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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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これはこの世のものではない。それは、
姑獲鳥だった。
― 600ページ -
「人格とは何なのか、明確に定義できる人はいません。それは仮令個人の中でも、昨日と今日、朝と夕では微妙に、いやときには大きく違っている。ただそれはいかなる時も矛盾なく連続しているように感じられるから、結局ひとつの人格であると認識されているに過ぎない。だから本来、人格はひとつふたつと勘定できるようなものじゃない。(中略)一人の人間には人格がひとつしかないと思うことこそ、脳のまやかしなのです。つまり、連続した意識と秩序だった記憶の再生こそが、所謂人格を形成する条件な訳だ。」
― 576ページ -
「そう。本当はもっと細かい。例えば眼から入って来る情報は、形、色、角度、といった風に、皆バラバラに分解して、重複するものは割愛し、過去の記憶と照合して再構成されるんだ。それが今僕らが見ている現実だ。何気なく見ているこの風景だって、ただ在るものが見えているって訳じゃないんだ。この景色は、僕達の脳が拾ったり捨てたり組み合わせたりして必死で再構成した映像なのだ。眼球は硝子窓じゃない。世間は素通しで見えている訳ではないのだ。必ず取捨選択が行なわれている。そうでなくては我我はそれを認識できない――」
― 161ページ
みんなの感想・レビュー・書評
はるか昔に読みました。今読むとなんとも中二くさい、中高生受けしそうな設定で恥ずかしいです。腐女子人気が高く腐女子の知人が熱く語ってきて迷惑だったという嫌な思い出がありますw
「魍魎の匣」を読んだあとに読んだらなんとなく
読みづらくて事件の全貌がちょっと分かりにくかった印象。
最後のあたりのまとめ方もちょっとばたばたとって感じだったし。
でもデビュー作でこのクオリティは凄いと思った。
「京極堂」「坂」「雨」。妖怪シリーズ第一作目。数年振りに再読。その間いろいろと読んだけど、このシリーズのような独特の雰囲気の作品には出会ってない。
二作目以降も読み直したいけどあの分厚さになかなか手が出ない!
私は巷説百物語より、こちらのシリーズの方が好きです。種を明かされれば「そんなの有りかよ」と思いますが、それをこれだけ読ませられるのが著者の凄さだと思います。
期待ハズレの感が否めない結末でした。ある程度予想は出来ましたが、こういうジャンルが好きか嫌いかの問題なのでしょう。私には巷説百物語シリーズの方が良いかも。
京極堂の語りが長く感じた。最終的に物語とも深く関わる内容だというのは分かるが、もう少し理屈っぽさを軽減することは出来るのでは?と思う。
ただ、長々と語っていた内容が伏線となって作品の面白みを深めているのは事実なので、めげずに最後まで読めれば楽しめる。
『「耳は閉じることができなのに僕はさっぱり聞こえなかった。なる程こういうこともあるのだなあ、じゃあ仕方がない」』
最初の京極堂の話がとにかく長い。長い上に理屈っぽいからうんざりした。でも、それをある程度飲み込んでおかないと後の話の面白さが解らなくなってしまう。そしてそれは、文句無しに面白い
百鬼夜行シリーズ第1作。推理とホラーが溶け合っているとでも言うのだろうか、2作目(魍魎の匣)以上に面白かったかも。
いわゆる科学至上主義?的な考え方を否定したかと思えば、お化けの正体も容赦なく暴いてしまい、語り手の"関口"と一緒に、何が何やら分からなくなる。まるで超能力とでも呼ぶような力を発揮する”榎木津”に、容疑者を取り巻く”憑物”といういかにも怪しげな噂が絶えず出現して、その上ページ数も膨大な為に、読めば読むほど全体像が見えなくなってくる。世界観にどっぷり浸かれる(憑かれる?)という意味では、長さもありがたい。
