妖怪アパートの幽雅な日常(10) (YA! ENTERTAINMENT)

著者 :
  • 講談社
4.19
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本棚登録 : 1074
感想 : 128
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062694124

作品紹介・あらすじ

「妖アパ」驚嘆と感動の最終巻! 高校卒業を目前に長谷の祖父が亡くなった。その後に残された執念が恐ろしい形となって二人の目の前に現れるが、立ち向かう二人はさらに絆を深め、逞しく成長する

感想・レビュー・書評

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  • とうとう完結。
    全巻通して、心に響く言葉がたくさんあった。読みながらじわじわと涙が出てくることも。
    登場人物みんながキラキラしていてよかった。
    子どもが借りてきた本を私も一緒になって読んだがやっぱり児童書あなどれない。子供たちに伝えたい言葉がたくさんつまっていました
    息子もこれを読んで何か感じてくれてるのかなぁ??

  • 毎巻感想を書くのが難しかったので、7~10巻のまとめです。色んなトラブルがあって、ほとんどが人格というか、何と言うかそういう感じの問題ではあるのだけど、長谷くんの活躍がこういう形だとは思っていなかったので少々意外でした。夕士くんもよく頑張りました。相変わらず先生にむかってその上から目線・・・と思う所もあるのだけど、お話ですから。うんうん。長谷くんは見事予定通り東大へ。夕士くんは半年の療養?を経て世界へ。そして成長して・・・いや、出来すぎっていうか最後まとめ過ぎ?とも思いましたが総じて面白かったです。

  • うるるーんっ(><)。
    とうとう読み終えてしまった(;;)。

    最後の10巻目だと思い、ゆっくりこの物語を味わおうと、普段よりスローペースで読んでいたものの・・・。

    この作品からは沢山素敵な気持をお裾分けしていただきました。

    最後の最後に「まさか!!」と思える展開があり、それでもみんなそれぞれの道を歩む姿がとても気持ちよく納得できました♪。

    別冊がまだ販売されているので、そちらの方でも楽しみたいとわくわくです★。

  • 最終巻もとても面白かったです。激動の一冊でした。夕士、がんばったなぁ。夕士と長谷はすごくいい関係だと思います。変わるものと変わらないものとありましたが、素敵な終わり方でした。良いシリーズでした。オススメしていただいて、手にしてよかったです。アニメも気になるなぁ。。

  • 全巻読了。
    千晶センセのおかげで、なんとか最後まで読めたかな。

    全巻通して、理屈っぽく青臭く説教臭かった。
    子供向けと思えばあの青臭さもいいんだろうけど、
    心に響く青臭さじゃなくて、なんていうか・・・上っ面だけで空々しい印象がぬぐえない。

    いいネー!
    青春だネ!
    キラキラしてるネー!

    そんなべたな言葉でガンガン押してこられてもなあ・・・

    筋が通っているようで、イマイチ首をかしげるところもあり。
    それでも、この作品って評価されてるんだよね?
    素直に読めない私の心の問題ですかね?^^;


    最終的評価で★1つね。
    ネタバレじゃないけど、さんざんこけおろしてるから、ネタバレ設定にしておこう・・・・

  • 終わってしまうのが本当に惜しいシリーズでした。まさか最後のラスボスが長谷のおじいさんとは予想できなかった。今回はハリポ並みのファンタジー要素が多すぎて、ちょっと私は微妙って感じでした。ですが、夕士が長谷のために体をはって守る姿はカッコイイとしか言いようがないです。千晶は相変わらず最後まで波乱万丈な人生で苦笑いしてしまいました。「そして、また桜は咲く」の章はひたすら号泣しました。社会人になる前にこの妖アパシリーズに出会えて本当に良かったです。私自身これから壁にぶつかった時は、この本を再読しようと思います。

  • 妖怪アパートシリーズ最終巻。
    知らない間に完結していたんですねえ。
    流石にちょっと偏った断定的なところもある話だから、疲れる人もいるとは思うけど(実際私は同じ作者の魔法の塔シリーズはもう読まなくて良いかな)、そこは暑さでカバー!

