銃とチョコレート (ミステリーランド)

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著者 : 乙一
  • 講談社 (2006年5月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062705806

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銃とチョコレート (ミステリーランド)の感想・レビュー・書評

  • いやぁ〜、
    面白かったぁぁ〜(*^o^*)


    子供の頃に胸ときめかせて読んだ
    『少年探偵団』シリーズや、
    『ハックルベリー・フィンの冒険』などを
    思い出しちゃいました(^O^)


    ひらがな多めで
    子供向けに書かれてはいるけど、
    そこはやはり
    天才・乙一、

    普通の児童書では終わりません(笑)


    散りばめられた伏線、
    二転三転するストーリー、
    怪盗対探偵の勧善懲悪な王道ストーリーと思わせつつ、
    三章辺りから
    一転ダークな展開に…


    人種差別、殺人、裏切り、不条理、必要悪、情報操作、汚れた英雄などなど
    先の読めない
    驚愕のストーリーに
    何回も


    「コレ、児童書やったやんな…」


    っと見直してました(笑)



    簡単に情報が手に入り氾濫する今の世の中で
    「真実を見極めろ」
    という
    痛切なメッセージと共に、

    最後には
    すべての謎を解き明かし、
    パズルのピースがあるべきところに
    きちっと収まる手腕は
    やはりスゴい!




    貧しい移民の少年
    リンツ、

    一学年上の
    不良ドゥバイヨル、

    ギャングの親分のように貫禄がある
    ガナッシュ警視、

    おデブな
    ロイズ探偵事務所の
    秘書ブラウニー、


    そして
    虫眼鏡がトレードマークで
    編み物が趣味の(笑)
    若き名探偵ロイズ、


    貧乏画学生のゴンチャロフ、


    などなど
    個性豊かな登場人物たちが
    わんさか出てきます。


    そしてこの小説、
    名前という名前が実はすべて
    チョコレ−トにまつわる名前になってるんです(笑)


    だからチョコ好きさんなら、
    もう読んでる最中も
    ニヤニヤが止まらないハズ(笑)



    青春は切ないだけではなく
    ほろ苦いもの。

    このほろ苦さを知ることが
    大人になるということなのかな。


    そして大人になるとは、
    進歩することよりも、
    むしろ進歩させるべきでない
    「心の領域」を知ること。



    誰もがかつて
    子供だったことを思い知り
    胸ときめかせる、

    甘いだけではなく
    ビターなテイストの
    冒険活劇です♪


    イッキ読み必至!
    (それにしても挿絵は不気味過ぎるよ〜汗)

  • どいつもこいつも油断ならねぇ――!!

    のっけから言葉が悪くてごめんなさい(汗)
    しかし本当に油断ならないんです、このお話。

    講談社ミステリーランド第10回配本。

    母と二人、貧しい暮しをしている少年リンツ。
    亡くなった父親が移民であったため、少しの差別を受けているものの、仲良しの友達たちとそれなりに毎日を過ごしている。
    友達との話題の中心は、「怪盗ゴディバ」の起こす数々の事件と、それに立ち向かう我らがヒーロー「名探偵ロイズ」。

    あるとき、父親が亡くなる前に買ってくれた聖書の表紙から出てきた地図を見たリンツは
    それがゴディバの手になるものらしいと気付き、ロイズに手紙を書く。
    わざわざお忍びで会いに来てくれた憧れのロイズと地図についていろいろ調べるリンツ。
    いつの間にかのっぴきならない状況に陥り、事件はたくさんの人を巻き込みながら思いもかけない方向に転がっていく。

    こどもたちの憧れであるロイズが、リンツに「おもいでサファイア」事件を話す場面。
    怪盗に憧れを抱くのは探偵も同じなんだなぁ(このお話の国では怪盗は完全な悪者ですが)、とほほえましく思ったのも束の間。

    3章が始まり、すべてが反転する――。

    広場で責められるリンツ。
    親友の一人、優しいデルーカにまで誤解され「移民め!」と罵られるのがかわいそうで仕方がない。

    その後は、あの人もその人も、えええっこの人までも?!と最後までどんでんの連続。
    ・・・本当にどいつもこいつも油断がならない。

    2章終わりからのドゥバイヨルが、賢くてかっこいい。
    人殺しちゃうのはいただけないし、最後までデレずに悪人のままだけれど。
    実際に近くにいたら罵詈雑言浴びて蹴り倒されそうでイヤだけど。
    語られていない彼の過去(家系のこととか妹のこととか)が読んでみたいなぁ。
    ハードなお話になりそうで怖いけれど。

    怖いといえば。

    「イラスト、平田秀一さんかぁ。
    表紙の猫の目、ブキミだけれどさすがに美しいイラストだわー」
    とうきうきしながら開いたら・・・
    こ、こわいっ!こわいわっっ!!
    思えば、ここからすでに油断ならなかったのかもしれない……。

    講談社ミステリーランド第10回配本。


    フォローさせていただいている方のおススメ作品。
    おススメがなければ、この本を読むのはもっとずっと後になっていました。
    末筆になりましたが、お礼申し上げます♪

