- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062705776
感想・レビュー・書評
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最近ルパンのような正義感あふれる犯罪者は消えた。
そもそも犯罪とは社会を困らせる者を罰する規律だ。
最初から崩壊してる社会を守っても意味はないし、
その歪曲が広がるだけにすぎない。
法律に対するカリカチュアとしてルパンは誕生したのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アルセーヌ・ルパンを主人公にしたパスティーシュ。小さい頃読んだルパンもののワクワクは味わえた。しかし変装とか騙しのテクとか、もっと面白くしようと思えばできたはず。
喜国雅彦の挿し絵は雰囲気が出てた。 -
その昔夢中になった怪盗ルパンを懐かしみながら読了。ミステリーランドは子供だけに読ませておくのは勿体ない程面白い。この手の作品パスティーシュって言うのね。だまされた!
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考古学者の館に怪事件。原因はエジプトから持ち帰ったミイラや宝を、エジプトに返却しないから。ミイラのカー(魂という意味らしい)が怒って復讐していると。主人公ルパンと手下のマルコが謎を解く!名探偵ルパン。犯人は意外な人物。
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怪盗として知られるアルセーヌ・ルパンの今度のターゲットは「古代エジプト展」に展示される「ホルスの眼」と呼ばれる発掘された宝飾品。
展覧会に関わる一族が住む霧の中の城で、よみがえったミイラが彼らの命を狙っていた。
ルパンの部下の善良なお婆さんもその毒牙にかかる。
昔ながらの懐かしい探偵小説という感じ。
ポプラ社(だっけ?)のルパン・シリーズという雰囲気。
(2007年01月07日読了) -
カー…そうか、ディクスン・カーだな。
と、手に取ったとき思った。
全然関係ありませんが。
ルパン翻訳に沿って見事に書かれてるなと思ったのです。
まあ、そんな偉そうに言える程読んでるわけではないですけどね。
なんとなく覚えている文体はこんなだった気がする、くらいの話。
ホラー風味と言うと軽くなってしまいますが、どこか人知れぬ闇がわだかまるような薄ら寒い感覚を味わうことができます。
それもあって、ああ、ルパンてこんなだよな感がより一層。 -
「<時は金なりというが、確かにそのとおりだな。その証拠に、おれはいつだって忙しい。この広い世の中には、おれの手で盗まれたがっている財宝や、発見されたがっている秘宝が、まだまだたくさん眠っているのだから。そうさ。世界は、このおれ様を待っているのだ。回答アルセーヌ・ルパンが大活躍をする、素晴らしい冒険をな!>」
なんと!!!ルパンもの!!!
そして、最後には、とても、にやりとする注釈が!!
面白く読みました。
最初の「はじめに」を含めて、とても、よく出来ていると思います!
ていうか、すごすぎでした。
ルパンは読んだことないのだけれど、とても、読んだ気にさせてくれるので、ほんとにすごいなぁと。
これを機に、ルパン読んでみたいなぁ。。カッコいいわ〜〜。
【10/9読了・初読・市立図書館】 -
古代エジプト展の目玉、大きなルビーをあしらったホルスの眼。
この宝物を狙うアルセーヌ・ルパンは発掘者ボーバン博士に近づくが、博士の居城・エイグル城では奇妙な事件が発生していた。
城の密室に置かれた脅迫状、そして出没するミイラ男。
そんな中、ルパンが城に潜入させていた老女が殺される。死体は古代エジプトのスカラベと暗号の書かれた羊皮紙を持っていた。
ルパンは老女の復讐を誓い、城へ乗り込むがそこで新たに連続殺人が発生する。これもまた人の出入りが不可能な部屋だった。。。
全て古代エジプトの呪いのせいなのか。ルパンとミイラ男の対決の行方は!?
ミステリーランド、第8回配本です。二階堂さん単独の本はかなり久しぶりです。
ルパン生誕100周年ということでこの作品にされたそうです。
稚気というか、おちゃめさを感じました。こういう作品もアリ!?
暗号、古城の伝承、隠し通路などなど、子供のころに読んでいたルパンものを思い出しました。
そのままポプラ社から出されても違和感ないです。
ミステリーランドのコンセプトにもぴったりではないでしょうか。
読後、巻末の執筆陣を見ていたら「あれ?乙一さんの名前あったっけ?」
前の本を引っ張り出して調べたら笠井潔さんの名前が消えて乙一さんになっていました。
どんないきさつがあったか知りませんが乙一ファンにはうれしいでしょうね。
間違いなく「黒」だと思いますが。(←あまり読んでいないので勝手なイメージです・笑) -
2010/04/26~2010/04/28
☆3
おもしろかった。
こんな、翻訳本に似せたオリジナル本を読むのは初めてだ。
(巻末にもう書いてあったからネタバレする。この本はまえがきで「翻訳した」という趣旨のことを語っているのだが、実は最初から最後まで二階堂さんの創作だ)
ここまで書かれると、久しぶりに洋物のミステリに手を出したくなってくるではないか。