キャラクターもたっていてイケメン設定は外せない。短編のように事件は短めで解決するのも助かる。連続ドラマにもなりそうな感じ。

  • あらすじ
    冴木涼介は六本木の私立探偵。ずぼらで女好きの不良親父だがヒゲの似合う顔つきで見てくれは悪くない。一人息子の隆はツッパリにもオタクにもならず適度な不良する高校生だが事件があれば親父が最も信頼するパートナー、アルバイト探偵としてバイクを飛ばす。美人家庭教師麻里さんが持ち込んだ依頼とは。

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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