否認: どうして言わないの (講談社文庫 ほ 18-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062633079

感想・レビュー・書評

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  • 有名な検事さんだった人が書いた小説。
    立花隆さんが帯に感想を書いていたので買ってしまった。。。。
    はたして、恋愛感情の部分とか必要だったのだろうか?
    うーん。。。娯楽小説とみれば普通。

  • ジュンという若い女性に好感を持って書いている。

    何かをいわずにいられない・・・
    その性質・・・そして 後で後悔して謝る。
    曽祖 という男性と 富田という男性の 両方の中から
    男の本性 を見ようとする。

    富田は 軽くてクール でよく切れるが
    ガラスのように弱い。

    ガラスのように鋭く、ガラスのように 強い、が脆い。

    真実さえも ルールやゲームの中に入れてしまう。

    曽祖 ゆっくりとして 何もかまわない野暮ったさ。
    しかし 確実に 真実をつかもうとする。

    汚職 収賄 という問題は 政治家という
    組織の上に乗っかった 個人の問題であり
    その個人を 企業ぐるみで攻撃する。

    ともすれば 弱い人間を お金で切り込んでいく。
    向上しようとすれば やはり お金が必要であり、
    それに 集中砲火を加えることになる。

    社長という経営責任持つものが
    それまで関与することは 当然である。
    しかし、それを実証することはむつかしい。

    決定的証拠が カネ以外にはないことがありうるし、
    カネには 人格がない。

    あるのは 自白ということであり、
    その自白が どのような状態でなされるかである。

    角川の運び屋が 自白せざるを得なかったのは、
    退職金の減額 ということである。
    いったい何を信頼していたのか ということになる。

    自分中心にしか考えられないことは 明らかであり、
    そのことによって
    悪を構成しているものは 一蓮托生みたいな
    発想があるが、結論から言えば
    個人の責任に帰着するのである。

    万時という真正面でまじめな人間が 
    収賄しなければならない状況に陥ったときに
    それが ニンゲンとしての選択として
    どうなるのか ということであろう。

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著者プロフィール

公益財団法人さわやか福祉財団会長・弁護士ほか。
京都大学法学部卒、1961年検事任官、1976 年東京地検特捜部検事としてロッキード事件を担当、1991年法務大臣官房長を退官。さわやか法律事務所及びさわやか福祉推進センター(2010 年に公益財団法人化)開設。「高齢社会NGO連携協議会」共同代表、厚生労働省の高齢者介護研究会座長等歴任。著書に、『初めて部下を持つあなたへ』、『「共助」の力』など。

「2021年 『自分たちでつくろうNPO法人! 第3次改訂版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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