封印再度 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062647991

感想・レビュー・書評

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  • 今回の作品はゴリゴリの理系っぽさがなく、どちらかというと登場人物の振る舞いを楽しむ作品かなぁ。動機にしても、主要キャストの関係性など、ドラマの部分が重要なのではないかな。

  • 封印再度

    190519読了。
    今年49冊目今月11冊目。
    #読了
    #森博嗣
    #封印再度

    シリーズ5作目。
    萌絵さん、やりすぎです。嫌いです。
    おとなになりきれてないな。

    本筋に集中しろよ!と言いたくなるけど、登場人物にしたらそれが本筋か。

    陰摩羅鬼の瑕を思い出した。

    トリックよりもプロットの妙が光るけど、やはりネーミングセンスが頭抜けてるな。


  • ミステリー、よりも萌絵と犀川の関係の方が気になる展開。徐々に関係が深まっていくが今作で進展したな。エイプリルフールはやりすぎ、と思いつつ自分だったら悪夢から目覚めたような安堵感で一杯になるだろうな。たちまち機嫌を直しますカードって、、、欲しい

  • いやー!!萌絵ちゃん、そんな!!嘘でしょー!!!

    と泣きそうになったが、何とエイプリルフールとは!
    すっかり騙された(^^;

    犀川先生とも、凄くスローではあるが進展があって良かった。

    無我の匣と天地の瓢の鍵にも驚かされた。
    成程、そうなっているのか!!

  • 少しずつ人間味を増す犀川先生と、自由奔放に見えて実はナイーブであることが判明する萌絵が、まるで実在の人物のように生き生きと動き出し、シリーズ物であることの魅力を余すことなく堪能することができます。

    『すべてがFになる』『冷たい密室と博士たち』『笑わない数学者』『詩的私的ジャック』では、比較的早い段階で謎が発生したような記憶がありますが、この『封印再度(Who Inside)では、背景の説明に時間をかけて、謎が出てきそうで中々出てこないですねぇ~ また、大胆な萌絵と煮え切らない犀川との会話も洒落ています。このシリーズが愛され続けている理由が分かりますね。

     2ヵ月ぶりに読んだS&Mシリーズの5作目は、「すべてのトリックに隙が無い」とは言えないですけれども、バランスの取れた物語でした。森博嗣さんの文章は短期間で読みやすく進化しており、少しずつ人間味を増す犀川と、自由奔放に見えて実はナイーブであることが判明する萌絵が、まるで実在の人物のように生き生きと動き出し、シリーズ物であることの魅力を余すことなく堪能することができます。多くの読者が自分が犀川研に属している学生のような臨場感も味わい感情移入することでしょう。森博嗣さんが犀川の台詞を借りて語る哲学的な言葉も興味深いです。

    若い作家さんが精一杯背伸びして書いたような作品も悪くないけど、作家が感じているプレッシャーまで伝わってくる感じが重苦しい時ってありますよね。それに比べると森博嗣さんの作品は、イチローみたいな選手が、バッティングピッチャーのボールを打っているような余裕を感じて心地よいですぅ

    森博嗣さんの作品は、良くも悪くも純粋にフィクションとして楽しめる感じがありますね。

  • トリック自体は驚きもなく、すんなり受け入れられた。
    メインストーリーよりも、犀川先生と西之園さんのやり取りに悶絶。犀川先生にも人の心があったのかと驚き。ニヤニヤが止まらない。

  • ミステリーを読む時は、自分なりに犯人を予想しながら読みますが、今回は予想外の人物が犯人でした。殺人犯以外にも謎が盛りだくさん。とても読み応えがありました。
    犀川先生と萌絵の関係もシリーズを読み進める度に展開されるので、こちらも目が離せません(^^)

  • 萌絵と犀川の距離がぐっと縮まる本作。
    途中の萌絵が引き起こす事件については、読みながら予想はついていたが、激怒する犀川には驚いた。Audibleで聴いていたこともあり、こんなにも感情的な犀川は珍しい。ここまで感情を揺さぶられたことで本当の自分の気持ちに気づいたのではないかな。すんごいクールな犀川だからこそ、恋愛面が疎すぎてギャップに心を掴まれる。国枝が結婚して少しずつ人間的になってきているのも見どころ。そして相変わらず萌絵のことは僕は好きになれない。笑

    子ども視点の「いる」「いない」の話や、事件現場で犬が吠えたこと、密室ができた理由やまりもが入院することになった理由など、驚きの展開もたっぷり。

    タイトルに関しては本当に秀逸で、いくつもの意味が全編を通じて込められている。
    本シリーズに関しては珍しく、明確な悪意が存在しないのも印象的。

    星は4に近い5つ。犯人の動機や密室のトリック(理屈ではわかるが同じ理論で密室なんていくらでも作れるのでは?)は事件自体の魅力は少し物足りない気も。また再読したらわかるのかな?

  • ダイニングメッセージ。私もきっと、楽しくてたくさん笑っちゃう。

  • 怒涛の読書が止まらず、
    こちらも結構前に読み終わっていて、
    読了直後の感想が思い出せない…苦笑

    50年以上伝わる、壺と箱。
    壺の中には鍵が入っているが、そのままでは取り出せない。
    その鍵で開けられる箱。
    その家宝を所持している香山林水が死体で発見される。
    彼がいたはずの蔵には鍵がかかっていた。

    S&Mシリーズ第5弾。
    今作は、事件よりも犀川先生と萌絵の関係がぐっと進展します。
    やり方は…邪道ですね。苦笑
    でも犀川先生が人間らしく見えて、良かったです。笑

    謎解きは…こんな結末もあるのかあ、という感じでした。
    業とか情とか、何とも言えない結末です。

    面白いので、読み切るまでやめられない!

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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