スウェーデン館の謎 (講談社文庫)

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著者 : 有栖川有栖
制作 : 宮部 みゆき 
  • 講談社 (1998年5月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062637930

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有栖川 有栖
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スウェーデン館の謎 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 取材旅行で磐梯を訪ねたアリス。
    ペンションの隣に北欧風の風格あるログハウスがあった。
    家主は童話作家、その妻はスゥエーデン美人。
    おとぎ話のようなその館は人呼んでスゥェーデン館。
    しかしそこには過去の悲しい少年の話があり、さらに今回殺人事件がおこる。


    火村シリーズ。
    雪がつくりだす密室と折れた煙突の謎。
    古典的な謎でありながら解くことはできない。
    火村先生が現れるとたちどころに事件は解決してしまいます。読み物としてはアリスが孤軍奮闘するところまでか。
    アリスの人となりというのでしょうか、ペンションのオーナー夫妻はもちろん、のんびりした童話作家も、陰のある人妻も、気難しい老人もアリスには心を許し会話を楽しみます。やはりこのシリーズはアリスあってこそ。
    上品な知的会話が楽しめてとてもよかった。
    もともと短編をと依頼されたところ、トリックを思いついたらあっというまに長編になったとのこと。
    文才のネ申に感謝したいところ。
    解説は仲良しとして有名な宮部みゆき氏。氏曰く「有栖川有栖は優しい」と。
    被害者にも加害者にも理由があり、ちょっとしたきっかけで不幸な話になり、かばう者があり、トリックが生まれて、結局それを火村准教授(この時は助教授の肩書)が暴いてしまうが、それもまた一種の優しさであったりして。
    わかるなーーと思いながら読みました。満足。

  • 海豹の読みをど忘れして、
    思い出そうと本を一旦閉じて右斜め上を見る
    くじら・いるか・トド...
    乙川氏の描写を読みながら、
    それっぽいものはないかと脳内検索。
    海の豹っていうくらいだから
    やっぱスマートな動物なのか、
    でもそれだと乙川氏の描写には合わない。
    そもそも、母なる海というけど、
    海の動物の漢字は、陸の動物ありきのものが
    当てられているのはなぜだろう、
    海が先だったら、ヒョウが豹ではなく陸豹、と
    表記されても良い気がする…
    と思考が脱線。

  • 足跡トリック一発で300ページはきつい。
    雰囲気補正があったとしても、絶賛されるほどの作品ではない。

  • 子供を言葉で縛るのは本当に残酷です。しかも4年近くも。そして手は下してないし、それで助かったかどうかも分からないけど、もしや、と思いつつ引き返さなかった大人の心の汚さ。誰が悪いのか…それはリュウと淑美なんだけど、ある意味巻き込まれたルネが可哀想でした。そしてそれを知ったヴェロニカもまた被害者でしょう。火村と有栖の掛け合いは毎回軽妙で楽しい。火村は暇なのかしら?風のように駆けつけすぎです笑

  • 今回なかなか火村先生が出てこなくて、もしかしてアリスだけのお話だったのかと思ってしまった。謎解きの最後はいつも通りさらっとでも、過程はなかなか核心に触れずでした。「風のように」来てくれるなんていいですねぇ。

  • アリスの事件編と火村の解決編の2部構成のような感じ。
    シンプルな流れだけどぐいぐい読んでしまう。
    火村せんせーフットワーク軽すぎてびっくりした。

  • なぜかコレを読むと金田一少年の絵柄で脳内再生される。

  • 内容紹介
    連続ドラマ『臨床犯罪学者 火村英生の推理』毎週日曜夜10時30分~(日本テレビ系)放送中! 雪のログハウスで起こった惨劇……おなじみアリス・火村の名コンビが美人姉妹に訪れた悲劇の謎を解く!

    取材で雪深い裏磐梯を訪れたミステリ作家・有栖川有栖はスウェーデン館と地元の人が呼ぶログハウスに招かれ、そこで深い悲しみに包まれた殺人事件に遭遇する。臨床犯罪学者・火村英生に応援を頼み、絶妙コンビが美人画家姉妹に訪れたおぞましい惨劇の謎に挑む。大好評国名シリーズ第2弾!

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    有栖川シリーズ着々と進んでおります!
    今回は第5弾。
    国名シリーズ第2弾!


    ま、第1弾はだいぶ前に読んだので忘れてます(*´∀`*)
    (ロシア紅茶の謎、ですな)


    今回はログハウス等で有名なスウェーデンを題材に。
    まさにスウェーデン方式で建てられた、豪勢なログハウスで事件が起こります。


    スウェーデンは北欧の中でもインテリアや建築で日本でも人気ですよね。
    住宅展示場でも必ずスウェーデンハウスってありますし、
    IKEAなんかもそうですよね、確か。


    そこに目をつけたのは面白いなぁ、と。
    この当時に、ね。新しいなぁ。


    ただトリックにはスウェーデンは関係ありません!!!!
    そりゃそうだ!


