震える岩 霊験お初捕物控 (講談社文庫)

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著者 : 宮部みゆき
  • 講談社 (1997年9月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062635905

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震える岩 霊験お初捕物控 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 読んだか読んでないかわからずに手を出せないでいた一冊。
    最後まで読んでみて、「うん、読んでなかった!」と満足した(笑)。

    岡っ引きの兄を持つ「姉妹屋」のお初には、人には見えないものが見えたり、聞こえないものが聞こえたりする不思議な力がある。
    お初は、根岸肥前守に命じられ、与力見習いの古沢右京之介と、深川の十間長屋で騒ぎとなった死人憑きの事件を追うことになる。
    2人で帰る道すがら、お初は油の中に女児が浮いている幻影を見る。兄の六蔵が丸屋の油樽を調べてみると、そこには女児が浮いていた。

    深川の事件は、死人の正体がわからぬままに一応決着したかに見えた。しかし、お初は、右京之介と肥前守とともに、「忠臣蔵」の浅野内匠頭が切腹したという田村邸に赴き、そこで見た幻影により、深川の事件と「忠臣蔵」との思わぬ接点に気づく・・・。

    あぁ、なんかストーリーまとめるの難しい!
    こういう不思議な力のお話は、現代に置き換えても可能なんだろうけれど、非業の死だったり過去の因縁だったり「死人憑き」だったり、そういうのはやはり、江戸とぴったりはまると思った。
    宮部さんのミステリーでは、どこでどうつながるのかわからないいくつかの事件のつながりがうっすらと見えだすところが、一番ぞくっとする。

    私は忠臣蔵あまりよく知らなかったんだけど、今伝わっている忠臣蔵の話ってだいぶ改変されてるんだなぁということはよくわかった。。赤穂浪士の忠義心は偽りのないものかもしれないが、「敵」として語り継がれることになってしまった吉良さんが可哀想だー。

  • 宮部さんの時代物は初読みです。人には見えないものが見えたり、聞こえたり、幻を見たり…普通なら気がおかしくなるような自分の特性をしっかり理解して事件を解決に導いて行くという。忠臣蔵に絡めて書いてあるので、歴史本としても楽しめました。ストーリーは残忍な描写もあり、痛々しく思う所もありましたが息をもつかせぬ展開であっという間にページをめくり終わりました♪もやもやとした終わりがちょっと苦手なときもある宮部さんでしたが、「時代物ははずさないから」と勧められ借りたのですが、全くその通りでした♡

  • 時代小説+推理もの+オカルトって食い合わせ的にどうなんだろうと思いながら読み始めましたが、さすが宮部さんは上手いです。
    死人憑きのあたりから、ぐいぐい読み進められました。
    子供が犠牲になる事件から、赤穂浪士が繋がるのは、こうくるかという感じ。
    ヒロインのお初は「かまいたち」にも登場しているらしいけど、随分前に読んだ作品なのでどんな作品だったかあまり憶えていません。
    より楽しみたい人は「かまいたち」から読んだ方がいいかもしれませんが、この作品だけでも十分楽しめます。
    シリーズ次の作品も読んでみたい。

  • 人の感情や過去の出来事を読みとる力のある初と、武家の嫡男に生まれながら算学に走る右京之介が事件を解決して行くお話。

    赤穂浪士が関わっており、事件の内容もおもしろい。
    肝の座ったお初と、やや頼りなかった右京之介のやりとりもおもしろい。
    そんな右京之介の表現仕方が宮部さんらしく、素晴らしいと思う。

  • 全1巻。
    でもシリーズになるっぽい。

    捕り物なんだけど、
    ただの人情ものじゃなく、
    オカルティック伝奇捕り物ミステリーな感じ。

    主人公が霊能力者な才能を持つ町娘で、
    オカルティックに事件を解決っていう、
    あらすじだけ見たら敬遠しそうなトンデモ設定。

    が。
    騙されたと思って読んでみて。
    個人的にオカルトはあんまりだけど、
    これはすごくいい。

    おきゃんな主人公と、とぼけたパートナーが、
    ドロドロしそうな舞台を明るく軽快な空気にしてて、
    オカルト臭はあまり気にならない。
    表紙で損してると思った。
    気分的には「ぼんくら」シリーズみたいなノリ。

    で、
    裏表紙にも書いてるけど、
    事件はやがて100年前の「忠臣蔵」事件につながっていく。
    霊能力っていうトンデモ設定があるからこそできる
    スリリングでスケールの大きな展開に
    ぐいぐい引き込まれて手が止まらない。

    忠臣蔵の謎、その解釈も、
    どっかの歴史ミステリー作家より説得力があり、
    忠臣蔵で1本書いてもらいたい感じ。


    「耳袋」
    「霊能力」
    「忠臣蔵」
    虚実のバランスが素晴らしく、
    緻密な構成はさすが。
    クライマックスのスピード感ある盛り上がりはスゴい。
    全体的にすごく映像的で、
    映画化したらはまりそう。


