- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062631211
感想・レビュー・書評
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検屍官ケイシリーズ第6作。
猟奇的な連続殺人犯の宿敵ゴールトとが、ケイに迫ってくる。ニューヨークセントラルパークでまた、若い女性が殺される。
ベントン捜査官、マリーノ警部、姪のルーシーらと共に、ついにゴールトとの決着をつける時が迫る。
サスペンスの要素もあり、白熱した展開に目が離せない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ第六弾。
懲りずに読んでいる。 -
IT関係が全くわからないので、細かいところは、、、
最後のほうは、FBIって頭良くてすごいはずなのに、警察もFBIもこんなに間抜けなの?!て思う事をしでかしていて、ちょっとイライラしてしまった。
ちょっとスカーペッタの性格に辟易してきて、飽きてきた感が(-.-;)
まぁ、それも一巻から連続で読んでいるからなのでしょうが、、 -
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前作死体農場の後編的な位置付け。二つの事件が絡み合って未解決となった連続殺人犯ゴールトとのクリスマスでの対決。スカーペッタも結構な年のはずだけど、いけない恋に走ったりと、いや〜読んでしまうなぁ。
解説には、自作のためにスキューバ・ダイビングを習っているとのこと。むむむ、気になって、このまま次作「死因」へ。とまらないー。 -
ちょっと、これはいけませんよ。
作者、どうしちゃったんだろう?
まず、スカーペッタがよろしくない。
感情的で、非論理的で、シリーズ当初の頭の切れるタフでしたたかな彼女はどこに行った?
大勢の警察官やFBIの捜査官が駆り出され、多額の税金と彼らの命を懸けてスカーペッタの身の安全を守っているというのに、「軟禁されるいわれはない!」と自分勝手な行動をとり、周囲を振り回す。
20代の若僧なら拳固の一つで許されるかもしれないが、スカーペッタ51歳です。
協調性なさすぎ。公務員として不適格。
そして、自分が心細い時にそばにいられない不倫相手のベントンにあたる。泣く。
さいてー。
そりゃあ心細い時はそばにいてほしいよ。
ましてや自分の命が狙われているかもしれないのだから。
でも、泣いちゃだめだよ。彼の前だけは、絶対。
そのくせ、警察やFBIが保護すると、うっとうしいとキレる。
わがまま!
だいたい彼女の捜査って、勘頼りなところが多いんだよ。
そもそも検死官って、捜査をするのは本来業務ではないでしょ?
勘を頼りの上に、偶然のラッキーが多すぎる。
数年ぶりに会った友人の精神科医が、「あなた疲れているのよ。私の別荘でゆっくり休むといいわ」って鍵を渡してくれた別荘の場所が、重要参考人の実家のそばって、どれだけラッキーなのよ。
そしてゴールト。
『真犯人』で出てきたときは、本当に冷徹で残酷でずる賢くて、本を読んでいても肌が泡立つほど怖かった。
サイコパスってこういう人のことを言うんだと思った。
なのに、今作の彼はなんだ?
残酷だが、痛々しさが漂うほどにボロボロ。
なぜコカイン中毒にしてしまったの?
彼の人としての異質さの所以は何か?
それが今作で明かされると思ったのに、生まれた時から異質だった、と。
しかし、どう異質だったのかが書かれていないから、もしかして親の育て方のせいかもしれないよね。
愛されずに育ったから、あんな人間になってしまったのかもしれない。
その可能性をつぶさずにゴールトを退場させてしまったのは、この作品の大きな傷なのではないかと思う。
最初から最後までいらいらしながら読んだ。
どうもスカーペッタが好きになれそうもないことに思い至った。
ルーシーも、ベントンも、マリーノもあんまり好きじゃないし。
まだシリーズは続くんだよね。
ああ…。 -
私にとってのパトリシアコーンウェル2冊目、死体農場の続編。
死体農場で登場した連続殺人犯ゴールトのその後が描かれている。
ゴールトはサイコパスだが、暗闇でものが見えるなど、特異さを強調するあまり、もはや人間ではないモンスターになってしまっている。
精神分析や家族を通してゴールトの人間的な面にも触れているので、せっかくなら彼の心の内にも触れてほしかった。
ベントンとケイの恋愛描写はなくてもいいと思う。