月の影 影の海(上) (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062647731

感想・レビュー・書評

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  • 新刊を読みたいが、既刊のストーリーをすっかり忘れており、慌てて何回目かの再読をしている。
    元々ファンタジーはあまり読まない。
    名作と言われる「鹿の王」シリーズも、結局途中で投げてしまった。なぜか読み進められないのである。
    異世界が舞台ゆえに、共感できないせいだろうか。
    ところが、このシリーズは、みるみる世界観に引き込まれるから不思議だ。
    まあそれくらいに気に入っている本なのだが、いかんせん、新刊がなかなか出ない。そうしていざ発刊されれば、「前の話、なんだっけ…」(笑)
    まあ読み直しておかないと、細かな登場人物をすっかり忘れ切っているから仕方ない。
    ああ、しかし過ぎた時間はかなり無情だ。
    中国風な名前の読み方をすぐに忘れるわ、読むうちに肩は凝るわ目が疲れるわ、それでも頑張って読書中できることはある意味幸福でもあるのだが。

  • 今の所ふつう

  • 十二国記新作発売に伴いおさらいで。ティーンズ系のX文庫からの移籍本でそうやって読むとどこかラノベさはある。一介の女子高生が謎の男に連れ去られ異国へ。何ともな設定だが、物語は骨太。異国で路頭に迷うヒロインはそういない気がする。理不尽を受け入れるにはまだ幼い。何一つ持ってこれなかった。何もできない自分を受け入れることもできず。ただ、自らの命を絶つ勇気もなく、しぶとく生きる。その様はたくましくも、たのもしくもある。

  • 2019.10.12
    新刊に向けて再読。
    今読むと陽子の両親、特に父親が冷たい。子供を自分のもののように思っている。20年前に読んだ時はそれほど感じなかったが、時の経過とともに自分の意識が変わったようだ。

  • 20年ぶりくらいに再読。

    少女小説レーベルだということが意識された、今より少し平易な文章。
    私は当時これ読んで驚いた。
    ファンタジーだろうが、古典モノであろうが、少女小説レーベルの作品には絶対に恋愛があった。むしろどんなガワを纏っていようとも、恋愛が中心だった。
    好きも嫌いも出てこない少女小説を読んだのは初めてだったからだ。

    特にこの巻は思いっきり異世界に来てるのに、ファンタジーというより、ひたすら己と孤独と闘うのみ。肉体的にも、精神的にも陽子の試練が続く。
    こんな硬派な少女小説、それまでなかったよ。こんなしんどい掴みありかよ。しかし、そんな例外が許されたから、今の十二国記があるわけだなあ。

    普遍的な人間の内奥×ファンタジーだから、これだけ年月を経ても全然古くない。すごい。

  • このシリーズは、NHKでアニメにもなりましたが、日本の一高校生の主人公「陽子」が不思議な夢を見てから、ある日の学校で「ある白髪?」の人物が来て、主人公に跪いてからの騒動と、異世界に来てからの前半。

  • 十二国記シリーズ2冊目。慶王と慶麒の話。途中、巧国と雁国が関係する。
    1冊目に比べて圧倒的にファンタジー要素が強い。陽子が十二国記の世界に飛ばされてから再びケイキに会うまでが長い上に辛かった。楽俊という味方が登場して、下巻からホッとする。
    ラノベというには話が重たいが、女子高生が主人公であるために自分の今の年齢で読むには感情移入しにくい。学生時代に読んでいればよかった。以下、あらすじ。

    中嶋陽子の通う高校に「ケイキ」と名乗る不思議な出で立ちの男が現れる。ケイキは陽子を一方的に主と呼んで契約させ、そのまま不思議な魔物から庇う様に陽子を連れ去った。
    月の影の向こうにあるどこかに向かう途中、襲撃にあって陽子とケイキははぐれてしまう。陽子は巧国で“海客”として追われながらも、体にとりついた賓満「冗祐」の力を借り、渡された剣で魔物と戦い、碧の玉で傷をいやして生き延びる。途中、自分をまどわす青い猿に悩まされながら、人売りのタッキ、他の海客などに出会い、ついに味方である半獣の楽俊に救われる。
    楽俊の勧めで“海客”の扱いの良い雁国へ向かう二人。「壁落人」という海客を訪ね、自分がこちらの言葉を理解できることや、ケイキのことを話すうちに、陽子は自分が慶国の王「景王」であることを知る。
    楽俊が慶王を守ってくれるよう延台輔に送った書状を見て、延王が陽子を助ける。王の身分を最初は受け入れられない陽子だが、次第に心を開く。慶麒を救い、慶国の偽王「舒栄」の討伐した。

  • 陽子が巧国に流れ着き、海峡として捕まり、逃げ出し、売りに出されそうになり、魔獣に襲われ、人間不審になっていく話。

  • 読み応えたっぷり。読み進めるごとに手が止まらなくなる。面白い

  • 十二国記の1作目の前半。まだこの世界に付いていけていない状態。ハードな感じ。後半に期待。

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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