ステップファザー・ステップ (講談社文庫)

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著者 : 宮部みゆき
  • 講談社 (1996年7月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062632850

ステップファザー・ステップ (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 双子に気に入られた盗人。
    犯罪小説。金持ちからしか盗まないというところで悲劇ではない。
    犯罪が主ではなく、学校、家庭生活を一部から垣間見る。

    悲惨な話題があり、ご機嫌な話題がある。
    双子からはお父さん役を頼まれ、継父(step father)の気分になる。
    子供がおらず、結婚していないので、親としてはよちよち歩き(step)。

    継父の歩み(step father step)として微笑ましい。

  • 盗みに入ろうとして天災に遭い(これぞ天罰?)、隣の家に落っこちて倒れているところを助けられた泥棒の男。
    中学生の双子「哲」と「直」は、通報しないかわりに「お父さんになってほしい」と頼む。
    二人の両親は、それぞれ愛人と駆け落ちしてしまい、二人きりで家に住んでいるというのだ。
    当初は弱みを握られてしぶしぶ、だった泥棒だが、徐々に双子と情を通わせていくようになる。

    宮部みゆきには珍しいのでは?こんなにあっけらかんとしたコメディタッチのミステリー。
    「ブレイブストーリー」や「英雄の書」みたいな子どもを主人公にしたファンタジーを書きながらもご都合主義には走らず、重い現実を主人公に背負わせ、なんだか暗さを残してしまったり、ミステリーで超能力者を登場させながらも「ほんとにあるかも」というリアリティあるストーリーに仕立てるのが宮部みゆきなんだ。
    と勝手に思っていたんだけど、この本はファンタジーでもなければ超能力者が登場するわけでもないのに、「いやいや、そりゃないでしょ!!(笑)」と笑いとばせるような明るさがありました。
    20年前くらいに書かれた本なので、ワープロやら留守電やら、ちょっと時代を感じるところはあったり、そこも面白い(笑)

    表紙を見て、「知ってるこの絵…」としばし考え、あ、荒川弘だー!とわかったときはちょっとうれしかった。
    脳内イメージはずっとこの絵のまんまで読み終えた。
    そのうちこの登場人物で長編を、という構想を持っておられたようですが、今に至るまで続編がないようで残念。話の中で出てくる推理の方がしっくりくるような、現実味のない双子の家族設定に、何か裏があるのかなぁ、と気になるのだけど。

  • 完全に表紙買いです。完全にです。中身を一切確認せずに、表紙だけで買いました。
    買ってよかったです。双子はかわいいしお父さんはおもしろいし、始めてミステリをサクサクと読めました。
    じつはもう5周ぐらいしてます。そのくらい好き。一番好きなのは置き引きされる話かもしれない。

  • 屋根から落ちた泥棒が、助けられついでに弱みを握られ、双子の父親代わりになるお話。
    軽いタッチで読みやすい。個性的で魅力的な登場人物たちの会話は、声に出して笑ってしまうくらい面白い!短編集なのだけど、最初のうちは嫌々だった主人公と双子の距離が、一話ごとにどんどん近くなっていく。「ミルキー・ウェイ」で主人公がやさぐれる様はちょっぴり切なくもあり、可笑しく、そして愛らしい。何度も読みたくなる作品。

  • 宮部みゆきあんまり読みません。

    しかし、この小説の登場人物は
    アウトローながらも愛に溢れていてステキです。
    双子ちゃんは頭が良い。

    この本に
    「お父さん」
    「今」
    「発見したんだけど」
    「風邪ってさ」
    「早くよくなってねって」
    「心配してもらうために」
    「ひくものじゃない?」

    ここにやたら惹かれた。
    なぜなら今わたしが風邪をひいているからであるw

    優しい一冊です。

  • ドラマ化にもなってた一冊。
    ホームコメディ系な感じでしょうか、ほっこりと。

  • 主人公は35歳の職業泥棒。ある家の盗みに入ろうと隣の家の屋根に上ったところで哀れ落雷に合ってしまう。目覚めると目の前にはそっくりな双子の少年が。『お父さんとお母さんはいないんです』『あなたはプロの泥棒でしょう?』『僕ら二人くらい、面倒みられない?』『ぼくたちあなたの指紋をとっちゃった』 かくして誕生した、泥棒と双子少年の擬似親子がさまざまな日常の謎に遭遇する物語。

    こんなに読み終わるのがもったいないと思える物語は久しぶりでした。ちょっとずつ双子に情が移っていく主人公がほほえましかったです。お別れの描写は無かったけどいつか読んでみたいようなみたくないような。多分号泣。

  • 連作の短編は最近気に入ってます。
    この作品もお気に入りのひとつになりそうです。

    最初は、星新一や筒井康隆の短編を読んでるような軽快なかんじでしたが、最後まで読むとやはり宮部作品でした。軽快感はそのままで。

    父母失踪した双子の子と、裏稼業で生きている男がある日を境に、少しずつ「疑似」家族になっていく物語ですが、重松清氏とはまた違った、子どもに対するほのぼの感がとってもよい感じです。

    双子の父母の失踪の謎や双子が成長したときの続編が読みたいです。

    重たい作品ではないので、気軽に読めます。

  • さくさく読める短編の連作。
    双子ちゃんの台詞割り、交互に話す感じや、
    主人公の語り手としての立ち位置などなど、
    ちょっこし、最後まで腑に落ちなかったというか、
    個人的にしっくり来なかった部分があるので、
    ★一つだけ、ごめんなさい。
    でも、解説も含めると、大満足です。
    エンターテインメント性があって、娯楽として読むのには最高。
    ところどころ、埋め込まれている、
    啓発的なメッセージも身に染みるものがあって、読み応えも抜群。
    ええ本や。

    そういえば、宮部みゆきさんの小説を読むのは初めてでした。
    最初に読んだのが、この作品でよかった。
    他の作品も読みたい!ってすごく思った。

  • ドラマ化で本を知って、荒川さんの表紙に魅かれて購入。
    ドラマは見ていないけど、表紙どおりの利発で大人びてる小生意気な双子と
    その子供に振り回されるちょっと情けない感じの大人のホーム?コメディ。
    基本的には双子に振り回されてるけど、いざというときには
    大人の貫禄をみせてます。

    物語的には完結していないようなので、続刊に期待。

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