ロシア紅茶の謎 (講談社文庫)

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著者 : 有栖川有栖
制作 : 近藤 史恵 
  • 講談社 (1997年7月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062635486

ロシア紅茶の謎 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 作家アリスシリーズの短編集。
    長編とは違った魅力があって楽しめた。
    いつもこんなふうに火村先生は事件を解決しているのですね。
    犯人を追い詰める言葉の数にちょっと怯みつつも、格好いいなぁと思ってしまう。(←完全に他人事)
    特に「赤い稲妻」の「弁護士を呼びますか?」には痺れました。ガタガタ…。

    「八角形の罠」は推理イベントのノベライズとのことで、この本の中では唯一「読者への挑戦」が登場する。
    このページがあると全く推理出来ていなくてもワクワクするから不思議だ。
    推理イベントも楽しそう。参加してみたいものです。
    有栖川先生が原案というのもときめきます♪

    恋愛のいざこざが原因で遂には殺人というケースが多かったけれども、第三者としてはなぜそんな誠実さのかけらもなさそうな男なんかのために…と思ってしまう。
    特に「ロシア紅茶の謎」の犯人は火村先生を驚かせる度胸の持ち主。そしてアリスさんの目を奪う程の美貌の持ち主でもある。
    なんでそんな男のために…なんて、他人には分からないものなのだと知りながらも思わずにはいられない。
    まぁ、殺人事件の動機に何かを期待しているわけではないのだけれども。

  • 短編集。
    「ロシア紅茶の謎」
    作詞家・奥村丈二が、自宅で年忘れのパーティーの真っ最中に客たちの目の前で突然苦しみ出し絶命した。
    死因は青酸カリを服毒したことによる中毒死だった。
    パーティーの参加者は被害者・奥村丈二、妹の真澄、友人の金木雄也、桜井益男、内藤祥子、円城早苗の計6名。
    友人たち4人全員に奥村との確執があり、殺人の動機を持っていた。
    犯人が犯行に使ったトリックには驚かされた。
    犯行が失敗して自分の身に危険がおよぶ可能性もある。
    そこまでの覚悟があっての犯行だったのかと。
    危険であることを十分承知したうえで、それでもなお奥村への強い憎しみの方が勝っていたということなのだろうか。
    火村が犯人に対して放ったひと言は、もしかしたら犯人の異常な勇気に対する敬意なのかもしれない、とも想った。
    かつて火村が言っていたように「学問にかこつけて人を狩ることだ」という言葉。
    最終行に記されている「彼は、愛に似た獣を撃ったのだ」の一文が印象に残る物語だった。

    物語の内容とはあまり関係がないけれど、火村が呟いた「俺だって、胸を掻きむしられるような想いをしたことはあるさ」が気になってしかたがない。
    いったい何時、誰に対して、火村はそう感じたのだろうか?

  • ドラマ化を機に久しぶりに手に取った作家アリスのシリーズ。相変わらず火村先生はかっこいい!短編なので、気楽に読めます。ふたりの仲の良さは本当にほほえましいですね。

  • ドラマもやっていることだし、シリーズは46番目の密室しか読んだことなかったので、他のものにも手をつけてみようかと。
    さくさく読める短編集。電車の移動時間にちょうど良いです。
    1番インパクトがあったのは「屋根裏の散歩者」。異様さとコミカルさが好き。
    火村先生とアリスをドラマの斎藤さんと窪田さんで脳内再生するとより楽しめる...と言うのはミーハーですかね笑

  • 動物園の暗号と表題作が好き。

  • 犯罪臨床学者、火村英生と推理作家、有栖川有栖の名コンビが、6つの奇怪な難事件の謎に挑む!火村シリーズの入門書として最適な1冊。

  • 有栖川有栖の国名シリーズ①。

    短編集なので、ちょこちょこっと読むにはちょうど良い。
    トリックも犯人も、見抜けそうで見抜けないところが面白いです。

    一番好きなのは、八角形の罠。
    恒例の読者への挑戦があり面白かった。
    初めて犯人当てられて嬉しい\(^^)/

  • 友人が何かの拍子にこの本を知ったらしく、「どんな本?」と聞かれたけれど、ずいぶん前に読んでたんでまったく覚えておらず、ちょっと気に掛かっていたので実家に帰って再読してみた。
    (僕は東京で読み終わった本のいくらかは実家に送って保管しといてもらう)

    そうか~。国名シリーズって、これが最初だったのね。
    日本屈指のミステリ作家、有栖川有栖の作品が面白くないわけがないけれど、特段名作というわけでもない。
    漠然と抽象的に言うならば、「安定感漂う作品」かな。

    それにしても、「ロシア紅茶」である必要はなかったような・・・・・・。普通の紅茶じゃだめだったのであろうか?

