わからん薬学事始1

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062694643

作品紹介・あらすじ

理系学園生活って、たのしい!草多、15歳、久寿理島の運命を背負って、東京の私立和漢学園へと旅立つ。坪田譲治文学賞作家が描く「"薬学"青春エンターテインメント」。

感想・レビュー・書評

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  • 人口200人に満たない小さな島久寿理島の久寿理島製薬は代々「気休め丸」という万能薬を作っている。気休め丸は、数々の薬草から作られており、医者のいない久寿理島の人々は、この薬のおかげで大きな病気もせずに暮してきた。その久寿理島製薬を営む木葉家の一人息子草多は、薬学を学ぶため、高校から薬学を教え薬学の大学もある東京の和漢学園で学ぶため、一人東京へ向かう。
    和漢学園は相当なスパルタ教育で薬学に関する授業がすすむ。生徒が一人という島の中学からきた草多にとっては、大変な毎日であった。
    草多が暮すわからん荘という下宿屋に住むユニークな先輩たちと下宿屋の主、優秀な同級生たちと謎めいたXクラスの存在などを通して、草多の薬学修業が始まる。

    シリーズ第1冊目は、状況説明という感じ。薬学を志す学生たちの学園ものかと思って読みだしたのだが、どうやらちょっとミステリアスな感じ。
    どちらかというと「RDG」のような、潜在能力を持った人たちが自分たちの能力に目覚め、成長していくというストーリーらしい。

    設定は悪くないけれど、あまり好きなタイプの話ではなかった。

  • おもしろかった!
    なんか和装ハリポタみたい。(魔術はないけど。闇の帝王もいないけど。)
    続きが楽しみー!

  • タイトルにひかれて手に取ったらすいすい読めて楽しかった!
    水を飲むように文章がするする入ってきて、行間を気持ちよく泳ぐことができて…「ひと泳ぎしたなあ」というのが読後の最初の感想です。
    蘭さんのヨモギ湯や桃湯に入ってみたい!

    薬草が「わたしは○○」って名乗るのがドキドキしました。
    気づかないうちに薬草と会話している草多がかわいいですね。
    続きが楽しみです。

  • 「薬学」とあるけど、そっち方面のしつこさ?はあまりなく、劇薬とか秘薬とかがでてきて、ややファンタジー的な雰囲気も。
    主人公がちょっぴり変わった住人のいるアパートに下宿するところは、「妖怪アパート」に似ているような気もするけど、こちらの方は、まだ始まったばかりのせいか、そんなに濃くないのね。
    好みは別れるかも。
    謎はまだたくさんあるし…草多の成長が楽しみです。

  • 地図に載っていない、久寿理島に住む木葉草多。小さな島の島民の多くは、木葉家の家業、薬の製造に何らかの形で携わっている。
    十五歳になった草多は、このたび島から出て単身、東京の高校へ通うことになった。私立和漢学園は、薬のことを学ぶための学校だ。一度も島を出たことがなかった草多の、学園生活、寮生活がいざ始まる。


    1巻ということで、人物紹介、背景紹介的な部分が多いと感じられました。そこまでまだ薬学という専門的な知識に触れたと思える部分は少ないので、次巻に期待しています。難しくなく、読みやすいお話でした。

  • 魔女島と呼ばれる久寿理島でその製法が受け継がれてきた薬「気やすめ丸」を作る木葉家に生まれた草太。よりよいものに薬を改良すべく、島の運命を背負って東京の和漢学園に入学。下宿先の人たちや同級生、先生と関わりながら日々過ごす。
    薬草に惹かれて読む。しかもまはらさん。児童書の物語で薬草の話ってめずらしいかもしれない。ファンタジー、学園、家族、ミステリーなどいろんな要素が入っていておもしろかった。まはらさんやっぱり好み。

  • まだ1巻目なので、薬草学のことはあまり出てこずそこは残念。
    主人公含め登場人物たちの自己紹介のような巻。

    とっつきやすさのためだろう軽さが少し苦手だった、けれどそれは作者の思う読者層から外れてるからというのもありそう。

    とにかくこの巻だけではまだ判断できないかな〜。

  • ポップで軽く読める
    漢方知識はまだ薄め
    続刊でもう少し濃い話も出てくるかな

  • 児童書だけど.
    とオススメしてもらった本.
    子供向けなストーリーではあるけれど.
    さらっと触れる 薬草の説明が興味をひいてついつい調べたくなった!
    昔の人?の薬草も漢方もハーブとの関わり方とか.
    忍者の兵糧丸とかちょっと作りたくなっちゃった!
    .
    私にはどんな能力があるんだろう??

  • んー
    つっこみどころ満載のファンタジー

    女性講師は登場するなり「ヒステリー」のレッテルを貼られ、双子の姉妹は、笑顔の素敵なモデルとぶっきらぼうな秀才。男のあととりが生まれたことを島総出で花火あげてよろこぶところまではまだいいとして、数百年女系の一子相伝で伝承されてきたミラクルな薬には欠点があって、それをなくして完全なものにするのは男子の役割だって話になってもうなんというか、、、げんなり。

    紋切り型の女性キャラたちと、ところどころに見え隠れするミソジニー。2013年刊行とはいえ、YA小説でこれはあまりにもひどいんじゃないか。

    無意識なんだろうなー、作者。「伝説のエンドーくん」がおもしろかったので期待して手に取ってみただけに残念。

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著者プロフィール

福岡県生まれ。講談社児童文学新人賞佳作『カラフルな闇』でデビュー。作品に、『青(ハル)がやってきた』、『鉄のしぶきがはねる』(坪田譲治文学賞、JBBY賞)、『たまごを持つように』 、『伝説のエンドーくん』、『思いはいのり、言葉はつばさ』『日向丘中学校カウンセラー室1・2』『零から0へ』『かがやき子ども病院トレジャーハンター』など。

「2023年 『つる子さんからの奨学金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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