どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)

著者 : 東野圭吾

• 講談社 (1999年5月14日発売)

感想・レビュー・書評

[MIKIさんの感想 · 2023年5月16日]

さすが！面白かった。
後半になるにつれて二転三転容疑者二人の供述がひっくり返り、どっちなんだろう？やっぱり自殺？と思ったり。途中で急に名指しでなく犯人という言葉に置き換わり、物語が結末を終える。この描き方が巧みな技というか、最後までどっちかわからないままなのに納得というか。絶対に前に戻って読み返しちゃう面白さ！

[としこしさんの感想 · 2023年1月18日]

大学で友人に勧められて読んですごく面白かったのを覚えている。自分じゃ全然犯人わからなくて解説読んでなるほど！ってすごく納得したのも覚えてる。
何年ぶりかに読み返したけど全く覚えてなくて、今回も全く犯人わからなかった！笑。そして今回は解説読んでもしっくりこなくて少し戻って読み直したり…脳の劣化だな…。

今回は謎解きよりも、被害者、元カレ、親友の気持ちを重視に読んでいった。謎解きをメインにすると主人公の被害者のお兄さん目線になりがち。もし犯人じゃなかったとした時の元カレ、親友の気持ち想像しながら読んだ。そしたら最後まで犯人の真の動機が分からなかったんだよね。親友だったら自分の消したい過去を知ってる人を抹消したいって思うのはわかる。でも元カレだったら、今の彼女の秘密を隠すために一度殺人をやめたふりしてまた戻ってきてまで殺すかな…。被害者の過去をバラすのはやめたっていう手紙を読んでるのにさ…。しかもその後被害者が死んでしまったら自殺にしても他殺にしても今の彼女と気持ちよく付き合っていけないような気がして。。被害者が生きていれば元カレも親友も同じ秘密、同じ傷を持って一緒にいられるような気はしたけど。

だから謎解きとしてはすごく楽しい本。頭すごく使う。集中して一気読み。でも心情とかそういうところを丁寧に読むと少し納得できなかったりした。

[白と黒さんの感想 · 2022年9月6日]

犯人はどちらなのか読者の推理に委ねるという点も含めてとても面白かった。

[OSAEさんの感想 · 2022年4月22日]

大好きな加賀恭一郎シリーズ。
明確な犯人は書かれておらず、読み手側に委ねられています。
兄と共に推理を試みたもののイマイチピンと来ず…悔しい…。
加賀自身がメインの話ではない為、加賀ファンには少し物足りないかもしれないですが、それでも楽しめるはずです。

[香奈さんの感想 · 2022年2月27日]

利き手が重要になってくるまで気にして読んでたけど最後まで結局どっちか分からず、、
解説を見て、そういうことか！！と納得。
推理おもしろいけどわたしには向いてないですね
さささと読んで驚かされて、考えてもいつもひっくり返されてそれがまた楽しい。
兄の警官が加賀刑事とのやり取りが好きでした。

[クッキーさんの感想 · 2021年11月3日]

4.2
→ずっとどちらが犯人なのか分からず、ハラハラの連続でした。加賀シリーズは、毎回加賀刑事の洞察力に驚かされますが、今回は被害者のお兄さんの推理力にも、驚かされました！
最後まで楽しんで読むことが出来ました。

[paoさんの感想 · 2021年6月25日]

自殺？他殺？最愛の妹に起きた不可解な謎の死。
たった一人の肉親を失った兄の復讐劇が始まる。
そこに加賀刑事が真相解明に立ちはだかる。

登場人物が少なく、容疑者も早い段階で二人に絞られるが、最後までスリリングな展開で話が進む。
女の自白、男の自白、それを覆す女の自白、そして男の自白。一体誰が真犯人？最後まで犯人を明かさない読者思考型推理小説！
最後まで考えさせる、おすすめの1冊！

[ニコりん。さんの感想 · 2021年1月13日]

犯人がわからず、何度も読み返してもわからず(笑)
読んだ友だちに聞いても…。
最終的に解説読んで、検索して自分を納得させた。

[南海さんの感想 · 2020年7月20日]

落ちは難しかった

[ミルクレモンさんの感想 · 2020年6月23日]

どちらが彼女を殺したのか推理しながら読んでたけど、結局最後まで分からなかった。犯人を最後まで明かさず読者に推理させるスタイルは斬新で面白い。
袋閉じの解説を読んでやっとわかった。
ほんとよくできてる。
ストーリーは犯人が気になってサクサク読めた。

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。