恵比寿屋喜兵衛手控え (講談社文庫)

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著者 : 佐藤雅美
  • 講談社 (1996年9月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062633406

恵比寿屋喜兵衛手控え (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代の訴訟について、(多分)しっかり調べ、それを背景にした作品。なるほど、そんな風に江戸時代の訴訟は行われたのかと感じさせられる。例えば公事宿の存在からしてそうである。
    主人公やそれを取り巻く人々は無理なく描かれており、またストーリーも訴訟そのものや、それに絡む公事宿と百姓宿の対立、主人公の家庭の問題などの複数の筋をうまく絡めて進められる。
    表題もあらすじの立て方も、軽い捕物帳のはずなのだが、この人の作品の特徴かもしれないが、よく言えば重厚な、悪く言えば重苦しい話の進め方である

  • 江戸時代の裁判沙汰がわかりやすく、おもしろく、描かれていた。

  • 公事宿、恵比寿屋の主喜兵衛が携わる越後の刈羽郡の比角村の百姓六助の兄が訴えられた公事と家庭内のゴタゴタが絡み合い物語りは進んで行く。

  • 江戸時代、民事訴訟に訪れる人を泊める宿、公事宿の主である喜兵衛。訴訟事はきちんと適切に対応するが、病身の妻が居て、妾を囲っている。病身の妻を煩わしく思っているが、死んでしまってから、良心も出てくる。

    訴訟事が進んでいくと同時に決して好感が持てる訳でない主人公の人となりがじわじわ伝わってくる。仕事が出来る中年を美化することなく現実的に描いた作品。

  • 時代背景や人物像の描写が緻密。
    読みやすい。
    話の流れもいい。

    でも地味過ぎてつまんね。
    読んでて惹きつけられるモノがなし。
    途中で秋田。

  • 短編ものかと思いきや物語は続き、オチまでしっかり読ませます。

  • 民事訴訟から始まる歴史推理小説。江戸時代の裁判制度とを横糸にいくつかの事件が、見事に絡み、展開し、収束していく。「さて、一件落着」の直後に、推理とは別の展開で見事にひっくり返される結末は見事。

  • 110回 1993年(平成5)下直木賞受賞作。江戸時代の法廷もの小説。今で言う民事訴訟をするために江戸へやってきた人たちを泊めて、世話をする”公事宿”の主人と利用客の話。時代劇、ミステリ、人情話が楽しめる良作。おすすめ。

  • 直木賞を受賞した江戸時代の公事訴訟(裁判)を題材としたミステリー作品。

    物事の争いには、勝ち負け、白黒では片づけられないものがあり、表から見た裏と裏から見た表ではそれぞれ捉え方が異なることを実感させられる。

    人は自分に都合がよい方へ動き、それによって他人を追いやってしまうのだろう。主人公はけして善人ではない。敵役である茂左衛門も悪人でない。それに気がつき六十六部と自分を照らし合わせてしまう主人は不幸だと思う。

    読み終わった後に後味の悪さが残るがこれがこの作品の伝えたい部分でもあるのだから仕方がないと思う。

  • 2013/07/13完讀

    ★★★☆

    這本書對江戸時代的訴訟制度、公事宿有不錯的介紹(不過可以讀出作者的一點掙扎:有時候好像想要把制度寫得很詳細,又怕太繁複,有些時候就有點不上不下的感覺:這裡解說得不夠,或那裡又太囉唆了的感覺)。作者是念法律的,看直木賞選考委員的意見,都一致贊同她把江戸時代的訴訟寫成小說,開拓新領域的努力。確實,讀完後對文中的訴訟制度有一定程度的瞭解,但我想這本書對一般人還是有點門檻的。

    故事整體寫得很流暢,讀起來蠻舒服的。但故事以及人物的關係,在我的感覺倒是有點斧鑿的痕跡,也有點故意弄成推理小說取悅讀者的感覺。如果要寫人物之間的情分與糾葛,又有點過於平面。如果加強諸如絹和喜兵衛之間的互動和描寫,我想整體會更成為一個更具說服力的故事。

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