    でも今回の事件の裏には、悲しい出来事がありました...


    はじめはアリスだけが取材旅行として来ているんですよね。
    でもアリスのいるところ事件あり、と言うことで、
    もう今日は帰る、という日に事件が...


    そして火村先生に応援を頼むわけですけど、
    これがまた火村先生フットワーク軽い!


    朝に連絡して、夕方にはもう着いてますからね。
    直行では行けないところなのに、さすがですよ...


    今回はすこし二人の絡みは少ない気がしたかな?
    雪で遊んだり(遊んでない)するところはありましたけど。


    ちょっと読んでて混乱してしまったのですが、
    第1の事件が早朝に発見され、火村先生が夕方来て、
    第2の事件はその夜だったのですね。


    時系列が途中で分からなくなってしまいました...
    一気に読まないとダメね...


    にしても。
    登場人物の関係や人間性、夫婦の情愛みたいなものを、もう少し掘り下げてもよかったのかな?
    夫婦の悲しいはずの過去に、あまり感情移入できなかった...


    途中で出てきたパズルが結果謎を解いていくのですけど、
    私の灰色ではない頭脳では一度で理解できませんでした...
    やっぱり作家さんって頭いいですよね...


    にしても、たぶんまだこのシリーズ飽きないわ~、私。
    重さと軽さが同居してて、伏線は回収されて、
    唐突ではあるけどちゃんと謎が解かれるっていいね!


    やっぱり二人のコンビが好きです。
    アリスが若干アホっぽく見えるところも^^


    そして雪の福島の描写も素敵でした。
    雪は苦手ですが、五色沼は行ってみたくなりますね♡


    あとは重要なヒントをくれた大地くんの今後に幸あらんことを祈りつつ、
    今回のページを閉じさせていただきます....

  • アリスがあまり好きになれないから、どうしてもこのシリーズ自体が好きになれないのかも。今回は火村先生の登場が遅いから特につまらなかった。そして、リュウさんが気持ち悪いです。

  • 「僕にまかせて」…。彼女にとってなんて優しく甘い言葉だったんでしょうか?でもそれに頼っちゃいけなかった。言った彼もそこで言ってはいけなかった。絶対に。事件の発端は全て彼にある。彼ってそんなに良い男ですか?(爆)昔からもてた、今ももてると何度となく書いてあったしセリフで言わせてたけど…。彼のほんのお遊び…。と軽い気持ちで始めた事が芋づるになって事件は起こる、そのせいで隣の少年を4年も悩ませてしまう事にもなる。どうみても良い男じゃない。トリックはちょっと綱渡りな感じがした。「そんなに巧くいくのかな?」と1番に思った。一応は理解出来るし、アリかな?と思うけれど…。うーん、しかし奴(もう「彼」とは言わない)がなぁ。女性としては好きになれない。そしてもてる設定に納得できない(爆)

  • 作家アリスシリーズ#5(国名シリーズ#2)

  • 火村アリスの国名シリーズ。
    久々の長編です。いや刊行順に読んでないので自分が久々に読んだのがたまたま長編だったってだけですが。
    話としては・・・まあオーソドックスというか。思わせぶりな前ふりや舞台設定とかありつつも真相やトリックはオーソドックス。斬新な要素はこれといって・・・といってももうずいぶん前に出版された本なので当時はもしかしたら革新的ななにかが・・いややっぱないかな。
    でもいい意味で「オーソドックス」だと思います。あんまり奇をてらった話ばっかりよりもときどき無性にこういうのって読みたくなるんですよ。たとえて言うならカレーみたいな。

  • 北欧風のログハウスで起きた殺人の謎を解くために
    探偵と助手役があーでもないこーでもないと仮説を次々と打ち出しては転がして、辿り着いた雪の密室トリック。

    火村英生と作家アリスの国名シリーズ二作目。

  • スウェーデン館で起こった殺人事件。絵本作家と金髪美人とゲスト達。雪上の足跡の謎。
    アリスのSOSに風のように駆けつけたり、拗ねてアリスの頭上に雪を落としたりする火村先生。コンビのやりとりに和む〜。それだけでなく、火村の犯罪・犯罪者に対する考え方や、できれば手を差し伸べたいというアリスの心情など、2人それぞれの心に抱えてるものが垣間見れました。

  • 「僕にまかせて」

    それは誰かを勇気づける言葉であり、
    愛する人を守り抜こうとする言葉であり、
    自分を奮い立たせる覚悟の言葉である。

    いつだって正しいことが幸せとは限らないと思う。
    たくさん間違いをして愚かでも、大切な人に去って欲しくなかった純粋な気持ちが痛いほど伝わってきました。

    深々と雪が降る。
    肌を刺すような透き通った空気。
    スウェーデン館を包み込む静寂。

    目の前に美しい情景が広がる童話のような物語は、心臓がきゅっと締め付けられる哀しくて優しいお話でした。

  • 取材で行ったペンションのお隣さんでの、殺人事件。

    雪が降った中での、離れで起こった殺人。
    ついでにえんとつは折れているし、扉はひらきっぱなし。
    しかし密室である事は確か、という
    どう考えても謎だらけの殺人。