  •  人気があるらしいんだけどね、有栖川有栖って。んん、トリックばっかりってしか、私には思えないよ。トリックにひかれる人にはタマランのかもしれないが、それだけじゃんって思ってします。「名探偵コナン」と似たようなトリックがあったりして(でも、コナンの方があとっては認識してるよ)まあ、そういうのはヨシとしても、火村有栖川のコンビがつまんないのはどうしようもないでしょ。(爆)

  • 【 国名シリーズ第1弾。火村&有栖川の短編集 】  

    有栖川有栖の「国名シリーズ」で
    記念すべき第1作。ミステリ短編集です。
    火村&アリスの絶妙コンビの活躍が楽しい作品。


    読了日:2005.10.20
    分 類:短編集
    ページ:338P
    値 段:543円
    発行日:1994年8月講談社ノベルス、1997年7月発行
    出版社:講談社文庫
    評 定:★★★


    ●作品データ●
    ----------------------------------
    主人公 : 有栖川 有栖
    語り口 : 1人称
    ジャンル : 本格ミステリ
    対 象 : 一般向け
    雰囲気 : 関西系本格ミステリ
    ----------------------------------


    ●「動物園の暗号」
     動物園の猿山で、夜間飼育係の遺体が発見された。
    被害者はパズルマニアで自作の暗号を握り締めていた。
    暗号が犯人を指し示しているらしいのだが…。

     <解説>
     ダイイングメッセージが暗号!
    しかも飼育係らしい、生き物の名前が並ぶ奇妙なパズル。
    事件を愉しむミステリというより、パズル遊びがメインの一作。
    残念ながら、解答を見ても菜の花には解ける気がしませんでした。
    どんなマニアックなダイイングメッセージだよ!
    と思わずツッコミを入れたくなりますね(苦笑)。

     評定:★★



    ●「屋根裏の散歩者」
     若い女性ばかり狙う、変質者の連続通り魔事件が続く中、
    アパートの大家をしている老人が殺された。
    動機は老人の日記から、彼のアパートの住人のひとりが
    通り魔だったと知ったためではないか、と考えられた。
    5人の住人のうち、誰が犯人で通り魔なのか!?

     解説
     何とアパートの大家さんの趣味は店子たちの生活を覗くこと。
    しかも屋根裏から。それを日記につけていたのですが、
    5人の住人のうち1人が通り魔だと気付いてしまい殺されます。
    しかしこの日記、5人の住人を実名ではなく
    「大」「太」「く」「ト」「I」という不思議な符丁で表しています。
    この符丁の意味が分かるとき、きっとにやりとするでしょう。
    しかも実はダイイングメッセージもあった、というのが
    最後にさらりと明かされます。
    リアリティを削ぎ、パズルミステリらしさを追及した作品。

    評定:★★★



    ●「赤い稲妻」
     雨の夜、2人の女が死んだ。1人は自宅マンションから落ちて、
    もう1人は踏み切りで脱輪した車ごと電車にはねられて。
    無関係そうな2つの事件だが、2人はある男の妻と愛人だった!

     解説
     マンションからの転落死は開放密室。
    目撃者として火村助教授の学生さんが登場し
    「バルコニーには二人の人間がいた」と証言しますが
    玄関は施錠されていて、もしも第2の人間が存在し、
    被害者を突き落としたとしたら、犯人がどこへ消えたか?
    という大問題が残るという状況。
    これは思いつきそうで思いつかないかもしれません。
    なかなか面白い真相でしょう。
    勿論、最後にユーモアも忘れません。

    評定:★★★★



    ●「ルーンの導き」
     被害者はルーン文字の書かれた占い用の石を握って死んでいた。
    山の中のログハウスには外部から侵入した形跡はない。
    英都大学の同僚であるジョージ・ウルフにログハウスから
    助けを求められた火村が事件に取り組む。

     解説
     ダイイングメッセージものです。
    ルーンが書かれているなんて、
    いかにもなメッセージのようですが、さて?
    ダイイングメッセージはちょっと難しすぎる、
    という感じですが、火村が気付き「これで事件は終わり」
    と言った、関係者の証言の中の「不可解な点」は
    きっちりと読めば分かるはず!なフェアプレイです。
    また国名シリーズにふさわしく(?)
    とても国際色豊かな関係者の面々の作品でもあります。

    評定:★★★



    ●「ロシア紅茶の謎」
     忘年会として行なわれたホームパーティーの席で
    新進の売れっ子作詞家がロシア紅茶に仕込まれた青酸カリで
    毒殺された。だが居合わせた誰ひとり毒を入れることが
    出来た者がいないという。

     解説
     とてもミステリ小説らしい、トリックかもしれません。
    火村曰く「奇抜」なこのトリック、もしも実際に
    やってみせる人がいたら驚きです。

    評定:★★



    ●「八角形の罠」
    有栖川有栖原案の劇が上演されることになった。
    しかしそのゲネプロの日、練習室で役者が殺された。
    警察がかけつけたあと、何と今度は火村とアリスの目の前で
    第2の殺人が起こる!全員にアリバイがある中、
    叩きつけられる「読者への挑戦状」!
    さて、あなたはその真相が解けるだろうか?

    解説
     読者への挑戦状ですよ。ついに出ましたね。
    本作は1993年に尼崎市アルカイックホール・オクトの
    オープニングイベントとして行なわれた「八角形の罠」という
    犯人あてゲームをノベライズ。
    (イベント原案も有栖川有栖)
    これ、是非イベントに参加したかったなあ、残念!
    と思ってしまう作品に仕上がっているのではないでしょうか。

    評定:★★★+


    ●菜の花の独断と偏見による評定●
    ---------------------------------
    文 章 : ★★★+
    描 写 : ★★★
    展 開 : ★★★
    独自性 : ★★★
    読後感 : ★★★
    ---------------------------------

    菜の花の一押しキャラ…アニマル岡田


    「もちろん、象の鼾の練習をしたんですよ。」(アニマル岡田)
     「それからあなたはどうしました?」と警察に訊かれて。

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