パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 24650
感想 : 1860
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  • Amazon.co.jp ・本 (450ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062637251

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの東野さん作品。

    読み始めて数ページ...あれ?知ってるお話?
    あ...映画観たんだった‼︎

    映画あんまり印象に残って無かった(・_・;
    何書いてもネタバレしそうなので...

    映像化したものより面白かったです。

  • 親友・智也の恋人は、かつて崇史が一目惚れをした女性・麻由子だった…

    記憶改編。バイテックで開発が進められるリアリティ工学。記憶改編システムの開発を進める智也と麻由子。

    智也と麻由子に強い嫉妬を覚える崇史…
    気づくと麻由子は崇史の恋人だった…

    『パラレルワールド』、何かの衝撃で2つの世界が生まれ、その中でラブストーリーが…と、思っていたが…
    もっと軽いイメージだったが…

    意図的に記憶を改編…
    記憶改編により作り出された『パラレルワールド』。
    記憶の改編、何か重い…
    どちらが真実なのか…

    嫌な思い出、辛い思い出を消し去りたいというのは、人間の願望だろう。
    実際、子どもの頃や若い頃の楽しかった記憶は、より楽しく、書き換えられたり。
    一部の妄想が、記憶の一部になっていたりするかもしれない…

    麻由子への想いに悩む崇史。
    が、崇史は時々思い浮かぶ別の記憶に悩まされる…
    どちらが真実なのか…
    足が不自由で、引っ込み思案な親友・智彦にようやくできた彼女。その彼女が一目惚れした麻由子。
    友情と麻由子への想い、どちらを優先するべきか…

    結局、3人は記憶を…

    智也や篠崎は目覚めるのかが気になる…

    結局、記憶改編システムは何かの役に立つのだろうか…
    何か悪用されるイメージしか湧かない…

  • 3.4
    別にパラレルワールドでは無かった。
    東野圭吾さんがSFもしくはファンタジー書くはず無いなとおもっていましたが、やはりSFでは無かったです。
    パラレルワールドって意味を私が履き違えてた??
    どんでん返しがあるかと思いきやそうでも無く、期待が大きすぎたのか期待していたほど面白くは無かった。
    しかもオチが残念過ぎた。
    深い意味を込めたのかもしれないけど、わたしには読み取れなかった、、
    崇史視点で進んでいくが、崇史も好きになれないし、真由子に至っても好きになれず、と言うか嫌いなぐらいだし、智彦も同調できず、、
    題名と内容が合ってないかも。
    ラブストーリーって、好きだの欲しいだのという話ではあるものの、ラブストーリーでは無いと。
    僕と俺の恋人、みたいなタイトルの方が心して読めたかも笑笑

  • 終始ドキドキとハラハラする展開。

    恋人と友人を選ぶか。
    正直主人公の気持ち、行いには少し腹が立ちましたが話のストーリーは面白かったです。

    この展開をどう考えたら思いつくのが不思議です笑笑

  • *感想*






    2つの世界で進んでいくストーリーが
    最後につながる。。

    頭の中で一緒に謎解こうとしてしまって
    どんどん先が気になる‼️


    最後の最後に明かされた真実は
    切なくて苦しいものだった。



    親友が自ら選んだ自殺行為とも言える記憶の操作。
    自分も記憶の操作をしていた(されていた)こと。



    何より衝撃だったのは最後の質問。
    電車の中で見ていたのか⁇

    普通のラブストーリーならば
    『やっぱり、運命だったんだ‼️』
    と、思える回答だったけど、
    ストーリーがストーリーなだけに
    ちょっとゾッとした。

  • 久しぶりに読み終えるのがもったいないと思った、引き込まれる話だった。最初はある社員に起こった日常が描かれているが、途中で、切り替わるシーンの内容と時系列が合わない!?と気付いたあと、交わらないはずの平行線が近づいていく感じにドキドキした。最後の「第九章 覚醒」では疑問点がきれいに発覚してスッキリするが、どうも麻由子だけはスッキリしない存在。人のことを考えている優しい人なのだろうが、中途半端な意見しか述べず、大事な時の態度が曖昧で、この結末に見合う程の魅力がこの人にあるとは私にはわからなかった。悲しいお話ですが、ハラハラ感と、きちんと謎解きされるサスペンスが好きな方にオススメの本。

  • 3.4
    →『変身 』もそうでしたが、実際には起こり得ない話ではありますが、科学が発展していけば可能になりそうな話だなと感じました。
    智彦がすごくいい人だった…

  • 最初は読んでて、三角関係っぽい恋愛で、
    「なんか、あんまり好きじゃないなぁー」と思いつつ、
    読み進めて行く内に、
    「あれ?どういうこと?……ん!」となり、
    ドンドン読んじゃいましたー。

    でも、なんだか読んでてむず痒かったー笑
    男性同士で互いのことを「親友」って言ってたり、
    女性のことを好き過ぎる表現の仕方が…
    はぁー、令和の恋愛ではないねー笑

    話の構成の仕方は、さすが東野圭吾さんって感じ!!
    読ませたくなる感じが、さすがです。

  • 面白いが難しかった。同情で付き合ってるのかな、と思って女の子にちょっとイライラしてしまった。でもどんな理由でも好きな子を離したくない気持ちもわかるし、自分の友達のことを好きになっちゃうんじゃないか、という思いからの行動もわかる。だからなのか、彼を見ていて痛かった。辛い恋の思い出をなかったことにすることはほんとに幸せなのだろうか…。記憶を書き換えるって、今はまだSFみたいだけど、いつか実現しそうで怖いと思った。だけどわたしは忘れたくないな。違和感が確信に変わっていく過程で、周りの人のことが信じられなくなっていくのはミステリーらしかった。題名にあるような"ラブストーリー"という感じは正直しなかったが、恋は美しい感情だけじゃないんだと思い知らされたようだった。それぞれの、エゴの強い「好き」が飛び交っているように思えた。

  • 予想とは少し違ったかな。
    あらすじにあったように、親友と一人の女性を奪い合うドロッドロの展開を期待していた。
    さらに、中盤ぐらいから話の展開が大体読めてしまった
    ただ、近い将来、実際に問題になりそうなテーマだったのがよかった。消したい記憶をきれいさっぱり消せる状況だった場合、消すか消さないかどちらを選ぶか。
    私は経験=記憶だと思っている。よって基本的には良い過去、悪い過去どちらの記憶も消したくない。
    その経験が、今の自分を作っている訳で、悪い過去を消したらそこに成長は生まれなくなる

    てか崇史と真由子、最後までずるすぎない?
    結局記憶消したのって今の気持ちのままだと、智彦が邪魔になって自分たちが寄りを戻せないからじゃん
    全部白紙に戻して一からやり直したいとかいって、結局自分たちのことしか考えてなくない?
    智彦の気持ち少しでも考えたことある?
    結局最後まであの二人は智彦を邪魔者扱いしてただけじゃん?
    ちょこっと良心があるのが余計に腹立つわ
    まあ客観的にみればそう写るけど、きっとそんなこと二人とも分かった上で記憶消したんだよな。実際自分が同じ状況ならどうするだろう。
    あの状況に限って言えば記憶消すのかな
    恋の力って計り知れないですね
    恋の病に侵されても、冷静で客観的な視点をもった人間でいたいものです

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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