オレンジの壺(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062633666

作品紹介・あらすじ

不幸なことなど何もない、しかし決して幸福ではない佐和子・25歳。その彼女の生き方を変えたのは、残された祖父の日記帳だった。パリで暮らした祖父の本当の姿を捜し求めることで、大切な何かを追い求めていく彼女が見つけた答えは!?息づまる展開の中、普通の一人の女性の成長を描いた宮本文学の傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 祖父の日記を遺品にもらった25歳女性主人公が謎解きにパリまで行ってしまう冒険物語、下巻への期待が高まる!

  • すごい!思ってたより宮本輝の文章ってサスペンスフルで易しいんですね。想像してた通りの穏やかな文体だけど、予想を大きく超えてテンポ良く話が進む。おもしろ〜い下巻もすぐ読み終わりそう

  • ひょんなことから祖父の日記を読むことになった佐和子。
    祖父は1920年代に単身フランスに渡り、そこでフランス人と恋に落ちた。
    娘は妊娠したが死産、そして娘も死んだ。
    そのはずだった。
    しかし、日記やその後にやり取りされた手紙から赤ちゃんは死んではいなかったのではという思いにいたる。
    謎を探るためパリに旅立った佐和子。

    死んだという赤ちゃん、マリーは生きているのか。
    オレンジの壺とは何なのか。

    上巻はまだ謎のまま。
    これからの展開が楽しみである。

  • あらすじ
    不幸なことなど何もない、しかし決して幸福ではない佐和子・25歳。その彼女の生き方を変えたのは、残された祖父の日記帳だった。パリで暮らした祖父の本当の姿を捜し求めることで、大切な何かを追い求めていく彼女が見つけた答えは!?息づまる展開の中、普通の一人の女性の成長を描いた宮本文学の傑作。

  • つづく

  • 12/9/14Sold

  • これ、好き

  • これはミステリーか!?

    主人公が25歳で離婚を経験した、社長令嬢。

    という設定でなかなか馴染めなかったのですが・・・

    亡き祖父から遺品として残された一冊の日記の存在を、
    主人公が意識したことで、謎を負うミステリーの様相に。

    企業の創業者として、太平洋以前にヨーロッパへわたり、
    商品の仕入れに奔走する祖父。
    その人生に隠されたキーワード「オレンジの壺」。

    時代を超えて、日本とヨーロッパの情景を描きながら、
    人間味あふれる人物たちの物語に最後まで惹きつけられました。

  • 再読5回目。
    楽しい旅行記。サスペンスの香りもほんのり。過去の秘密を探る旅。

  • しかしこの人は町田の定食屋のおばちゃんの話とか
    絶対書けなそうだよなー、
    と思いつつ何となく先が気になってきた。

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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