笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.60
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  • (18)
本棚登録 : 10205
感想 : 843
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  • Amazon.co.jp ・本 (486ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062646147

作品紹介・あらすじ

偉大な数学者、天王寺翔蔵博士の住む「三ツ星館」。そこで開かれたパーティの席上、博士は庭にある大きなオリオン像を消してみせた。一夜あけて、再びオリオン像が現れた時、2つの死体が発見され…。犀川助教授と西之園萌絵の理系師弟コンビが館の謎と殺人事件の真相を探る。超絶の森ミステリィ第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • トリックが解けたのでとても満足だがしかし、
    終わり方にびっくりした。自分なりに解釈した結末とネットの方々の意見が一致したのでスッキリもした。でも結局、解は不定である。
    そして数学者は笑わないのだ。

  • S&Mシリーズ3作目!
    個人的には今のところ2作目が1番好きです。

    トリックは単純なのに、そこに乗っかる人間模様はとても複雑で面白かったです。

    私的には天王寺博士は片山基生だと思って途中から読んでいたので、私の定義では片山基生という事になりますね。



  • この作品は数学が一つの軸になっているのもあり前二作とはまた違った展開だった。
    特に、最後の不定の場面では実に数学チックでありまた、理系チックでもあった。

  • シリーズ3作目
    まず目次見て、文字量にびっくりして笑った。

    トリックについては、こういうことかな~?となんとなく想像できたけど、
    犯人や詳しい部分まで考える暇もないほど、スイスイ読み進めることができた。

    読んでる途中で挫折しちゃったり、ということがよくある私だけど、このシリーズはどんどん読んでしまう。ほんとにおもしろいなー。
    世界観も、登場人物のやり取りも、読後の余韻も、なんだか心地いい。

    犀川先生が周りも見えなくなるほど自分の世界に入って、謎がとける場面が毎回ドキドキして好き。

  • 3.2

  • 自分は文系で数学のことは全く分からないのだが、登場人物の台詞や文章の中に含まれる数学的な表現の数々が芸術的でとても美しいものに見えた。物語の展開とテンポが良かったので、ページ数が多い本なのにサクサク読み進めることができ、一つの章を読み終えるたびに続きが気になってあっという間に読了してしまった。犯人はわりと早い段階で予想がついてしまったのだが、終盤の怒涛の展開には驚いた。トリックもなるほど…という感じ。登場人物の相関図がややこしくて何度も冒頭のページを確認しながら読み進めた。張り巡らされていた数々の伏線も最後にはほぼ全て回収されたのでスッキリ。メインの二人がとても魅力的なので続編も是非読んでみたい。

  • トリックが簡単すぎて少し拍子抜け。
    あれだけ詳しく描写されて、建物は色がなく、照明で色分けと言われれば、回転してるってくらいすぐに想像がつく。

  •  S&Mシリーズ第三作。天才数学者が住む三ツ星館で起こるオリオン像の消失と殺人事件に犀川先生と西之園萌絵のコンビが挑むというストーリー。消失のトリックは「何となくこんな風だろうなぁ。」と予想し、それは当たったが、それを踏まえて殺人事件の犯人とトリックが解明されるという構成が面白かった。また、最後の天王寺博士の「君の方程式の解は、今や不定だ。」という台詞が印象深かった。

  •  S&Mシリーズ第3作目。天才数学者、天才建築家、天才作家がいるなんかすごい一族内で起こるいざこざに巻き込まれた話。
     トリックに関しては、最初の方に館の図が出てきた時点で察していました。昔見たドラマに同じようなトリックがあったので、、、。
     一方で終わり方はいい感じでした。3人の天才の内生者が2人、死者が1人で誰が誰なのかは不定であるという読者に委ねられる形でした。
     最後に老人と話していた少女は西之園萌絵かなと思いました。中盤で唐突に出てきた、萌絵が塾に通わさせられた話がこの塾に向かう少女に繋がっていると感じたからです。
     徐々に周りから固められていく犀川助教授と西之園萌絵の関係に注目していきたいです。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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