柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)

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著者 : 山田風太郎
  • 講談社 (1999年6月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (486ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062646079

柳生忍法帖(上) 山田風太郎忍法帖(9) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 山岡荘八の「柳生宗矩」という正真正銘正統派の後なので、破天荒な柳生が読みたくて山田風太郎を選択。

    忍法とあるけれど、印を結んでドロンは登場せず、せいぜい敵首領の銅伯が修法を使い、体を鉛のように変化させる程度。風船になって空を飛んだり、他人に化けるというような現実離れした忍法は登場しない。敵の7人はそれぞれ武器を手に真っ当に勝負を挑んでくる。
    対するは我らが十兵衛。
    ではなく、7人の女性。武家の妻や娘たちとは言え、武芸にはほど遠い彼女たちが、十兵衛の指南を受けて武術を体得し、復讐を遂げていく。

    十兵衛が手出しをしない、というルールを作ったのが秀逸。これで立ち会いはスポーツ化し、勝ち抜き戦の様相を呈することになる。
    でも圧倒的に強い十兵衛も何度も窮地に立たされ、絶体絶命の境地に追いやられる。その十兵衛の危機を何度も救う女性たち。チーム一丸となって敵を倒すのだ!
    風太郎なので女性はすぐに脱がされる。それも想定の内だったので、期待していたのだけれど、どこかあっさりしていて、ネチネチとしたエロさが無いのがやや不満。できればもっと下半身もわくわくさせて欲しかった。

    話が広がり、沢庵以外の雲水が活躍するのもやや興奮度を下げているかもしれない。だって坊さんたちは最初から死を前提に敵に対するのだから。
    「生きるための剣」ではなく、「他人を生かすために自分が死ぬ」法になってしまっている。それでいいのか? そこだけ、気になりました。

    十兵衛のイメージはもちろん千葉真一。野獣系のハンサムでスマート。さっぱりしていて、剣の駆け引きが大好き!
    帰りの電車でも睡魔よりも面白さが先に立って、ほぼ一気読みとなりました。

  • 描写がたまらなく好きだ。ぞくぞくする。刹那!!!

  • 漫画が待ちきれなくて。

  • 書かれた順は違いますが、『柳生十兵衛』三部作の頭になる作品。
    山田風太郎作品の中でも、武家出身とはいえくノ一ではないねーさん達ががんがん戦うのはあんまりないかも…
    戦うねーさん好きは読むべし!

  • 時は徳川三代将軍・家光の時代。暗愚な主君に愛想を尽かし、一族を引き連れて会津を出奔した家老・堀主水。怒りに燃える主君・加藤明成は、「会津七本槍」に堀一族の女どもを虐殺させる。家光の姉・千姫の助けにより生き残った女七人は、剣豪・柳生十兵衛を師として、会津七本槍への復讐に挑む!

  • 実際に購入したのは時代小説文庫のもの。どうでも良いが、上巻に解説があるのは珍しい。五味康祐の「柳生宗矩と十兵衛」とほぼ同じ時代なので、違和感なく読めた。実に面白い。最高に面白い。

  • 世に柳生十兵衛を主人公にした物語は数あれど、最高にかっこいい十兵衛を描けるのは、山田風太郎先生です!!その十兵衛シリーズ3部作の1作目は、けなげな女性たちの戦闘コーチとして登場。めちゃくちゃ強いが女にゃ弱い、快男児っぷりを発揮しまくります。

  • 甲賀忍法帖の方が好きだなー。

    生き残った女達が鍛錬を積み次々と復讐を遂げていくにつれて十兵衛に恋して軽く敵対心を抱くという設定もなんだかねえ。
    確かに魅力的な男性だけどさ。人妻組なんて夫を殺されて一年経ってないのに。

    10代後半のお千絵とお笛とさくらが独身ってのも、この時代としてはどうなんだろう?

  • 十兵衛が直接手を下さずサポートに回るという着想が面白い。冒頭の殺戮シーンがあまりにも凄絶なのですが、その後のやりとりはどこか間が抜けていたり、妙に杜撰だったりして、戸惑います。

  • ここまでに読んだ他の山風作品と較べると悲壮さ・卑猥さが減ってストレートな活劇ものになってる。

    山風の本たちは作品上の関連性は描かれてないけど、
    「甲賀忍法帖」で次期将軍に選ばれた家光と忍法勝負を提案した天海僧正はこの「柳生忍法帖」にも登場するし、
    かたや跡目争いに敗れた忠長の顛末は「忍びの卍」で語られ、
    更にこの本で堀一族の女たちの復讐を助けた十兵衛はその数年後に「魔界転生」で今度は自らの刀を振るうことになる、
    そして彼の祖父が石舟斎の号を得た経緯は「伊賀忍法帖」で描かれる。

    それらの繋がりを追っていくと一つの長大なサーガの一端を読んでる気分になって、増々山風ワールドに引き込まれていく。

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