奇妙な昼さがり (講談社文庫 あ 4-20)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062631365

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  • バーボンの歌

  • 阿刀高さんのショートショートストーリー。
    ふとした会話から生じた疑念、誤解を描いた「スエードの女」「別れの朝」など。
    どれも大人が主人公で、話の舞台は酒場が多い。
    大人の雰囲気の本です。
    これ以前のショートショートに比べるとストーリーもオチもかなり落ち着いておとなしめな雰囲気。
    ダジャレがオチという話も多いです。

    ショートショートストーリーは1話が短いので、読んですぐに忘れるというのがほとんどですが、この本は最後の「くぼみ頭」という話を覚えていました。
    何故かと言うと、昔この本を読んだ時、「今まで読んだのに比べると正直面白くないな・・・」と思った所、まるでその思いを見透かしたような話だったから。
    作者のエッセイ的なストーリーで、ちょっと自虐的だったので印象に残っていたんです。
    それがこの本のオチで、わざと全体を抑え目のストーリーにしたのだとしたら・・・。
    さすが!とうなるしかないです。

  • いつもながら軽快に読めるショートショート。気楽に読めるので、ちょっとした気分転換にぴったりな本。

  • 夜の歌
    『スエードの女』
    『別れの朝』
    『髪』
    『夜の歌』
    『青いグラス』
    『シェーン・カムバック』
    『室内風景』
    『チーズの贈り物』
    『魚座の女』
    『マジック海苔』
    『再会温泉』

    バーボンの歌 
    『プレイバック』
    『空飛ぶカーペット』
    『名コンビ』
    『バーボンの歌』
    『ジグゾーパズル』
    『20まで』
    『快適な家』
    『黒と白のブルース』
    『灰色の袋』
    『まっ白な皿』

    海の歌
    『嘘をつかない女』
    『奇妙なアルバイト』
    『愛の酒場』
    『海の歌』
    『灯台』
    『カタカタ物語』
    『幸福の神様』
    『光る歯』
    『折れた矢』
    『サロン・パス』
    『くぼみ頭』

     1996年7月4日初読

    削除

    船橋図書館
     2010年3月21日再読

  • ショートショート。
    昼さがりだけど夜の話もあるよ。
    ちょっとぞっとするようなのもちらほら。
    髪の話がぞっとした。

  • ショート・ショート。ブラックジョークとちょっぴり怖い要素が満載。全32話。

  • 5冊目のショートショート集。
    夜の歌,バーボンの歌,海の歌の3部構成。
    無駄な装飾を削ぎ落とした作品は,
    日常生活の合間に読むのにちょうど良い。
    個人的には,少し怖い犯罪を扱った「室内風景」,
    男女の別れの機微を扱った「別れの朝」,
    純粋な子供の夢を扱った「空飛ぶカーペット」などが良かった。

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著者プロフィール

作家
1935年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続け、78年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞。95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞。日本ペンクラブ会長や文化庁文化審議会会長、山梨県立図書館長などを歴任。2018年、文化功労者。

「2019年 『私が作家になった理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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