詩的私的ジャック (講談社文庫)

著者 : 森博嗣

• 講談社 (1999年11月12日発売)

感想・レビュー・書評

[ahiruさんの感想 · 2010年9月1日]

ゲストキャラクタが興味深い。殺人動機と計画意図に関しては理解できなくもないけれど同意できない。どうしてこんなことになったのか。

犀川先生がとてもクールです。かっこいい。
犀川先生不在時の寂しさが半端無かったのですが、戻ってきてからのスマートさも半端無くて。言葉の一つ一つがかっこいいなぁ。綺麗だなぁ。素敵だなぁ。と思って読んでいました。

「英語で言える？」の真意が解った時のスッキリ感といったら。

萌絵のちょっと幼かったり身勝手だったりするお嬢様気質な部分がちょっと改善されてとても可愛らしいと思いました。コミュニケーションをしようとするのは相手のことを知らないから&相手のことを知りたいと思うからだという、私の先生の言葉を思い出したりします。

[すみおさんの感想 · 2024年4月20日]

タイトル通り、私的で私的な物語だった。
難しい表現多めだったけど面白かった。
夢と希望の違いはなんなのでしょうか。
しばらく考えようと思います。

[もちこさんの感想 · 2024年4月13日]

シリーズ4作品目！

今回の事件はミステリ要素は少し控えめだが、人間描写が綺麗だった。
天才博士が出てこないのは初めての作品だった事もあり、事件の動悸や謎としては今まででは一番奇抜ではないように感じた。その為読みやすかった！

森博嗣先生の作品は全体的に家族構成や恋愛対象が特殊に絡んでくるものが多いなという印象。

段々進展していく、犀川と萌のやり取りも面白いので続きが気になる！

[k-ωSSTさんの感想 · 2024年4月6日]

s&mシリーズ第四作目の今作だがあいも変わらず面白かった。
密室にした理由に納得のいく理由が提示され、森先生の引き出しの多さに脱帽

[pom411さんの感想 · 2024年2月13日]

気になって気になって5時まで読んだ

[あるふぁさんの感想 · 2023年6月17日]

S&Mシリーズ4巻目。密室と殺人、もしくは密室で殺人。警察は「どうやって」に一生懸命だが、犀川は「HowよりもWhyだ」と指摘する。そういう思考のズレが犀川らしくて、ニヤリとする。女子大で講義をすることになった犀川。彼が女子学生に伝える考えに、考えさせられる。大学で学ぶことと就職と主婦は決して同列ではない。犀川は女性の味方ではないが、敵でもない。とてもフラットだ。彼のフラットさは刑事の三浦や鵜飼には異質。ただそれを気にするでもない犀川が大人に見えるが、実際のところ、そうでもないギャップにニヤリとしてする。

[ayatsukaさんの感想 · 2023年6月6日]

森ミステリ読み直し中。今回は犯人は覚えてたけど、途中の人間関係のあれこれを結構忘れていて、楽しく読みました。犀川先生好きだなぁ。そして国枝さんが好きです。
「今日は、仕事はしない。全部、君の話を聞く時間だよ」とか、「気持ちと思い込みは違う」とか、「私なら、行くよ」とか盛りだくさんだったじゃないですか。なんで忘れたの私！！

[ogさんの感想 · 2023年6月3日]

密室トリックや殺人の動機がトリッキーであった。今作もさすがの読みやすさ。

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女性が2人密室で殺される→容疑者だったロックミュージシャン結城も殺される→最初の事件の第一発見者も殺される

犯人はロックミュージシャンの兄であり、最後の犠牲者の夫である数学者。最初の殺人だけは数学者ではなく、その妻（最後の犠牲者）が誤って殺してしまった。その死体を処理したのが夫の数学者で、その殺人を隠すために他の人も殺された。

完璧主義であった数学者が、人生の汚点をすべてキレイにするための連続殺人だった。

[chakiさんの感想 · 2023年5月9日]

シリーズ4作目は、事件が起こるのが1番早くて、でも事件のトリックより犀川先生と萌絵ちゃんの関係が気になる1冊でした。

[おむすびさんの感想 · 2023年4月19日]

2023-005

著者プロフィール

工学博士。１９９６年『すべてがＦになる』で第１回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「Ｓ＆Ｍシリーズ」「Ｖシリーズ」（ともに講談社文庫）などのミステリィのほか「Ｗシリーズ」（講談社タイガ）や『スカイ・クロラ』（中公文庫）などのＳＦ作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓　Fool　Lie　Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」