詩的私的ジャック (講談社文庫)

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著者 : 森博嗣
  • 講談社 (1999年11月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062647069

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詩的私的ジャック (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 今回は3つの密室と4人の死体から成り立つトリックでした。
    頭ひん曲がりそうになりました。
    犯人を非難するのでなく、「本当にやったとは思えない」と警察が語る所は切なかった。
    萌絵ちゃんが少し大人になりました。

  • とりあえず…「怖かった」の一言。

    何が怖いか。
    前3作と比べても、ストーリーや事件の描写等を含めて
    もしかしたら突出したところはないかもしれない。
    (すべてが共通してすごすぎるので)

    むしろ悍ましさや、人間が抱く限界に達した時の狂気などは
    前作までの方が描かれている気もする。特に1作目と2作目。

    それでも夜中まで一人で読み進めるのを止めようかと思ったくらい
    怖くて仕方なかった。

    怖くて仕方ないのに途中で中断できないのが
    この著者の作品の魅力だとも思う。

    理解出来ない狂気ほど怖いものはないし、
    この世で一番怖いのは人間だな、と改めて思った作品。

    「怖い」以外の言葉で言うなら「面白い」の一言に尽きる。
    それ以外の言葉は見つからない。

  • 犀川先生の「将来を決めてしまうなんて、恐ろしいじゃないか。そんな恐いことはしたくない」「台風の進路だって、扇形に広がっているだろう?人間の進路はもっと広角だ」のセリフが印象的!

  • シリーズ4作目です。
    順調に読み進めております^^

    前作までは、島だとか建物だとか世間から離れた場所で殺人事件が起こっていたのに対し、今作では街中の2つの大学で殺人事件が起こるので、自然と登場人物の行動範囲が広くなり、その分世界観も広がっています。

    「人を殺す」という大層なことをするからには、理由には憎しみや怒りなどの感情が絡んでくると思うのですが、今まではトリックとそれを解くことがお話のメインで、その部分に触れたお話はなかったように思います。
    今作も犯人の動機は理解しがたいですが、今まで登場したどの人物より篠崎には人間味があるような気がして(萌絵が言うようにハートがあるってことでしょうか)、少なくとも彼が犯人をかばっていたのは感情に基づいた人間的な理由があったということが印象的でした。

    あとはやはり「詩的私的ジャック」がよく効いていますね。カッコイです。

  • 「笑わない数学者」まで読んで止まってしまっていたのですが、ドラマ化したし、最近推理小説読んでないし、今こそ読み時!とか思って購入。
    しかし昔は密室とか猟奇的殺人とか、えぐいほど楽しんで読んでたけど、今読むと人死にすぎて「うっ」ってなるね……。
    何で平気だったんだ、昔の私。

    動機については完全に納得していないけど、犀川先生も「他人に説明できて、理解してもらえるくらいなら、人を殺したりしない」と言っているし、それはとてももっともだと思うので納得できなくて仕方ないのでしょう。
    ただ千佳さん殺害の動機は納得することにしたけど、稔くん何で殺されたん……?
    わからん。

  • S&Mシリーズ4作目。
    萌絵が自分の将来について、犀川との関係について真剣に考え始めました。犀川に依存するのではなく、お互い自立して寄り添っていってほしいと願っています。
    今回の事件は、犯人の動機よりも犯人を庇おうとする人の気持ちが切なかった。英語では言えない。台詞回しが凝っている。気障だけど、嫌いじゃない。

    シリーズを追うごとに説明くささが薄れてきて読みやすいです。

  • 2014.2.3処分

    2つの大学内で起こるいくつかの密室殺人。被害者は下着姿で、腹部にナイフでサインを付けられていた。
    ほとんどが証拠の残る物理的トリックで、どちらかというとWhy(なぜ密室にしたのか)に焦点が当てられている。
    ただ、動機は作中でも言われているように、理解し難いものだった。
    ミステリとしての驚きよりも、萌絵が犀川先生にプロポーズしたりするキャラの言動の方が印象に残った作品。
    それにしても森博嗣さんのカタカナ言葉の表記が独特過ぎる。
    カレーをカレィって書くのは。。

