季節のかたみ (講談社文庫)

  • 191人登録
  • 3.79評価
    • (13)
    • (23)
    • (24)
    • (1)
    • (0)
  • 16レビュー
著者 : 幸田文
  • 講談社 (1996年6月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062632645

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

季節のかたみ (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 読みながら背筋がピンとのびる様な気がした。
    1日1日を大切に、丁寧に暮らしたいと思わされた一冊。自分自身の五感を大切にいろいろ感じ、考えたい。
    それにしても日本語ってやっぱり素敵。
    美しい日本語を使える人になりたい…

  • 暮らしの手帳的、というか非常に生活という地面にしっかりと足をおろした「哲学」を感じさせる文章だな、と思う。そのあたりは親子の血は争えない。何気ないことを書いていながらはっとさせられるのは、こうした随筆の書き手として最高の手腕ではないか。男性にもおすすめ。

  • 「なくしもの」。
    妻がふと夫に嫌悪を抱く。
    すると、まるで心を見透かされたように夫から別居の打診をされる。家庭が一番落ち着くと言っていた夫なのに、と妻はいぶかしむ。

    妻が生き生きと働きだした結果、夫の目には「静かさと安らかさ」をなくしてしまったように映る。

    最初は妻の嫌悪から始まるのに、夫の言葉に私までガーンと衝撃を受けた。自身を貫く一言って、あると思う。

    「ドッコイショ」では、「人のからだは天然資源でできています」という言い回しが面白い。
    使えば減る。減るのは定めだが、荒廃させるのはむざんだと幸田文は結ぶ。

    彼女の文章に触れると、身体論ではないのにも関わらず、身体というものを改めて見直したくなるときがある。

  • 心の片隅でもいいから置いておきたいあたたかな知恵の本

  • こんな婦人に私はなりたい

  • このエッセイ、著者が70代のときに書かれています。

    「古いことをよく掴んでいるものは、ぬからずに新しいこともよく承知しているな」
    昔の光景が、懐かしむためにあるのではなく、今を受け止めるための逸話として登場します。

    父幸田露伴に暮らしの術をたたきこまれた著者の視線は、日常の暮らしや人にしっかりと据えられています。
    「東京へきておどろいた」
    昔のこととはいえ、洗いものの時、水道を流し放しにする姿はぜいたくでした。

    「私は家計簿の四月を見るのが好きだ」
    買った物で、その時にあったこと、その日の思いが蘇ります。

    「胃という臓器のしたたかさには負けますねえ」
    登場する言葉に年輪を感じます。

    「十年、二十年あとの秋には、さぞみごとな眺めだろうなあ」
    70代で、庭に埋めた実の育つ先の姿を思い浮かべています。

    老いや衰えを受け入れた上で、起こす行動や刻まれた思いは、なかなか逞しいですよ。

  • 母に勧められて読者中。「旅」に惹かれました。これきくさんに言わせたい。めもめも。

  • 本棚から引っ張り出して15年ぶりに再読。好きな本て変わらないな。

  • 『なくしもの』に心震えた。
    梅雨の時期になると思い出しそう。
    夫婦という関係の切ない話。

  • 季節が変わる時期に読みたい幸田文のエッセイ集です。
    相変わらず目のつけどころが面白くて、読んでいると「ふふふ」と笑ってしまいます。

    例えば『家具』。「机というのは、ふしぎな家具だとおもう。誰でもが、やたらと何でも乗せてしまう」言われてみればそうですねー。

    『ぼけの皮』。ばけの皮ならぬぼけの皮をかぶって、あたりさわりなくすませるというちょっと大人の技を紹介しています。

    詳しくは http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120414/1334407493

全16件中 1 - 10件を表示

季節のかたみ (講談社文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

季節のかたみ (講談社文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

季節のかたみ (講談社文庫)はこんな本です

季節のかたみ (講談社文庫)の単行本

ツイートする