日輪の遺産 (講談社文庫)

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著者 : 浅田次郎
制作 : 北上 次郎 
  • 講談社 (1997年7月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (538ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062635516

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日輪の遺産 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 全てが史実だとは思わないが、それでも圧倒的な歴史の積み重ねに身が引き締まる思いがした。
    今後、どんな偶然が重なって誰かがこの封印を解こうとしたとしても、少女たちの純粋な死を前にすれば、こうべを下げるしかないだろうと思った。壮大な歴史ロマンだ。
    2016/09

  • 最良の読後感! 「真柴」のストイックな生き方と、「金原」の好対照、しかし、根元の意志は同じ。奥も深い。楽しませていただきました。

  • 私が最初に読んだ浅田作品ですが…正直こんなにも素晴らしい作家を、なぜ今まで素通りしてこられたのか!と思うほどの衝撃でした。戦争物を無意識に避けてしまうのですが、これは本当に読んでよかった、出会えてよかった作品です。

  • これは、間違いなく傑作でしょう!

    浅田次郎の2冊目。短編集「鉄道員」が自分的にいまいちだったこともあり、長らく敬遠していたのだけれど……(苦笑)。

    ほぼ一気読み。
    帰省時に実家に忘れて来てしまい、送ってもらうのももどかしく翌日に古本を買い直してしまったくらい(笑)。
    彼の、他の長編を是非とも読みたくなった。

    ★5つ、10ポイント。
    2015.05.11.古。

    ※数年前に公開された劇場版の出来は、どうなのだろう?観てみようかな…。

    ※浅田さん版の“M資金”の決着は、哀しくも清々しい!

    ……福井晴敏の未完の“アレ”も、ぜひとも続きを読みたいな……。

  • 文庫の裏表紙解説を読んで、以前TVで見たマレーの虎・山下財宝の物語かなと思ったり、ゴルゴ13でちらりと知ったM資金の物語かなと思ったり。結局は、完全オリジナルの埋蔵金物語であった。

  • 少し現実味に欠ける気がするものの、歴史小説としてのエンターテイメントはあり。第二次世界大戦なんて、まだまだ生きた歴史であるものの、知らないことだらけ。このストーリーがフィクションかノンフィクションかなんて誰にも断言できないのでは?

  • 終戦間際の読んでいても緊張する時代とその時代をも遠い過去にしてしまっているバブルの余韻が残る現代、二つの時代を行き来しながら自然と夢中で読み進める。
    良い悪いではなく当時の日本人の多くが純粋で真っ直ぐだったのだろう。
    現代から見た視線が最初はズレていたのが少しずつ当時と同じ線に沿ってくる、読んでいてもそう、重厚なものを現代からの視点が重たさを思わせずに史実に沿いながら少しずつそれを感じさせてくれる作者はすごい。
    2人の将校を主とした登場人物の真っ直ぐな「義」と「勇気」が現代の日本の礎となっているということを言いたいのではなかろうか感じた、それが日輪の遺産なのだと。

    それにしても真柴少佐や小泉少尉は武士のようだな…そういうことなのかな。

  • 過去と現代が織り成すストーリーに、あっという間にひきこまれてぬけだせなくてはらはらどきどきして何度も本を閉じたけれどやっぱり続きが気になってページを捲っているうちに読み終わってしまった。
    読了後は心にぽっかり穴が開いたようだった。通勤時間の楽しみがひとつ終わってしまった、という意味での喪失感がわたしを襲った。これほどまでに夢中になった本というのも久しぶりで、一年もの間本棚の肥やしにしていたことを、わたしは今、とても悔やんでいる。
    わりと純粋に「もしかして?」や「まさか…」といろいろな疑いをかけてみたものの、あまり勘の鋭いほうではないせいで、どれも的外れな推測だったからこそここまで「おもしろい!」と思えたのかもしれない。自分の鈍さをすこしだけありがたいと思った。

  • 面白かった。

    でも、重厚な歴史の史実の前に、生徒の最後の姿の書き込みがさっぱりすぎて、
    感情移入をする時間が足りず。

    エピソードや挿入の形で様々な人間が入り組むあたりも、
    やや強引だったりで少し消化不良に。

    軍人には感情移入できたものの、肝心の真柴老人の記述が薄く、
    また、関わる丹羽の導入が謎過ぎて、これもまた。
    いい人なのはわかるけど。

    一番ココロに来たのは小泉中尉。
    そうして、最後の久枝のシーン。
    今の筆力でもう一度、なぞってもらいたい物語。

  • 最後に自らの命をたった少女たちの姿が切なすぎました。そして、生きながらも戦争から解放されない真柴、登場人物の全員の運命に胸が苦しくなりました。

  • 戦争の悲惨さと日本人としての勇気を感じる小説。戦後の日本復興の為、軍人としての使命を貫く真柴や阿南ら軍首脳に意志の強さ。マッカーサーの財宝を隠す為に利用される20名の少女達の純粋さに心が和み、そして真柴や小泉らの為と思い込み自ら毒薬を飲む場面は悲しみで溢れてしまう。日本人を心底恐れるマッカーサーや米軍側通訳のイガラシ中尉の一つ一つの言葉も読み応えがある。再読してさらにハマる大好きな小説です。

  • 浅田次郎、初めて読みました。そうだなあ・・・百田尚樹の永遠の零、海道 龍一朗の百年の亡国の感動までは届きませんでした。

    物語の展開が”宝探し”を中心に進んだからではないかな?・・・・一人の人間の生き方に集約すればまた違った感動も生まれたかもしれません。

    物語の面白さは”冒険”に集約されるのかもしれませんが、感動は”人間の生きざま”に集約されるものだと僕は思います。

  • 終戦直前、軍の命を受けた3人の男が秘密の財宝を隠すことになった。
    使役として集められたのは35人の年端も行かぬ少女達とその担当教師。
    無事に任務を全うした後に待っていたことは…