  • 北村薫さんの『野球の国のアリス』で、装幀の美しさと
    「かつてこどもだったあなたと少年少女のための」というコンセプトの
    虜になってしまった、講談社ミステリーランドシリーズ♪

    2作めには、最近気になっている乙一さんの作品を選んでみたのですが。。。

    怖い!!。。。何が?って、挿絵が!
    パトレイバーや攻殻機動隊の背景を担当した平田秀一さんの作品なので
    完成度が高いのはもちろんなのだけれど、悪党のみならず
    主人公リンツの優しい母メリーでさえも、悪夢に出てきそうな表情で、
    子どもの頃の私だったら、ぜったい手に取ることさえできなかったに違いない!
    と断言できる怖ろしさです。

    物語のほうも、著者名がなかったら
    翻訳された外国の少年向け冒険小説と見紛うようなきっちりと構築された世界で、
    リンツ、ゴディバ、ロイズ、ブラウニー、メリー、ゴンチャロフなどなど
    チョコレートに纏わるおいしそうな名前の登場人物が波乱万丈の冒険を繰り広げます。

    いけすかない大金持ちからだけ盗む怪盗に名探偵、宝の地図、と
    子ども向けならではの夢のある設定ではありますが
    移民への差別や手ひどい裏切り、子どもだろうと斟酌しない暴力など
    針金よりひ弱な精神の私にはかなり堪える部分もあって

    黒乙一さんがお好きな方には甘いミルクチョコレート、
    初めてミステリを読む小学生には苦いビターチョコレート、
    という味わいの作品なのかもしれません。

  • ある国では、次々と高価な財宝を狙う怪盗GODIVAが新聞を賑わせていた。
    GODIVAを追うのは、少年少女たちの憧れの的である、探偵のロイズ。
    移民の子として生まれた少年リンツは、母と二人で貧しくも慎ましく生活していたが、ある日、亡き父が買った聖書の中に、地図が入っているのを発見する。
    この地図は、もしかしたらGODIVAの宝のありかを示しているのではないか…。リンツは期待をこめて、憧れのロイズに地図のことを手紙に書き、ロイズ直々、捜査への協力を依頼される。

    おー、乙一さんってこんな本も書くんだ!
    最近読んだ、GOTH、(中田栄一さん名義の)吉祥寺の朝日奈くん、いずれともまた一風違っていて、外国の翻訳ものの児童書を読んでいる気持ちになった。
    ルビふってあるし、文体も優しくて児童向けを意識しているはずなのに、挿絵は怖いわ(お母さん怖すぎ、何者!?と思った)、けっこう容赦のない表現や残酷な場面もあるわで、ほんまこれ主人公死んじゃうんちゃうのんと思いつつ読んだ。
    かと思えば、助けにきた息子に「こどもは銃持っちゃダメ」という母だったり、切られてなお飄々とした祖父だったり、水車小屋でのやりとりだったり、緊張感ある場面での気の抜き方、とぼけ方が楽しすぎる。
    こういうのは子供より大人の方がぷっと笑えるんじゃないかな。

    あのひとが怪しいというのは最初から思っていたが(でもこれは途中であっさりと化けの皮がはがれた)、別のあのひとが改心しないとは思わなかった(笑)。
    少年少女のお約束を守っているようで、随所でしっかり乙一テイストが出てました♪
    これだから乙一さんはやめられない。

  • ハラハラドキドキを純粋に楽しめました~(*^^*)

    ほんと児童書すれすれ(むしろアウト?)の暴言を吐きまくるドゥバイヨル!(笑)ひどいやつなのに、おそらくイケメンで、頭がよくて...と、なんでか魅力的です。
    そんなドゥバイヨルを助けるリンツくん。とても優しくていい子でした。そして、メリーさん譲りで案外肝が据わってる(笑)
    それにしてもロイズはダメな大人だったよ...

    怪盗の秘密、父の願い、母の想い、とてもよかったです。
    青空の下でキラリと一瞬見えたリンツの小さな夢。そして一族、家族の歩んできた道。
    読んでよかったなと思いました。

    彼らの10年後の話とかドゥバイヨルの過去のお話とか読んでみたいです!

  • 羊の皮を被った狼。児童書の皮を被ったクライムサスペンス。
    乙一だから、なんかやってくれるとは思っていたけどこいつは凄い。
    面白過ぎる。でもコレ子供向けじゃないですよね。

    時代も国もわからないとある街(でも20世紀初頭のヨーロッパがモデルのような)。父母と三人で貧しいながらも慎ましく暮らすリンツ少年は探偵ロイズに憧れていた。国中を騒がせる稀代の怪盗ゴディバと探偵ロイズの対決は、いつでも子供達の話題の中心。
    ある日、偶然にもリンツはゴディバが記したと思わしき宝の地図を手に入れる。それをきっかけにロイズと警察から捜査協力を求められるリンツ。こうして怪盗の足跡を追う少年と探偵の冒険がいま始まる。

