バラ迷宮 (講談社文庫 に 22-5)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062647175

感想・レビュー・書評

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  • 初めて二階堂蘭子シリーズを読んだ。ミステリー好きが食いつく複雑怪奇な内容が魅力。

  • バラ迷宮 二階堂黎人

    二階堂黎人さんの作品は安定している。
    これは全て読みたい作家さんです。
    この本は短編集だった。二階堂蘭子に慣れてきたし、古今東西、私の中で1番の短編集だと思います。

    さあ次に読む予定の作品は少し長め。
    未読の二階堂蘭子シリーズは後何作あるのかまだ知りませんが、何はともあれ楽しいね。

  • サーカスの怪人
    小説現代 1995年8月増刊号

    変装の家
    野性時代 1995年8月

    喰顔鬼
    小説すばる 1995年8月

    ある蒐集家の死
    小説トリッパー 1995年冬季号

    火炎の魔
    小説すばる 1996年9月

    薔薇の家の殺人
    小説現代 1994年11月増刊号

  • 3+

  • 名前聞いたことあるからこのシリーズなにか読んだことあるかと思ってたけど蘭子さんのこと全然知らなかったから読んだことないな。
    初めてがこれだと語り手と蘭子の関係とか蘭子何してる人?とかわからないことだらけ。

  • 再読。蘭子シリーズ7作目。
    短編集。

    4部作を読み終えた後なので、短編集は軽く読めて良い。
    このシリーズの短編集は『ユリ迷宮』に続いて2作目ですが、このシリーズは長編の方が個人的には好きですね。
    今回の短編集の中では「薔薇の家の殺人」が好みです。

  • 二階堂蘭子シリーズ短編集。

    好きですが、この作者の言い回しはたまに疲れます。
    本格派を好きな方にお勧めです♪

  • 二階堂蘭子が主人公の短編集。六作品収録されています。

    どの作品も独特な不気味さを持っている。これは、読んだほとんどの方が思われる事かと思いますが、江戸川乱歩や横溝正史の描く不気味さに近いかと。

    著者はカーのファンとして有名らしいので、その辺の影響もあるのかな?(未熟ながらカー作品は未読です)

    事件のトリックはわりと簡単ですが、個人的にトリック自体はさほど重要視していません。

    もちろんトリックはどれも趣向を凝らしています。『喰顔鬼』などは、そのトリックに驚かれる方も多いのでは?

    しかし、僕が惹かれたのはトリックよりも、その独特な世界観です。昭和40年代を主な舞台としているので(事件はそこから更に数十年前のものだったりもする)、現在とのギャップに多少違和感を感じてしまいますが、それがむしろ新鮮とすら思えます。

    『サーカスの怪人』というタイトルだけでワクワクしちゃいませんか?僕はワクワクしちゃいました(笑)

    どの話もとても面白いのですが、全体的に何となく雑な印象。頭が追いつかないくらいとんとん拍子に事件が解決される事もしばしばあるので、もう少しどうにかならなかったかな?と。

    ただ、それゆえに長編への期待値が自ずと高まりました。機会があれば長編も読みたいです♪

    評価は長編への期待を込めつつ、ちょっと辛口の3.5つ星です☆

  • 何とな~くトリックに見当がつく、っていうのが今作品の特徴ですね。それが嬉しくもあり、残念でもあるという二律背反\(^o^)/

    「現実離れしすぎ!」というツッコミより「最早ファンタジーじゃん…」という感動に近いものを感じました。ここまでトリックが突飛だと、逆に正攻法なミステリのように思える不思議。

    四半世紀前の事件の詳細を、そんな詳らかに覚えてるか普通~?と突っ込むのも、また楽し(笑)。
    証言だけを手がかりに推理を進める蘭子、数分前に目の前で発生した事件を解決する蘭子、鮮やかな彼女の手腕が光ります。

    ホラーテイストな「喰顔鬼」から超王道ミステリーな「ある収集家の死」まで、色々な味が楽しめる読み応えのある作品が揃っています(*^o^*)



    ◎サーカスの怪人…人気サーカス団を公演の最中に襲った前代未聞のバラバラ死体出現事件。かつて素行の悪さでサーカス団をクビになった男の復讐か?迷宮入りした怪事件を、四半世紀の時を経て二階堂蘭子が解き明かす!

    ◎変装の家・・・盲目の資産家夫人の姪が「雪の密室」の中で殺害された。今際の際に姪が老婦人にかけた一本の電話が、関係者全員のアリバイを成立させたが、それらを覆す驚天動地の真相を蘭子が指摘する!

    ◎喰顔鬼…かつて天才とうたわれた画家と年の差30歳離れた妻のいる別荘。その周辺一帯は「喰顔鬼」と呼ばれる殺人鬼が暗躍していた。

    ◎ある収集家の死…被害者が残したダイイングメッセージは、ある人物をずばり名指しするものだった。ところが彼には完璧なアリバイが成立し、残りの容疑者に捜査の目は向けられる!ダイイングメッセージが示す思わぬ真相とは?

    ◎火炎の魔…呪われた家で代々起きる人体発火事件。今回は密閉された病室で、複数の目撃者がいる扉の中で女性が焼死する。現場に居合わせた蘭子のスピード解決なるか?!

    ◎薔薇の家の殺人…自分の父親が殺人者ではないかと疑う女性は、殺人者の血統を残すことを恐れて身ごもった子供を生むことを躊躇していた。彼女の杞憂を取り除く為に、二十年前、薔薇の家のリビングで起きた毒殺事件の解明に乗り出した蘭子。彼女が暴いた衝撃の真相とは。

  • きれいなバラにはとげがある。蘭子さーん、キレイですよー。

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著者プロフィール

1959年7月19日、東京都生まれ。中央大学理工学部卒業。在学中は「手塚治虫ファンクラブ」会長を務める。1990年に第一回鮎川哲也賞で「吸血の家」が佳作入選。92年に書下ろし長編『地獄の奇術師』を講談社より上梓し、作家デビューを果たす。江戸川乱歩やJ・D・カー、横溝正史の作品を現代に再現したような作風は推理界の注目を大いに集め、全四部作の大長編『人狼城の恐怖』(1996〜99年。講談社ノベルス)では「1999年版本格ミステリ・ベスト10」第一位を獲得。アンソロジー編纂や新進作家の育成にも力を注ぎ、2000年代は合作ミステリの企画も多数行った。SFの分野にも精通し、『宇宙捜査艦《ギガンテス》』(2002年。徳間デュアル文庫)や『アイアン・レディ』(2015年。原書房)などの著書がある。近年は手塚治虫研究者として傑作選編纂や評伝「僕らが愛した手塚治虫」シリーズの刊行に力を入れている。

「2022年 『【完全版】悪霊の館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

二階堂黎人の作品

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