日輪の遺産 (講談社文庫)

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著者 : 浅田次郎
制作 : 北上 次郎 
  • 講談社 (1997年7月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (538ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062635516

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日輪の遺産 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 日輪の遺産とは、マッカーサーの資金ではなく、真柴老人の、そして少女達の生き様である。と考える。

  • 全てが史実だとは思わないが、それでも圧倒的な歴史の積み重ねに身が引き締まる思いがした。
    今後、どんな偶然が重なって誰かがこの封印を解こうとしたとしても、少女たちの純粋な死を前にすれば、こうべを下げるしかないだろうと思った。壮大な歴史ロマンだ。
    2016/09

  • マッカーサーがこの小説に描かれているような人物であったらとても興味深い。映画より原作が断然良い。

  • 20160621 読み応えのある大作だと思います。当然フィクションなんですが、実際にあれば夢あるねーって感じです。最後は悲しいけど。やっぱり戦争は悲しい結末しかないよね。

    マッカーサーが日本人の真髄はスゲーみたいな事言うけど、著者の想いが強すぎてマッカーサーの口から出てしまった感がある。まぁスゲーけどな。

  • 最良の読後感! 「真柴」のストイックな生き方と、「金原」の好対照、しかし、根元の意志は同じ。奥も深い。楽しませていただきました。

  • 浅田次郎らしい、一癖も二癖もある登場人物の数々に、重厚で骨太な物語構成。数ページもめくればすっかり虜になってしまう、強い引きがある。

  •  ラストは『壬生義士伝』を思わせる泣かせの終章は狙いすぎな気もする。導入部分の真柴老人と丹羽の出会いから、真柴老人の突然死を経て、病院の霊安室で出会うことになる地域福祉活動をしている海老沢と、老人の大家、金原の偶然の巡り合わせに端を発して物語ははじまる。真柴老人が死に際に手渡した古びた手帳には驚くべきことが書かれていた。マッカーサーの財宝の行方とは…この話は史実に基づくものなのだろうか…ネットで調べるとM資金と同じく架空のお話しらしい、勤労女子たちの死は別にして、夢のあるはなしであった。

  • 太平洋戦争終了間際の軍部の作戦を軸に、様々な人の人生が描かれた作品。
    昔の人の考え方、一本筋の通った生き方に感銘を受けた。

  • 2016年2月11日読了。戦時中、日本軍と大蔵省が奪い隠した、フィリピン独立のためのマッカーサーの黄金に関わった人々の思いとは。久しぶりに読んだ次郎本、著者自身も「若書き」と言っているように、「日本人スゴイ」「日本美しい」推しの書きっぷりがすごい・・・今の時代に出てもおかしくない本かも。その分、「泣き」の要素は強くなく感じる、後半明らかにされるエピソードの出し方のタイミングがイマイチなのではなかろうか・・・。数十年前の人々の「思い」が今も場所に宿っていて、それを記憶している人がいて、それが時代とともに忘れ去られているのではなく場所を通して現代の人にも受け継がれていて、というのは悪いことではないな。

  • あとがきで作者自身も書いているが、よくわからない部分があって、特に戦後の金融政策のあたり。もう少しそういう部分の説明があると、どのくらいその遺産が日本にとって大切なものかがわかって、登場人物たちの感情にも寄り添えると思うのだが。
    マッカーサーとその部下たちの描写も今ひとつキャラがつかめなかった。最後、遺産を見つけた後の処理のところはえーって思った。
    見つからなければよかったかも。

  • 第二次大戦のさなか、日本敗戦に向かう秒読みの日々に隠密裏に隠された「マッカーサー二代の財宝」を巡る物語。

    財宝に繋がる、現代の糸の一番端っこと、戦時中の糸の一番端っこの描写に始まる文章構成がさすがな感じです!ココからどうやって2つの時間を結びつけて行くのかが、わくわくしました。

    財宝と過去・現代の男達。探す側・隠す側のそれぞれの混沌。その中に有って、関わる女学生達の姿こそがただひとつの輝きであったのだと切なくなります。

  • いつもの浅田次郎のような一気に読ませるものはなかったかなぁと。
    この流れが蒼穹の昴へ続くのであれば納得。
    間にメトロに乗ってが挟むらしいが。

    この作者は現代劇よりも時代小説のほうが深みがあるような気がする。

  •  太平洋戦争の敗戦直前に隠されたとされるマッカーサーの財宝を巡って展開される人間ドラマ。

     老人が死の間際に残した手帳からマッカーサーの財宝を探す、という冒険小説さながらの展開ですが、読んでいくとその財宝に関わった人たちのドラマが中心になっていくことが分かります。

