紅はこべ 痛快世界の冒険文学 (14)

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  • / ISBN・EAN: 9784062680141

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  • 4-06-268014-9
    C8397\1500E
    痛快 世界の冒険文学14.
    筆者:山崎洋子(やまざき ようこ)
    画家:永田千秋(ながた ちあき)
    発行所:株式会社講談社
    1998年11月20日第1刷発行
    原作:バロネス・オルツィ 
    NDC:933.
    ----------------------とびらより
    革命のあらしが吹き荒れる、十八世紀末のフランス。
    死刑判決を受けた貴族とその家族達を、処刑直前に救い出す、謎の一味が有った。一味の首領の名は「紅はこべ」。今日も、革命政府と紅はこべの知恵比べが繰り広げられる。   怪盗ルパン等の作品に影響を与えたといわれる、大活劇歴史ロマン。  (※活劇--格闘)---

    登場人物
    紅はこべ 
    マルグリート・ブレイクニー フランス人元女優
    パーシー・ブレイクニー マルグリートの夫
    アルマン・サン・ジュスト マルグリートの兄
    ショーヴラン フランス共和政府の全権大使
    シュザンヌ・ド・トゥルネー フランス人令嬢マルグリートの友人
    アンドリュー・フォークス 紅はこべの部下
    アントニー・デュハースト 紅はこべの部下
    -------------
    市民革命の中、フランスを命からがら抜け出す貴族達とそれを支援するイギリス人達。
    タイトルは紅はこべだけれど主人公はその妻のマルグリート。
    マルグリートは幼いころに両親を亡くし、兄アルマンと助け合って暮らす。
    友人の令嬢シュザンヌが家族とフランスを抜け出す描写にハラハラする。
    エルマーの冒険で麻袋に隠れていた時の様
    フランス貴族の尊大な態度、社交界の様子、マルグリート夫妻の内情・・。
    マルグリートはフランス共和政府の全権大使にたった一人の肉親をネタに脅迫され自分の意志では無く裏切らざるを得ない事になる。
    自分のせいで兄アルマンの命が危険にさらされることになってしまった、丁度前後して夫パーシーと和解したい気持ちを伝えたかったが、急用で家をあけると言う。広い家には夫がたったひとりの執事しか入れない部屋があり、たまたま其処に入る事ができ、紅はこべのサイン代わりに使う指輪を見つけその正体に気がつく。
    アンドリューを説得し、フランスに向かった夫の後を追う。
    ここからは冒険の連続でショーヴランは充分に嫌な奴でワルモノ。
    豪華絢爛な舞踏会とその裏で動く人々、怪しい人影が垣間見える異国の路地、明かりの無い田舎道をゆく馬車、切り立った断崖と隠れた入江・・。
    盛りだくさんの要素がぎゅ~~っと詰め込まれている。
    嫌味で尊大な態度をとったシュザンヌの母親は最初だけでその後どうなったかは記述なし。シュザンヌは最後にアンドリューと結ばれる。
    最後は無事にみなイギリスにわたりシュザンヌはアンドリュー(紅はこべの部下の税年貴族)と結婚し、マルグリートも夫パーシーと和解し大団円で終わる。

    ※原作者はハンガリー生まれ--メモあり

    冒険のお話と恋愛もののお話がうまい事絡んで市民革命や貴族の生活をおぼろげにしか知らなくても充分楽しめる。

  • 詳細は あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノートを ご覧ください。
     → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1812.html

    2007/03/31 ハコベの花が気になって・・・。
    『紅はこべ』を借りて読む。

    痛快時代アクション小説、気軽に読めてたのしい! 
    「ベルバラ」の登場人物のアニメを 思い出します (*^_^*)♪

    ハコベの花、身近なのに・・・まだ写真に撮ったことがないんです。

    内容 :
    『紅はこべ』 The Scarlet Pimpernel (1905) は、フランス革命を舞台にパリ〜ロンドンで繰り広げられる歴史冒険小説。
    そのサスペンスとミステリ感は、ディケンズの『二都物語』(1859)の影響を受け、ルブラン作の怪盗ルパンへと受け継がれた。

    著者 :
    バロネス・オルツィ (1865〜1947) ハンガリー生まれの英国作家。
    正式にはバロネス・エンムーシコ・マグダリーナ・ロザリア・マリア・ジョーセファ・バルバラ・オルツィ
    (Baroness Emmuska Magdalena Rosalia Maria Josefa Barbara Orczy)。
    Orczy は、「オルツイ」「オルツィ」「オルチイ」「オーツイ」「オークシ」「オークシイ」と表記されるらしい。

  • 冒険小説っていうのかな、わくわくして楽しい。大人として読んでしまうと、ちょっといろんなことがわかりすぎてどうかと思ったけど、どうなんだろう、子どもたちにはそんなに先が読めない?それとも?ちょっと疑問が残った。

  • この痛快シリーズって好きなんですよね
    でも、この紅はこべは
    イマイチでした
    3.3点

  • いくつになってもロマンス物はわくわくドキドキの連続で、つい一機読みになってしまう。小説に限らずアメリカではソープと呼ばれる昼メロも女性には大人気。洋の東西、古今を問わず老いも若きもロマンス物に自己投入したいのかもしれない。

  • フランス革命期の冒険小説。革命を貴族側(ブルボン家ではなく)から見るのって珍しくて新鮮でした。
    小学校の頃読んだんですが、文字通り痛快です。
    主人公のフェミニストぷりと奥様だいすきぷりが素敵

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著者プロフィール

1947年、京都府宮津市生まれ。横浜市在住。コピーライター、児童読物作家、脚本家を経て小説家に。1986年『花園の迷宮』(講談社)で第32回江戸川乱歩賞を受賞。小説、エッセイ、ノンフィクション、舞台脚本、演出など多数。小説に『横濱 唐人お吉異聞』(講談社)、ノンフィクションに『横浜の時を旅する ホテルニューグランドの魔法』(春風社)、『誰にでも、言えなかったことがある』(清流出版)など多数。2010年NHK地域放送文化賞受賞。

「2019年 『天使はブルースを歌う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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