タイムマシン 痛快世界の冒険文学 (2)

著者 : 眉村卓 上田朱

• 講談社 (1997年11月18日発売)

感想・レビュー・書評

[muelibraryさんの感想 · 2021年9月24日]

宮教大OPAC
https://www.lib.miyakyo-u.ac.jp/opac/volume/218116

[夢色さんの感想 · 2017年8月19日]

【あらすじ】
痛快・冒険文学全集、第２巻はＳＦの古典。１９世紀末の科学者が見た８０万年後の地球と人類。それは、自然を完全にコントロ－ルしたユ－トピアに見えた。しかし、実は恐ろしい仕組みが隠されていたのだ。

【感想】

[wasabiさんの感想 · 2014年6月16日]

資産家が地上に、労働者が地下に分かれて暮らした人類の果てという設定は、原作者が生きた時代と国家の世相を反映していて面白い。展開は稚拙だけど、未来を会話ではなく情景描写だけで表現しているのはすごい。

[vitamaniaさんの感想 · 2012年5月31日]

子供の頃に読んだけれど大人になった今、子供用の訳ではなくちゃんと読みたい一冊。

[mid1004さんの感想 · 2009年6月24日]

これ小学生の時に読んだけど怖かった。人食いモグラの夢に魘されました

[エッジワースさんの感想 · 2009年6月3日]

ずっと昔、この本の感想画を描いた事があった。最近それを思い出し、読み返す為に購入。
結構読みやすく訳されていて、タイムトラベラーが居なくなった喪失感が何とも言えない。

[pn11さんの感想 · 2008年10月4日]

タイムマシンを最初に考えた人が、まさかこんな夢のない、全くドラえもん的でない話を書いていたのだとは思わなかった。バック・トゥ・ザ・フューチャーや、のび太の机から始まる旅を見て育った僕には、色々と意外な発見があった。中学の時、ウェルズを原作にした映画を見た友人が、タイムマシンが動かずに周りの景色が変わっていくのが新鮮だった、と言った。映画は見ていないが、これを読んだ時同じことを思った。BTTFでも、ドラえもんでも、過去や未来に、タイムトラヴェラーが向かっていくイメージがあった。でもウェルズの場合、我々は止まっていて、周りの時間があっという間に過ぎていく。他にもウェルズは、タイムトラヴェルの到着点に何か他の物体が存在した場合の惨事なども考慮してたり（実際何も存在しない空間というのはあり得ないのだから意味ないかも知れないけれど）、けっこう凝って考えている。ドラえもんのようなタイムマシンよりも、ウェルズのタイムマシンは、時間が連続している、未来は遠い彼方にあるのではなく、我々のすぐ隣にあるという感じがした。夢がないというのはもちろん、未来の状況が、資本主義による退廃というしょうもないものであること。(2009年4月6日 記す)

著者プロフィール

1934 - 2019。ＳＦ作家。1979年に『消滅の光輪』で泉鏡花文学賞および星雲賞を受賞。また1987年に『夕焼けの回転木馬』で日本文芸大賞を受賞。代表作にジュブナイルＳＦの名作といわれる『なぞの転校生』『ねらわれた学園』などがある。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」