     敗戦間近の日本にとって心配しなければならないことの一つが戦後、アメリカに占領されてからの経済状況。お金の価値が下がり物価が上昇するインフレで、国民生活に破綻を招きかねない状況になることがすでに予測されていました。だからこそ国の復興のためマッカーサーの財宝は何としてもアメリカの日本占領後も隠しておかなければなりませんでした。

     その隠匿に関わった人々の胸にあったのは、敗戦してもなお日本の将来に希望をつなごうとする思いです。軍部や勝利という大義が無くなっても、それでも将来のため、そして未来のために命を懸けた人々の姿と決意が感動的でした。そして一方でそうした人々たちが死ななければならなかった戦争の恐ろしさや愚かさ、というものも感じます。作中でマッカーサーたちが日本の軍人の割腹自殺などについて話すシーンがあるのですが、それもまた当時の日本の異常さを表しているように思います。


     現代のパートが過去のパートと比べると登場人物たちの行動や心情に一貫性が今一つ見られなかったのがちょっと残念でした。しかし日本の戦後の復興期の裏にあるのはこうした人々の思いだったのだろうな、と読み終えて感じ入り、改めて戦争以後の今の日本の復興と平和に感謝せずにはいられなくなりました。

  • 壬生義士伝やシェエラザードに繋がるものを作中にみた気がした。やるせなさが残る。

    人の奥底の心やその人が辿ってきた道なんて、そう簡単に分かるものではないと、いつものごとく思い知らされた。ぶっきらぼうな言葉や態度に隠れている人情味に、毎回ハッとする。饒舌さで見えなくなっている沈黙した部分もしかり。

  • これは、間違いなく傑作でしょう!

    浅田次郎の2冊目。短編集「鉄道員」が自分的にいまいちだったこともあり、長らく敬遠していたのだけれど……(苦笑)。

    ほぼ一気読み。
    帰省時に実家に忘れて来てしまい、送ってもらうのももどかしく翌日に古本を買い直してしまったくらい(笑)。
    彼の、他の長編を是非とも読みたくなった。

    ★5つ、10ポイント。
    2015.05.11.古。

    ※数年前に公開された劇場版の出来は、どうなのだろう?観てみようかな…。

    ※浅田さん版の“M資金”の決着は、哀しくも清々しい!

    ……福井晴敏の未完の“アレ”も、ぜひとも続きを読みたいな……。

  • 私が浅田次郎と出会った最初の一冊。
    20年ぶり位に読みました。
    切なくあったかい涙を静かに流せる浅田次郎ワールド全開。

  • 日本人なら、きっと心に響く物語です。
    戦争ではこんな悲劇がたくさん起こったんだろうと考えさせられます。

    初めて読んだ時は、終わりのほうで号泣、2度目は、結末がわかっているので、真ん中くらいから涙なくしては読めませんでした。
    でもきっと、また、読みたくなると思う...

  • ラストシーンの構想が決まっていて、それに向かって物語を編み上げていったんだろうと思う
    終戦の日の少女たちは日輪にも模しているが、真夏のひまわりのようでもある

    戦争に対する日本人の精神って特異だったのかな
    読後に考えさせられることが多い名作でした

  • 日本軍の遺産を探す冒険ストーリーだと思うだろ?違うんだなぁ、これが。騙されたと思って読んでくれ。全てが明らかになるラストはハンカチ必須。(レビューになってないね)

  • 浅田次郎を読んだことがなかった私は背表紙のあらすじを読んで、隠された秘宝を探す冒険物語だと思って軽い気持ちで読み始めたけど、それは間違いだった。
    戦時中の、今の私たちには理解が難しい精神を持った人たちの記録だと感じた。それでもすんなり読めたのは、物語自体も面白かったからだと思う。
    そんな私には最後を読むまでなぜ少女たちが自決したのか全くわからなかった。だから最後を読んだ時はそんな発想があるのかと驚いた。
    他の作品も読みたくなるいい出会いをした。

  • 読み応えはあったが、うーん。後味が悪い結末。

  • 映画化されていることを知らなかった。
    早速DVDで見てみたい。
    読み応えあり。
    最終章は涙が・・・永遠のゼロ以来。
    日本、日本人はすばらしい。

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日輪の遺産 (講談社文庫)の作品紹介

帝国陸軍がマッカーサーより奪い、終戦直前に隠したという時価二百兆円の財宝。老人が遺した手帳に隠された驚くべき事実が、五十年たった今、明らかにされようとしている。

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