    ちなみに、
    主人公を可愛がってる町奉行は、
    平岩弓枝「はやぶさ御用帳」のお奉行さま、
    根岸肥前守。
    今作の中で割と大事なアイテムである
    根岸肥前守の著作「耳袋」について、
    あっちでも取り上げた話がある。
    1話だけ。

  • 作り込んでるなぁ!というのが読んだあとの第一の感想でした。
    今や誰もが知っている、忠臣蔵の話を題材に、やっぱり宮部みゆきさんらしく、とても上手に人の業を絡めながら奇っ怪な物語が進行していきました。

    作り込まれていたけど、深みはそこまで…な感じでしだが、続編が出てるなら是非読んでみたい!と思える程、登場人物に愛着を持てた作品でした。

    よし、続編も読んでみよう!お初と右京之介の今後も気になります(笑)

  • 忠臣蔵が絡む悪霊の話。霊感の強い、とても強いお初が100年も昔の悲しく恐ろしい謎を解きます。
    夜中に読むには恐ろしい、でも次どうなるのかドキドキしながら読み終えました。

  • 不思議な能力を持つ女の子、お初が主人公、算学の得意な右京之介や町奉行などのキャラクター設定が面白い。
    忠臣蔵の新解釈も興味深い。
    ところどころ展開に?とおもいつつ読了。
    シリーズになっているようなのでお初の出生の謎なども解明されたりするのだろうか?
    続きを読んでみたいなと思う。

  • 面白かった。赤穂浪士討ち入りの内容に関しては???って思うところもあったけど、全体の流れは良かったと思う。死人憑きって怖いね^^;

  • 天狗風を先に読んだがシリーズ第三弾が出てないかネットで調べてしまうほど面白かった。三作目、出ないかな。

  • 宮部みゆきは時代物はだいたい(現代物もかも知れないが)超常現象出てくるなあ。
    面白い と言えれば良かったんだけど骨組み二つがどうもしっくり馴染んでいなかった印象。

  • 再読、一気読み。
    赤穂事件の薀蓄的なパートが結構あるので、興味持てないとしんどいかも?

  • 小さい事件を調査していくうち、話の本流となる大きい事件に巻き込まれていって…なんて王道すぎるんだけど文章力で取り込んで最後まで一気に読ませてくれるのが、さすが宮部みゆき。

  • 全体としては面白かったけど、オチが「ほぼ推測じゃないですか。そんなんあり?」という感じでした。お初ちゃんの霊視もわりと都合のいい所でポンポン出るし、サラッと読み終わって読み返さない種類の本かなと。旅行の時に持っていって、移動時間に読んだら最適。

  • 2015/01/13 -
    ふつうの人間にはない不思議な力を持つ「姉妹屋」お初。南町奉行の根岸肥前守に命じられた優男の古沢右京之介と、深川で騒ぎとなった「死人憑き」を調べ始める。謎を追うお初たちの前に百年前に起きた赤穂浪士討ち入りが…。「捕物帳」にニュー・ヒロイン誕生!人気作家が贈る時代ミステリーの傑作長編

  • 宮部みゆきさんの時代ものが大好きです。
    が、これはなんだか最後まで入り込めず、
    グダグダと読んでしまいました。
    特に不思議や謎があるわけではなく、
    最初から幽霊の仕業だとわかっている設定だったからかな?

  • 宮部みゆきの超能力アンド江戸もの。そう言えば、ファイアスターターみたいな小説もあったなあ。こちら、忠臣蔵がからんだりしながら、江戸の人情ものと捕物帳を足して、超常現象を解決するという、読むとぶらりと東京を散歩したくなる小説。

  • 個人的に歴史物が好きというのもあるけどこれは面白い。
    お初の能力と事件とがうまいバランスで絡み合っている。

  • 再読。1993年9月上梓。江戸人情捕物ファンタジーですが、(天狗岩と比べると)ホラー色の強い仕上りです。この時期の宮部さんのお話がとても好きです。

  • おっかない題名だけれど、意外にあっさりしていておもしろかったよ

  • 主人公を導く奉行が実在の人物であり、「忠臣蔵」が謎を解く鍵になっていたり、リアリティが感じられて楽しめた。「忠臣蔵」との絡みと言えば、藤沢周平の『用心棒日月譚』も面白かったなぁ。

  • 再読。すっかり内容を忘れていて、驚いた。こんなにうまい作品だったなんて。生類憐みの令、忠臣蔵、死人憑き、耳袋、そして超能力。それらの軸を巧みに複雑にからませあわせて、見事な謎解きに導いていく。そのうえ、古沢父子の確執と情愛を最後にからませるあたりが宮部さんの仕掛けと謎解きだけに終わらない味付け。最近歌舞伎にはまっているので、この時代をより身近に感じて物語に入り込めたのかもしれない。中村座の忠臣蔵のお芝居のシーンもクライマックスの舞台になってるし。いやいや読み直してよかった。これを忘れてたなんて勿体ない。

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