  • ――「言葉はね、言い方や、言い回しじゃない」犀川は萌絵に言った。「内容はちゃんと伝えないとね。それが、言葉の役目だから」‥‥再読。国枝先生の無駄を省いたストレートなところが好き。今回は少し進展があった、犀川先生と萌絵の関係も好き。毎回理科系の知識が付きます。

  • 真っ白なノートを手にいれる勇気は、私にはないなぁ。
    それを欲しいと思う気持ちはわかる。

  • 森博嗣のS&Mシリーズ4作目、2作目と同じく大学を舞台とした密室物
    作者は前作を最高傑作と定めているようだけどこれのほうが好み
    登場人物の心情は表層を描写する程度で相変わらずあっさり風味

  • 森さんのS&Mシリーズ、4巻目。
    今度は連続密室猟奇殺人の謎を主人公ペアが解き明かすと言うストーリーです。

    と言っても、ペアの片割れである犀川助教授の方は途中、中国出張に出かけますので、残った西之園萌絵が頑張ることになり、その為、本巻は事件の真相に迫ると言う要素だけでなく、西之園の自己への問い掛けと言う内面描写も物語の大きな要素になっています。

    では、前置きはこの位にしてあらすじをご紹介。

    犀川が非常勤講師を務めることになった私立S女子大で殺人事件が起きる。

    被害者はS女子大とは無関係である他の大学の女子大生。
    遺体の発見場所は密室。
    しかも被害者の衣服が脱がされ、遺体に謎の傷が付けられていた(ただし性的暴行の形跡はなし)事により、捜査は困難を極める事に。

    この状況の中、いつもながら西之園に引っ張られる形で犀川も殺人事件捜査に関わりを持つことになる。

    そんな折、第2の密室殺人が起こり、人気ロックシンガーが容疑者として浮かび上がる。
    しかし、ロックシンガーに警察の監視がつく中、彼の義理の姉である大学教員が被害者の第3の密室殺人が発生。
    加えて同じ現場で他殺体となったロックシンガー自身も発見され、捜査は振出しに戻る。


    事件が発生する最中、中国へ出張に出かけた犀川。
    日本に残り、自身の内面への問い掛けを行いつつたった一人で事件の真相に迫ろうとする西之園。

    そんな彼らに事件の謎は解き明かせるのか?




    上記しましたが、本巻は犀川の不在により、西之園の内面描写に重点が置かれた内容となっています。
    その為、物語の厚みが増しており、推理小説ファンだけでなくそれ以外の人でも楽しめる内容となっているのではないでしょうか。

    普通の推理小説とは一風変わった感じがする本作。
    お時間のある時でも一読あれ。

  • 『英語で言える?』 は反則。痺れた。

  • ゲストキャラクタが興味深い。殺人動機と計画意図に関しては理解できなくもないけれど同意できない。どうしてこんなことになったのか。

    犀川先生がとてもクールです。かっこいい。
    犀川先生不在時の寂しさが半端無かったのですが、戻ってきてからのスマートさも半端無くて。言葉の一つ一つがかっこいいなぁ。綺麗だなぁ。素敵だなぁ。と思って読んでいました。

    「英語で言える?」の真意が解った時のスッキリ感といったら。

    萌絵のちょっと幼かったり身勝手だったりするお嬢様気質な部分がちょっと改善されてとても可愛らしいと思いました。コミュニケーションをしようとするのは相手のことを知らないから&相手のことを知りたいと思うからだという、私の先生の言葉を思い出したりします。

  • シリーズ④作目にゃ

    なんとなく癖になり
    既に⑤作目と⑥作目を購入したにゃ

    立て続けに読んでいるからか
    S&Mの恋もようの方が気になり始めた今日この頃

  • 犀川先生と萌の距離感が近づいては離れと、今までより恋愛的な要素も強くなってきた。
    ただずっと読んでるからか、全然嫌ではなかった。
    萌絵がんばれ!