    現実と違って、犯人はこの中に! ですが
    それでもさっぱり分からない。
    彼が合流しても分からない。
    ついでに、作中で語られたクイズも分からない。
    てっきり、出した人の職業があれなので
    可動式なのか、と思ったのですが…違いました。

    殺された人も、殺した人も、きっかけを作った人も
    何だかやるせない感じがします。
    しかも被害を被ったのは子供。
    重しがなくなってよかった、と
    そこだけは思います。

    ペッパァルカーカ、食べてみたいです。

  • 国名シリーズ2作目。今回の犯人は確信は無いものの、早い段階から分かっていました。それでも雪の上の足跡を利用したトリックのおかげで面白さを欠くことなく最後まで読むことが出来ました。有栖川作品はまだまだ読んだばかりなので、断言は出来ませんが、一番好きな作品です。全体的の印象は、儚い、の一言に尽きます。それはきっとアリスのヴェロニカへの想いや哀しげな殺人の動機によるものでしょうけれど。童話作家の旦那とスウェーデン人の妻と言う設定からか、どことなく外国の童話のように感じました。ラストは、解説の宮部みゆきさんが言っているように優しさが滲み出ていました。その解説の宮部さんはとてもチャーミングで素敵でした。また、アリスから電話を貰ってすぐに飛んで来るところも素晴らしい!笑

  • 火村シリーズには、悲しい予感がよく似合う……
    アリスのヴェロニカへの思慕があるせいか、全体的に話が哀切を帯びていて非常にいい。
    冷え冷えとした雪と、レモン色の月が合っているミステリー。
    幼くして死んだ男の子の悲劇がベースにあるせいか、どことなく哀しい寓話めいているところもヨシ。

    そして火村センセェがアリス大好きなところもヨシ!!
    センセェ、電話もらってから速攻で駆け付け過ぎ!!

  • 久々に再読。ザリガニパーティのこととか読んだのをすっかり忘れている。ちなみに昨年食べたらおいしかった♪
    途中で犯人を思い出すも、動機よりトリックを思い出しやすいなぁと気付いた。

    あと宮部みゆきさんの解説が、さすがというべきか。今後、みゆきという登場人物に注目!

  • 再読。
    「ロシア紅茶の謎」は持っているのを確信していながらの文庫版購入・再読だったのだけど、こちらは初読のつもりでした。
    けれど、序盤で確信。「知ってる、この話」……でも持ってはいないような気がするんだけど。

    磐梯山の麓のスウェーデン様式のログハウス、通称スウェーデン館で起きる殺人事件は4年前の悲しい出来事と関連があるようで… 
    というのがあらすじ。

    犯人こそ忘れていたけれど前作に比べるとだいぶ覚えている部分が多かった。

    探偵役の火村英生の登場シーンは少ないが、名探偵の秘められた過去の片鱗がかなりわかりやすく提示されていてミステリアスな過去が気になる作品でもある。
    新本格ミステリ作品としては秀逸でとても面白いのだが、作中でも書かれているようにある人物の行動には納得がいかない。贖罪ならばこそ… と思ってしまうのは私だけではない筈だ。

    追記:
    宮部みゆきさんの文庫版解説が面白い。激しく首肯しながら読みました。

    但し、私は熱烈な火村英生ファンではありませんが(笑)

  • 登録以前に。ドラマ化を記念して。海豹のようでありながら女性をひきつける童話作家と美しい妻。息子を事故で亡くした三年半後、スウェーデン館と呼ばれる建物で事件が。雪に囲まれた館で見つかる折られた煙突に、足跡の謎。解答を導いていく過程は好みなのですが、実際にトリックそのものはと聞かれると悩みます。足跡・煙突の理由は良いのですが。作中に登場する童話、館の主人が書く話も本筋にうまく絡んでいくのが憎くいのですが、火村童話良いです。2chのまとめで見かけたことがありますが、ブラックな笑いがたまらんです。

  • 裏磐梯の自然を感じられてとても良かった。
    スウェーデンのお祭りの話も興味深かった。

    トリックは推理小説でよく見る積雪足跡問題。
    犯人が力持ちっていうのに違和感、
    それによくそんなギャンブルしたね!?と思った。

    有栖のもとにすぐ駆けつける火村先生かっこいい。

  • 臨床犯罪学者・火村英生と小説家有栖川コンビ。国名シリーズ。密室とか閉ざされた空間ではないけど、別荘とか屋敷とか、安定して楽しんだ。

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