    ちょっと出来すぎて存在感が浮いてた夕士クン(そもそも他の人は完全に『物語の人』だから)が、リアルに戸惑いを感じるシーンがあって良かったー。
    大丈夫だ、って、好きな人には言いたい。
    好きな人には大丈夫か、て聞きたい。
    でも大丈夫なときも大丈夫じゃないときもあって、大丈夫か分かんないときもある。
    素直な気持ちで接することが出来るひとが、沢山いる人間関係を作っていきたいなあ。

  • 1巻が一番面白くて、途中はダレた感じだったから、惰性で読んだけど、結構面白かった。
    長谷のおじいさんの生い立ちはちょっといきすぎな気も。
    途中の巻では気骨のある頑固者、という雰囲気だったのに、ただの妄執に囚われたバケモノみたいな扱いになってるし、他の兄弟たちの描写もいただけない。ストーリー的には面白いし、最後の夕士の選択は泣けるけど、それはもったいなかったなあ。

  • 『だがか……。俺たちは、歩き続けなきゃならないんだ。前を向いて、背筋をまっすぐにして……。道はどこへ通じているかわからないが、地に足をつけてしっかり歩いていれば、いつか必ずたどり着ける」


    内容紹介です。

    大家さんは黒坊主、食事係は手首だけの幽霊、同居人は気のいい妖怪たちがどっさり、地下に洞窟温泉が湧き、ことあるごとに宴会で大騒ぎ、というアパートで三年間の高校生活を過ごした夕士。いよいよ卒業の春を迎える――。が、タダでは終わらない予感が?


    『妖アパ』シリーズ第十弾。ってか最終巻。
    ええっと…こうなるの?マジで?
    なんで?どうして?

    うわー最後の方の失速感ってあり得なさすぎると思う。
    これは酷い。
    最初が良すぎただ故に、このラストのひどさが際立つ。

    最初は夕士の成長物語かと思ってたんですが、実はそうではなかったのか…?
    よく分からない話になってます。
    あんまりこの巻は読むのをおススメしません。

    なんつーか、ガクッとずっこけちゃう。
    千晶が出てきはじめたところから、グズグズ壊れたような気がします。
    というか、話の方向性が変わってしまったっていうか。

    でも、夕士が少し羨ましくはあります。
    龍さんが夕士に言うんですけどね。

    『君が選んだ以上、どんな運命でも、君にはそれをまっとうする責任があるんだ』

    結構きつい言葉なんでが、その続きに

    『君が、自分で選んだ運命をどう背負っていくのか……ずっと見ているよ』

    って言葉が来るんです。
    「ずっと見てくれている人」なんて普通はいないですよね。
    だからこそ、己を律することが難しいんです。
    だからこそ、人は神という存在を作り出したと思うんです。
    なのに、夕士はそれを手に入れた。
    本当に本気で羨ましい。

    だって龍さんがそういったってことは、基本は本当に見てるだけなんだろうけれど、夕士がそれから逃げずに立ち向かっている以上、本気で困った時には手助けするって意味だと思うんですもん。
    あてにする、という意味ではないですがいざという時に、助けてもらえると思えたなら、ギリギリまで踏ん張れると思いませんか?


    大人が読むにはちょっとご都合主義過ぎるかもしれませんが、中高生には是非読んでほしいシリーズです。
    可能性は無限にはありませんが、限りなく無限に近いとは思います。
    けれどそのことを知るのは過ぎ去ったあと。それでも、「物語」を読むことによって、無限に近いことを知ることは出来るんじゃないかな。
    それは所詮作り物でありまがい物であり虚構に過ぎませんが、かつて子供であった大人が、紡いでいるこれから多くを学ばなければならない人たちに向かって発するメッセージです。
    それをどのように受け取るかは個人の自由ですが、出来れば、良い方向に受け取ってほしいなぁと思います。

  • 全10巻【読了】

    香月日輪さん作品の中で、一番好きなシリーズ。
    出てくる人物(ヒトでない方々も)すべてが魅力的。

    「ただ年をとっただけのやつ」になりたくない。
    優しくすることが、優しさじゃない。
    放っておくから、冷たいわけじゃない。

    大切なこと。ハッとさせられる事。
    たくさんの想いの詰まったこのシリーズ、出会えて良かったです。

    夕士、えぇ子や。

    文庫版購入しよっと♪

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著者プロフィール

和歌山県生まれ。本シリーズの第1作目で産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞。「ファンム・アレース」シリーズ(講談社)「大江戸妖怪かわら版」シリーズ(理論社)など、YA(ヤングアダルト)小説の作家。

「2023年 『妖怪アパートの幽雅な日常(26)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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