  • 密室の作り方でお悩みの方は、森博嗣先生に聞いてみよう。今回は密室のWhy。ミステリ史上尤もらしい密室の作成理由がここに。犯行動機、西之園穣の冒険、平常運転。しかし詩的表現ってのはよく分からない。素敵表現くらいでいいんじゃないか。

  • ちょっとだけ飽きてきた。萌絵お嬢様がシャシャリ出過ぎ。この世界では子供が捜査に首突っ込むのもアリなんだ。そう、コナなんとかと同じなんだ。と、自分に言い聞かせながら読み進めた。しばらく森博嗣はお休み。

  • 【あらすじ】
    那古野市内の大学施設で女子大生が立て続けに殺害された。犯行現場はすべて密室。そのうえ、被害者の肌には意味不明の傷痕が残されていた。捜査線上に上がったのはN大学工学部助教授、犀川創平が担任する学生だった。彼の作る曲の歌詞と事件が奇妙に類似していたのだ。
    【感想】
    連続殺人事件、と、小説の中で聞くと、少しいろいろと頭の中で想像を膨らませてしまう。犯人は一体どんな連続性をもたせて殺したのか、いや、殺さなければならなかったのか。その動機は数えきれない。でも今回の…「リセットしたかった」という動機には、唖然とした。自分をゼロにするために、何の罪もない人を殺したのか。これにはさすがに憤りを感じた。この間にあったいろんなやり取りにも、言いたいことは山ほどあるし、理解できないこともたくさんある。今回の事件は、なんだかすっきりしない事件だった。

  • 詩的表現が随所に。動機は、犯罪の理由になってはならないのだとおもう。想像力の余地が残されるのが文学の魅力だ。

  • この本に出てくる加害者側の登場人物の行動にいまいち納得性がなく、あまり楽しめませんでした。。

  • S&Mシリーズ④

    4~5年振りの再読。

    ・大学構内、特に研究室は密室殺人に適するのかな?と思う程、殺人事件の連続。
    ・事件への好奇心・探究心が相変わらず旺盛で、怖いもの知らずの萌絵。
    ・犯人は比較的、容易に推定出来るが、人間の二面性に慄く。
    ・密室の合理的な殺人過程と、やや猟奇的な殺人は相反な感じがする。
    ・不透明な描写の動機は、全体からすると触媒の様な働きだろうか?

  • まさに研究内容を利用したトリックは、大学での殺人事件にはふさわしいのかも。犯人は完璧主義だののせいはあるのかもしれないけれど、やはり些細なことで殺人に至ってしまうもの。そのためだけに綿密な計画を練るのはともかく、実行する勇気だけはないなぁ。
    萌絵の猛アプローチが続きますが、報われる日が来るのかどうか、そちらも楽しみです。

  • ・今までのに比べたら動機らしきものがわかり易く描かれていたよーな。そんなよーな
    ・最後に犀川先生が喋るところでもう1人篠崎敏治さんも喋ったからやろうな
    ・やっぱでもいまいちすべてわかりきらんかな…詰まりきらんというのか。まあ、いつものごとく、わざとなんやろけど!!
    ・でもだからといって、東野圭吾の小説を「完成度が高い」と形容するなら森博嗣は「完成度が低い」と言えるとかいうもんでもないよなあ…
    ・萌絵ちゃんと近い存在の人が亡くなるのが少し新鮮というかって感じやったな。でもそらそろそろそうならな不自然

  • 人気ミュージシャンの歌詞とそっくりな密室殺人事件。
    関わる人達の人間関係、殺人を犯すにあたる狂った価値観、内容が全然読めなかったし、想像ができなかった。
    そしてトリックが難しい(イメージができない)。
    内容そのものも結構難しい。実物を見たい。

    萌絵の犀川先生への複雑な思いの表現がとても共感できる。どう表現したらいいかわからない感情をちゃんと言葉で表現できることがやっぱりすごいと思う。
    「2人は数字の11より近づいた」
    素敵な表現。

  • 個人的に動機がイマイチ…

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詩的私的ジャック (講談社文庫)の作品紹介

大学施設で女子大生が連続して殺された。現場は密室状態で死体には文字状の傷が残されていた。捜査線上に浮かんだのはロック歌手の結城稔。被害者と面識があった上、事件と彼の歌詞が似ていたのだ。N大学工学部助教授・犀川創平とお嬢様学生・西之園萌絵が、明敏な知性を駆使して事件の構造を解体する。

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