盗聴 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 768
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062635103

作品紹介・あらすじ

「な、何の真似だね、それは……おい、気は確かか……」老人の声がうわずり、椅子が激しくきしむような音が上がった。違法電波から聞こえてきた生々しい“殺人現場”の音。「狩り」に出た盗聴器ハンターが都会の夜でとらえたものとは? 今が“旬”の気鋭が送る初めての短編集。表題作ほか秀作ミステリ4編。

感想・レビュー・書評

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  • 初めて真保さんの作品を手に取りました。

    読みやすく、面白いミステリー短編集です。
    短編なのに、きちんと「転」があってなかなか読み応えがあります。

    個人的には「盗聴」と「私に向かない職業」が好き。
    単に事件が起きる&解決する、ではなくそこに潜む人の心の奥が描かれているので読後、考えさせられるものがありました。

  • 「私に向かない職業」がお勧め。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    「な、何の真似だね、それは…。おい、気は確かか…」老人の声がうわずり、椅子が激しくきしむような音が上がった。違法電波から聞こえてきた生々しい“殺人現場”の音。「狩り」に出た盗聴器ハンターが都会の夜でとらえたものとは?今が“旬”の気鋭が送る初めての短編集。表題作ほか秀作ミステリ4編。

  • 初読みの作家さんということに加え、馴染みのない題材だったこともあり、あまり入り込めないまま読み終えてしまった。
    どんでん返しは楽しめた。

    長編を読んでみたいと思う。

  • 色々な題材の推理小説の短篇集。ストーリーはとても面白いが、細かい点の描写において、ちょっと「?」という感じも受ける。それだけ、他の小説では、細かい描写が適切ということか?
    個人的には、「私に向かない職業」が面白かった

  • いいね!

  • 971232

  • 短編集。
    結構予想外の結末が用意されていて面白いが、ちょっと予想外すぎると言うか、素っ頓狂な感じの結末も多い。
    でもそれなりに面白い。

  • おお。良いじゃん。
    前彼の長編を読んだ時には、「長い割に人物描写があんまり深くない。話自体は面白いのにもったいない」的な感想を持ったけど、この本は短篇集だったから、純粋に話の転がし方の上手さが際立ったと思う。

    全話通して一般市民が事件に遭遇する話。殺人だったり、殺人に至りそうな危機だったり。
    描写が少なくて話がサクサク進む上に、ちゃんと伏線&ツイストがあるので、端的にまとまっててすごく読みやすい。中だるみがない。
    人物描写が少ないのも、逆に犯人の裏の顔がみえた場合の、裏切られ感やこじつけ感を避けられる意味では、良く作用してると思った。あまりに人を深く書かれると、読み手の想像が独り歩き始めて、勝手に「この人はそんなことしない!キャラとずれてる!」と憤慨しちゃうしね。

    通勤の間に1話が読めて、しかも全部読みやすく、落ちもある。あっさり軽めの良い短篇集でした。

  • この人の作品にはセンスを感じる。私はね。

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著者プロフィール

真保裕一(しんぽ・ゆういち)
1961年東京都生まれ。91年に『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞。96年に『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、97年に『奪取』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で新田次郎賞を受賞。他の書著に『アマルフィ』『天使の報酬』『アンダルシア』の「外交官シリーズ」や『デパートへ行こう!』『ローカル線で行こう!』『遊園地に行こう!』『オリンピックへ行こう!』の「行こう!シリーズ」、『ダーク・ブルー』『シークレット・エクスプレス』『真・慶安太平記』などがある。


「2022年 『暗闇のアリア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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