また、役立たずのはずの語り手”関口”のキャラクタがまた最高に面白い。彼と一緒に終始振り回されっぱなしだった。推理小説は基本的に苦手だけど、こういうモノなら読めるかも。
極めて科学的な。そう、お伽話や 憑き物、宗教、陰陽師など、冒頭の出典や古典的な物言いから文学的なものをとても感じ、また非科学的な現象ばかりが綴られているため、一種のファンタジーかと思いきや、もう、完全否定。すべては脳の仕組みに還元される。要するに、脳が見せるまやかしだと。自分の見えている世界も触っているものもすべて嘘だという可能性はゼロじゃないっていう。 この脳に説明が80ページに渡りだらだらと... 続きを読む »
良く練られた伏線と、事件と妖怪の関連付けがすごいと思う。
非常に読み応えのある話の長さ。
キャラクターの個性もすごいw
徹夜してでも続きが気になる非常にすばらしい作品。
京極堂シリーズを初めて読みました。もともとミステリーが好きなだけにすぐハマりました。それぞれの視点があって、話を深くさせたり、伏線を張ったりするのはミステリーの醍醐味ですね。あと妖怪の解釈がおもしろい。それに行き着くまでの人間の心の所在や、科学、医療、宗教の関係についての独特の哲学が楽しめました。分量もちょうどよかったです。
かなり前ですが彼女が面白いと読んでいたので借りて読みました。
読んだらすぐにその世界感が病み付きでそれから京極堂のトリコです(笑)
京極堂シリーズの中でもページ数も少ないし一番読みやすいので入門にはうってつけ!
京極堂リーズの初めでもあるので是非w
読むの2回目。
最初に読んだのは、2008年か09年。
榎さんが、関口の話を最後まで聞いて
ちゃんと応えている不思議。←
なかなか事件が始まらない話は苦手だけど
これは平気。
京極夏彦さんのデビュー作にして、第0回メフィスト賞受賞作などと呼ばれる作品。
読んだ印象としては、横溝正史×夏目漱石×妖怪といったイメージ。
もう少し妖怪に重点が置かれているのかと思ったら、ミステリ色が強く、ところによってはやけに現実的である。
キャラクターがみな個性的で、その後にも出てくるとなったら、この人の作品を読み漁りたくなる気持ちもわかる気がする。
登録にあたり、星4と5でものすごく悩んだので、再読の際には5にしているかもしれない。
2冊目の京極夏彦。
これも読みごたえあった。
キャラそれぞれを知って読むのは更に楽しい。
この世には不思議なことなど何もないのだよ―。
私の大好きな京極さんのデビュー作であり、百鬼夜行シリーズ第1弾。
古本屋であり陰陽師でもある京極堂こと中禅寺秋彦が憑き物落としで事件を解決する妖怪小説という設定が好きだ。
20ヶ月もの間、妊娠している女性、密室から疾走した夫。
この不可解な出来事の背景には妖怪が存在するわけだが、勿論「妖怪」は「現象」としてのみ存在し、「仮想現実」が出来上がる。
その前提の上で展開される物語は、難解な論理を組み込んでいるのが凄い。
物語の結末が、意外な方向へと進む中、京極堂の憑き物落としで物語が「堕ちる」瞬間が好き。
この感覚が味わいたくて、私はこのシリーズを何度も読み返すのだ。
京極夏彦さん著の百鬼夜行シリーズの第一巻目。
京極さんの作品特有のおどろおどろしい、そしてどこか物哀しい雰囲気が好き。
タイトル通り妖怪『姑獲鳥』を中心として物語は展開していくわけですが…。
(といっても形どおりの妖怪が登場するわけではない)
常識を覆すような衝撃の結末。
妖怪に関する面白い解釈。
ミステリーが好きだ!妖怪が好きだ!という方にはオススメの一冊。
私はアニメ化もしている同シリーズの『魍魎の匣』から入ったのですが、やはりシリーズの中ではこの『姑獲鳥の夏』が一番好きな作品です♪

「これが天才か」「これが小説家か」「一芸に秀でれば多芸に通ず(意味は違うけど)ってやつか」
なんてのが思い浮かんだ。すげぇ!
ヤバイ。京極夏彦ヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。
京極ヤ...