    どこまでが事実で、どこからがフィクションなのかを思い悩むほど、ありえそうな話。
    現代と50年前を交互に書くことで、その謎に迫る手法に、ページをめくる手を休めることが出来なかった。

    戦争によって、多くのものを背負わされた人達の葛藤、実際にも沢山あったことだろうと思った。


  • お宝探しが始まるのかと思ったら、そうじゃなかった。

    終戦を控えた数日間で、日本を終戦後の破綻から救うため、スパイ映画のようなやり方で極秘に執行されたミッション。詳細を知らされず、戸惑いながらも、急ごしらえで任命された三人の若者が、軍人として鍛えられた良識、官僚の良識、辛い野戦経験ゆえの達観、それぞれの思いを持ちながら、自分の役割を果たそうと奔走する。
    ミッションの結末は、あぁやっぱり…。三人が最後の最後に時代の狂気に抗おうと行動したことだけがせめてもの救いなのでしょうか。

    緊迫感、スピード感、そしてなにより「日本のいちばん長い日」の、あの日の出来事との連動がなんだかリアルで、あっという間に読み終えてしまいました。

    後半に描かれる、財宝奪還に執念を燃やすマッカーサー像も新鮮でおもしろかった。

  • 浅田次郎の初期の作品。あとがきで本人も述べている通り、文章やストーリー展開に拙い部分もあるが、それでも読み始めると一気に読ませる娯楽小説としての面白さはさすが。
    蒼穹の昴もそうだが、史実を上手く織り交ぜながら歴史ものの壮大なフィクションをを描くのが非常に上手だと思う。

  • 日輪の遺産とは、マッカーサーの資金ではなく、真柴老人の、そして少女達の生き様である。と考える。

  • マッカーサーがこの小説に描かれているような人物であったらとても興味深い。映画より原作が断然良い。

  • 20160621 読み応えのある大作だと思います。当然フィクションなんですが、実際にあれば夢あるねーって感じです。最後は悲しいけど。やっぱり戦争は悲しい結末しかないよね。

    マッカーサーが日本人の真髄はスゲーみたいな事言うけど、著者の想いが強すぎてマッカーサーの口から出てしまった感がある。まぁスゲーけどな。

  • 浅田次郎らしい、一癖も二癖もある登場人物の数々に、重厚で骨太な物語構成。数ページもめくればすっかり虜になってしまう、強い引きがある。

  •  ラストは『壬生義士伝』を思わせる泣かせの終章は狙いすぎな気もする。導入部分の真柴老人と丹羽の出会いから、真柴老人の突然死を経て、病院の霊安室で出会うことになる地域福祉活動をしている海老沢と、老人の大家、金原の偶然の巡り合わせに端を発して物語ははじまる。真柴老人が死に際に手渡した古びた手帳には驚くべきことが書かれていた。マッカーサーの財宝の行方とは…この話は史実に基づくものなのだろうか…ネットで調べるとM資金と同じく架空のお話しらしい、勤労女子たちの死は別にして、夢のあるはなしであった。

  • 太平洋戦争終了間際の軍部の作戦を軸に、様々な人の人生が描かれた作品。
    昔の人の考え方、一本筋の通った生き方に感銘を受けた。

  • 2016年2月11日読了。戦時中、日本軍と大蔵省が奪い隠した、フィリピン独立のためのマッカーサーの黄金に関わった人々の思いとは。久しぶりに読んだ次郎本、著者自身も「若書き」と言っているように、「日本人スゴイ」「日本美しい」推しの書きっぷりがすごい・・・今の時代に出てもおかしくない本かも。その分、「泣き」の要素は強くなく感じる、後半明らかにされるエピソードの出し方のタイミングがイマイチなのではなかろうか・・・。数十年前の人々の「思い」が今も場所に宿っていて、それを記憶している人がいて、それが時代とともに忘れ去られているのではなく場所を通して現代の人にも受け継がれていて、というのは悪いことではないな。

  • あとがきで作者自身も書いているが、よくわからない部分があって、特に戦後の金融政策のあたり。もう少しそういう部分の説明があると、どのくらいその遺産が日本にとって大切なものかがわかって、登場人物たちの感情にも寄り添えると思うのだが。
    マッカーサーとその部下たちの描写も今ひとつキャラがつかめなかった。最後、遺産を見つけた後の処理のところはえーって思った。
    見つからなければよかったかも。

  • 第二次大戦のさなか
    日本敗戦に向かう秒読みの日々に隠密裏に隠された
    「マッカーサー二代の財宝」を巡る物語。

    財宝に繋がる、現代の糸の一番端っこと
    戦時中の糸の一番端っこの描写に始まる文章構成が
    さすがな感じです!
    ココからどうやって2つの時間を結びつけて行くのかが、
    わくわくしました。

    財宝と過去・現代の男達。
    探す側・隠す側のそれぞれの混沌。
    その中に有って、関わる女学生達の姿こそが
    ただひとつの輝きであったのだと切なくなります。

  • いつもの浅田次郎のような一気に読ませるものはなかったかなぁと。
    この流れが蒼穹の昴へ続くのであれば納得。
    間にメトロに乗ってが挟むらしいが。

    この作者は現代劇よりも時代小説のほうが深みがあるような気がする。

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日輪の遺産 (講談社文庫)の作品紹介

帝国陸軍がマッカーサーより奪い、終戦直前に隠したという時価二百兆円の財宝。老人が遺した手帳に隠された驚くべき事実が、五十年たった今、明らかにされようとしている。

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