重耳(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 987
感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062633239

感想・レビュー・書評

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  • レビューは下巻で

  • やはり歴史小説を読むのには慣れが必要である。
    司馬遼太郎ばかり読んでいると他の作家が読めなくなっているのだが、
    この作家で、中国史小説。上巻を通してようやく慣れてきた。
    物語は秦の始皇帝よりも前、
    考え方において現在の科学や、論理の位置に占いや伝統や習慣が多くをしめている時代のお話。

  • 上中下

  • 読み物としては『孟嘗君』に軍配が上がるものの、物語の本質が占いにあることを示した点において忘れ得ぬ一書となった。重耳は43歳で放浪を余儀なくされ、実に19年もの艱難辛苦に耐えた。「大器は晩成す」(老子)。

    http://sessendo.blogspot.com/2011/08/blog-post_3684.html

  •  中国春秋時代の晋の君主であった文公、つまり重耳(ちょうじ、と読みます)は紀元前696年から628年まで生きた人で、春秋五覇の代表格。その権力闘争に巻き込まれて命からがら逃亡、常に身の危険にさらされ大変な辛苦を舐めながらの19年、1万里におよぶ流浪の果てに、ようやく晋に帰りついて即位した春秋随一の名君といわれています。その重耳を描いた壮絶なストーリー、読み応えのある全3巻です。

     古代中国の歴史小説ものを数多く書いている宮城谷昌光ですが、この作品は芸術選奨文部大臣賞受賞の名作で、ここから宮城谷ファンになる人も多いようです。漢字が多くて読みにくい、なんていうのは慣れない最初のうち。旅先で中国の悠久の歴史をたっぷりと味わってください。

  • 406263323x 354p 2002・8・28 13刷

  • ★2011年2冊目『重耳 上』宮城谷昌光著 評価B+
    曲沃という小国の君主 称は 本家の国である翼を滅ぼして 親子三代の夢である晋再統一を果たしたいと思っていた。称の嫡子 詭諸は武勇は優れるものの、人格は凡庸であり物の見方は皮相的。その息子公子の中に将来の大物 重耳がいた。しかし、大器晩成でどちらかと言うと、長男の申生、三男の夷吾の方が家臣団には受けが良かった。
    主君 称の願いが叶い、本家の翼を滅ぼして、長年の宿願を果たす。またその戦いで、意外にも重耳が、大きな働きを見せる。

  • 春秋時代の晋の公子・重耳、後の覇王・晋の文公の若かりし頃を描く、宮城谷作品の代表格。重耳の人徳に焦点が当てられ、公子として流浪の日々を過ごした時期に周囲にどのように支えられ、覇者・文公が誕生していったのかが描かれている。

  • 00.5.13

  • 漂泊の覇者・晋の文公を描いた傑作。

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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