海将(上) (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062646697

感想・レビュー・書評

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  • 商人上がり、武功が少ない軟弱な武将として描かれることが多い、小西行長。「黄金の日々」の小野寺昭のイメージが未だに染み付いている。
    本書では、そんな小西行長を器用かつ実直、そして意外と骨太な人物として描いている。
    宇喜多家と秀吉を繋ぐ橋渡し役、船大将、兵站役として徐々に頭角を現しつつある弥九郎。

  • 小西行長という人が主人公で、戦国時代ものです。
    小西行長を扱った本の中ではわりとライトで重くない方の本だと思います。なので、小西行長について興味があるよという方にとりあえずお勧めしたいです。上下巻ですが結構読みやすいですよ。もう少し重い本であれば「宿敵」あたりでしょうか、こちらは加藤清正絡みで結構ドロドロとしています。物語以外で小西行長に興味があれば「鉄の首枷」、「剣酢漿草の乱舞(諸史料の問題点についての考証」等もお勧めです。

    堺の薬問屋・小西隆佐は、まだ信長の家臣の1人にすぎない羽柴秀吉に己と一族の将来を賭ける。時は天正、西国の毛利家に対抗するための要となる備前・宇喜多家へ、隆佐は手塩にかけて育て跡継ぎと考えていた18歳の弥九郎を送り込む。わずか10数年後に24万石大名となる小西行長の若かりし日を描いた傑作長編。(紹介より)

  • 関西弁でも商人風でもなく糸目でもない弥九郎って、キャラ立ちしないようです。

  • 一度で何度でもおいしい逸品。 風と潮と空気の読める男、弥九郎。 船に乗りたくなります… 白石さんの表現力は凄いと思う。 

  • アットホーム宇喜多ファミリー

  • 弥九郎時代の小西です。
    あと、隆佐さんの実子じゃないです。
    そして、スタート時点で十代です。
    ついでに、腕っ節強いです。

    何だか物凄く海に出たくなりますね!!
    航海的な知識とか体験とか欲しくなります。
    取り敢えず、室津⇔岡山間を往復したくなる。小豆島に寄り道は必須。
    海戦も熱いですね。
    船を自在に操るとか格好良過ぎる。櫓を漕ぎたくなる(多分役に立たない)。連携プレイが決まると一緒に勝鬨上げたくなりますね。
    そんな(?)海の魅力が伝わる描写が満載です。
    船乗りたい。

    宇喜多家へようこそ!!的な展開が好きです。
    始めは魚屋さんに養子に来るところからですが、何だかんだであれよあれよと直家様の近臣に。
    矢張り、秀家効果は絶大なようです。
    というか、秀家可愛い。八郎万歳。これはお父さんがメロメロになっても仕方ない。
    秀家が気に入った人→信用する。
    秀家を可愛がってくれる人→良い人。
    お 父 さ ん っ た ら !!
    まあ、真面目な意味でも直家様は良いキャラです。父の顔と殿の顔を併せ持ってて、ガラリと雰囲気が変わる場面が好きです。
    ( ゜∀゜)o彡゜謀将!謀将!
    宇喜多家重役会議が結構好きです。
    協議して良案を模索する過程が好きなので。直家様が途中で口を挟まないのも良い。やっぱトップの意見が途中で挟まると、方向がそっちに行っちゃいますもんね。

    上巻では、秀吉が弥九郎頂戴発言をしてから少し経ったところまでで終了です。
    下巻がどこまでかは分かりませんが、これ↓だけは確実です。

    この後、宿敵読んだら鬱ですよね☆(うわああああ(ry

  • 爽やか青年な小西が主人公にも関わらず、宇喜多親子がステキ。
    小西のロザリオに興味示す八郎坊ちゃんがかわいい。
    「俺たちの旅はまだまだ続く!」な終わり方なのは、ちょっと消化不良。

  • 上下巻

  • 全2巻。
    地味でこすい商人上がり。
    そんな印象の小西行長。
    の前半生。

    や。
    面白い。
    かなりさわやか。
    小西さん。
    超好青年。
    ぜんぜんこすくない。
    もちろん小説だけど。
    ほとんど知らなかった宇喜田家とか中国の話もしっかり。
    終わりかたもここで良いのかも。
    後半悲しくなりそうだし。

    面白かった。

  • 宇喜多家がみんなかわいすぐる。

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著者プロフィール

白石一郎(しらいし いちろう)
1931年11月9日 - 2004年9月20日
釜山の生まれの作家。終戦までは釜山、戦後は佐世保市で育った。長崎県立佐世保北高等学校、早稲田大学政治経済学部卒業。双子の息子がおり、白石一文・白石文郎両名ともに作家となった。
1987年『海狼伝』で第97回直木賞、1992年『戦鬼たちの海—織田水軍の将・九鬼嘉隆』で第5回柴田錬三郎賞、1999年『怒濤のごとく』で第33回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。

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