- Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062636599
感想・レビュー・書評
-
検屍官ケイシリーズ第8作。
バラバラ殺人事件に挑むケイ。今回の作品は、バイオレベル4という未知のウィルス、細菌に感染された状況が出現。非常に、新しく、サスペンス溢れる作品となっている。
さらに、バーチャルリアリティにより、殺害現場を再現したりと、とても1997年に発表された作品とは思えない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ第八弾。
疲れてきた。 -
読めば読むほど、スカーペッタが好きではなくなってくる。
訳者は、主人公が作中で年齢を重ねるにつれて、人として丸くなってきていると書いているけれど、私にはヒステリーが重症化しているようにしか見えない。
伝染性のウイルスに感染したかもしれない状況で、隔離されるのは当たり前。
なのに、病院側の言うことは聞かない。
威圧的な態度をとるかと思えば、めそめそ泣く。
看護婦は女医にはあたりがきついというにおいては、被害妄想?情緒不安定?
それでも、検死は絶対に彼女がやることになる。
バージニア州には、検死の技術を持った人は彼女しかいないのでしょうか?
すべてを一人で取り仕切ろうとする彼女は、部下を育てるのが下手な上司と言わねばならない。
しかも作品として、伏線が全然回収されていないよね。
もしかして、伏線ですらなかったのか?
これだけ文句を書き連ねているけれど、実は読むこと自体は全然辛くない。
それなりに分厚い本書を、心の中で毒づきながらもさくさくと読み進められるのは、作者の力量のおかげだろう。
ただ、私とスカーペッタの相性がとてつもなく悪いというだけのことなのだ。たぶん。きっと。 -
検死官の詳しい仕事などは面白いがプロットとキャラがなんとなくこのみではない。
ストーリーだけを追うなら楽しめるが、作家として追いかけるほどの熱意はわかないシリーズ。
どちらかといえばテンペランスのほうが好みなのでキャシー・ライクスがもう、洋書しか読むものがなくて、講談社のコーンウェルばかりなのが恨めしい。 -
シリーズを順不同で読んでいるが、男勝りで仕事ができて順調に出世して、しかも見た目もよく周りの男がほっとかない、まさに私の理想の女!カッコいいです!ウイルスは怖いですね。結局、重篤になりやすく、感染した人がすぐに死んでしまうため感染があまり広がらず良かった。
-
話の規模が大きいのが、さすが洋書!といったところ。化学的な専門用語なんかはもう完全飛ばし読み。人間模様も、更年期を彷彿とさせる女性主人公を中心円の真ん中においたスッキリしない春の曇り空のような感じでモヤモヤする。しかし、こういうpandemicを題材にすると、収拾する方は大変だろうが、場が散らかれば散らかるほど、読者としては高揚する。興味をそそる普遍の題材だと思います。