白いメリ-さん (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1051
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062635776

作品紹介・あらすじ

まっ白な帽子に白いスーツ、白いストッキングに白いハイヒール。髪もまっ白という「白いメリーさん」。誰を殺してもいいという年に一度の「日の出通り商店街いきいきデー」-など、怖すぎて、おもしろすぎる9編を集めた珠玉の短編集。ナニワの奇才・中島らものユニークな世界に思わず引き込まれる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 怖くて残酷な事をサラッと面白く…中島らもさんの本はどれも好きだ。
    9編の短編集で、どれも短く完結していて、どのストーリーもオリジナリティがあって楽しめた。

    残酷な事をサラッと面白く書かれると、あれ?読み間違えた?で思わず読み返してしまう。そこがまたいいのだ〜

  • こう言うのが大好き
    らもさん本当に凄い

  • 人が感じる恐怖とか、可笑しみとか、悲しみとか、その他いろいろ。
    この短編集を読むと、思いもよらぬ不思議な方向からそういった感情をチクリと刺激される。

  • 友人が一番好きな話が載っている。あ、こいつ狂ってるんだ!と嬉しくなったので忘れないと思う。

  • あからさまな表現もあり所々にらもみ(らもみ?)をちらつかせられるのに、端々に見える綺麗な表現にハッとさせられ、一編一編終わるたびの満足感が良かった。
    後書きもかなり良い。 くっさいおっさんから湧き出るねっとり綺麗な作品たち

  • とびきりな話も無かったが、楽しく読めた。
    どこか不気味で、少しコミカルで全体に明るい感じ。
    長さがまちまちでめくった瞬間にもう終わり?もうちょっと続けて、って話も有ったが。

  • 不思議で不気味で面白い。

  •  現実から一歩足を踏み外したような不思議な軽やかさ。
     そうか、中島らもさんってこういう文体だったか、と久しぶりに読んで思い出す。短編で描かれる奇妙な物語は、夢で見るような、明日朝起きたら世界がそうなっていそうなお話。

     中島らもさんの新作がもう読めないことを考えてしまう。そして、また、読み返したい気持ちも。
     

  • 山内圭哉が、最後の書評で書いていたのだが、中島らもの文章には、不気味さと不可思議の向こうに透明感がある。
    そのためか、昨今で流行りの嫌ミスにもかかわらず、読了後の嫌悪感が全く無い。言わば、爽やかに恐いのだ。
    関西出身者独特の、バタ臭さもまた、彼の小説に色を加えていて面白い。

  • 多才な人だったんだなあ
    と思うね

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著者プロフィール

1952年兵庫県生まれ。大阪芸術大学放送学科を卒業。ミュージシャン。作家。92年『今夜、すべてのバーで』で第13回吉川英治文学新人賞を、94年『ガダラの豚』で第47回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞した。2004年、転落事故による脳挫傷などのため逝去。享年52。

「2021年 『中島らも曼荼羅コレクション#1 白いメリーさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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