周縁から見た中世日本 (日本の歴史)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062689144

作品紹介・あらすじ

12〜15世紀、列島「周縁部」からいっせいに噴出したエネルギー。その活力は、安藤氏による津軽・十三湊の繁栄、琉球王国の成立と中継貿易の展開、海域での国境を越えた交流を生みだした。交易を基盤とする自立的な権力の形成は京都を中心とする国家の枠組みを越え、東アジア規模での変動をもたらした。多様な民族と文化が織りなす「もう一つの日本史」。

感想・レビュー・書評

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  • この巻では、日本の中世の激動を周辺の国々との関係も含めて解説されています。

  • 1FI下2奥

  • タイトルからすれば、周縁から日本を見ているはずであるが、
    内容は日本から周縁を見ているように読める。
    周縁には、文献が少ないため、仕方のないことかもしれない。

    樺太や千島からの視点で日本を見ないと、蝦夷は浮かんでこないかもしれない。
    同様に、台湾から見ないと、琉球は見えてこないかもしれない。
    対馬だけは、済州島からの視点があり、対馬は浮き出ている。

    再度、編集し直してもらえるとうれしい。

  • 「日本社会再考 海からみた列島文化」を読むに当たって、読み比べるといいかもしれません。
    今の日本の形がどう作られてきたのか、中世日本の境界がどこで、それがどう拡大と縮小を繰り返してきたのか。”周縁”の地域と”日本”、そして周辺国との関係。その中での琉球・奄美の存在が見えてくる本だと思います。

  • 日本の歴史〈14〉
    周縁から見た中世日本  中世史の論点
    ISBN:9784062689144
    ・大石直正
    ・高良倉吉
    ・高橋公明(著)
    講談社
    2001/12/10出版
    408p 19cm(B6)


    ◆要旨 (「BOOK」デ−タベ−スより)
    12〜15世紀、列島「周縁部」からいっせいに噴出したエネルギ−。その活力は、安藤氏による津軽・十三湊の繁栄、琉球王国の成立と中継貿易の展開、海域での国境を越えた交流を生みだした。交易を基盤とする自立的な権力の形成は京都を中心とする国家の枠組みを越え、東アジア規模での変動をもたらした。多様な民族と文化が織りなす「もう一つの日本史」。

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    ◆目次 (「BOOK」デ−タベ−スより)
    第1部 北の周縁、列島東北部の興起
    (日本国の東の境界;外が浜と奥州藤原氏;奥州十三湊日之本将軍;日之本地域の解体)
    第2部 琉球の形成と環シナ海世界
    (琉球という主体の登場;統一王国の形成;アジアとの交流;尚真王の時代;組織化された島々;アジアの変動の中で)
    第3部 海域世界の交流と境界人
    (海域世界という見方;境界としての対馬島と鬼界ヶ島;港町;移動する人々;海域世界の変貌)

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著者プロフィール

1931年、東京都生まれ。東北大学助手、東北学院大学文学部教授。2021年6月没
【主要編著書】『宮城県の歴史』(共著、山川出版社、1999年)、『奥州藤原氏の時代』(吉川弘文館、2001年)

「2022年 『中世奥羽の世界(新装版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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