    箱入りで美しいイラストがついた豪華な装丁。文章も翻訳物の児童文学のような体で、なんとなく『エーミールと探偵たち』のような雰囲気。探偵に憧れる子供達の学校での生活がいきいきと描かれ、怪盗をめぐる只の冒険譚かと思いきや(それはそれで充分楽しいのですが)、3章の『名探偵の演説』あたりから物語が加速度的に転がり始めヒートアップしていきます。

    乙一らしい、意地悪なひねりが効いたトリッキーな展開。
    『007』と『インディ・ジョーンズ』と『ジョジョの奇妙な冒険』と『劇場版ドラえもん』がひとつになった面白さ。
    作者のファンでも読み逃している人、結構いるんじゃないでしょうか。文庫化されて、もっと多くの手に届けばいいのに。

  • ひらがなが多かったり漢字にルビが振ってあったり平易な単語が使われていたりと、「児童書コスプレ」をしてはいるけど内容はバリバリ大人向け、という印象です。

    そもそもこのレーベルのキャッチコピーが「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」ですもんね。
    純粋な「子ども向け」ではないので、下手に童心に返って読んだりすると大怪我しそう。ホント、大人の中の子ども心に訴えかける系の作品って、読み手のスタンスが難しい……。

    手に取るだけでワクワクしてしまう装丁、そして甘々な人物名とは裏腹に、少年の冒険はかなりビター。
    少年少女の目線でもって人生の理不尽さに立ち向かうか、大人の目線で先読みと粗探しをしてしまうかは、好みの分かれるところでしょうか。

  • 「かつて子どもだったあなたと少年少女のための――」

    このコピーが大好きでね(笑)
    ミステリーランドのシリーズ(レーベル?)好きなのです。

    コピーに違わず、子供も読めるし、大人にも読みごたえあり。


    乙一はそこまで好きじゃない・・・というか、恐いので(苦笑)苦手な部類なのですが・・・

    『銃とチョコレート』という題名に吸い寄せられました(笑)
    チョコレート愛ですから。

    暴力的な描写が妙にリアルだったり、人間の嫌な部分いっぱいだったり、という点はゲド戦記の時のように受け入れられなかったのですが。

    ミ ス テ リ と し て よ い!!!

    そこら中に張り巡らされた複線が、謎のままじゃなくちゃんと解き明かされているので読後は爽快です。

    ロイズのキャラクターがね・・・
    もう、ハウルの駄目っぷりと、ハリーのロックハート先生(だっけ?)の駄目っぷりを足して二乗したような・・・(最低・・・)
    皆はっきりしてて読みやすかったです。

    しかしながら挿絵が恐くてびっくりしました。
    何が恐いって「mama's laboratory」って題の挿絵。
    ぜんっぜん恐いシーンじゃない・・・と言えば嘘になるけど・・・えぇ?だから恐く描いてあったのかな・・・(読後に混乱)
    そうか、そういう複線・・・???

    ともかく、登場人物の名前もロイズにリンツにメリーに・・・と、チョコ好きなら納得の顔ぶれ(笑)
    現代的冒険譚です。 (そう、とっても現代的)

  • 児童書なので、アドベンチャー要素が多いかなと思っていましたが、乙一らしいダークな面も多々ありました。人間の本性、秘密、正義についても書かれており、大人でも十分に楽しめるファンタジーです。何よりチョコレート関連の名前がそそります(笑)

  • 児童書というだけあって
    子どもでも安心の一冊。

    悪人って何だろう?善人ってなんだろう?
    人の評判よりも自分で確かめることの大切さを教えてくれます。

    固有名詞がゴディバ、ロイズ、リンツ等のチョコレートなので
    無意識にチョコレートが食べたくなりますね。


    しかし児童書といっても小学生低中学年には少し難しいのでは?

    小学校高学年から中学生くらいにオススメです。

  • 少年リンツの住む国では富豪の家から金貨や宝石が盗まれるという事件が多発していた。現場に残されていたカードに書かれていた『GODIVA』という文字から、悪党の『怪盗ゴディバ』、そしてその怪盗を追いかける探偵ロイズは英雄として国民に知れ渡っていた。
    著者初の児童書、とうたわれているが、内容は中高生向け。少年リンツの真実を探すための冒険ミステリ。

  • 「銃とチョコレート」乙一◆聖書に挟まれていたのは怪盗ゴディバの財宝の地図だった?少年リンツの冒険譚。子供の純粋さと大人の狡さが混じり合い二転三転、カカオ含有率60%といったところ。ファンタジックでもおとぎ話にならないところが乙一さんでしょうか。チョコレートを食べたくなること必至。

  • とてもわくわくしながら読めました。
    特に終盤が、すごい。
    近所で有名ないじめっ子(より恐ろしい存在なのかも)が
    憎まれ口をたたきつつ、主人公と共に冒険するという
    2人の関係が、なんだか好きでした。

  • いや〜、面白かった!!ちょっと怖い部分も有ったけど。

    もうすぐ図書館が整理期間に入ってしまうため、今の内に借りておくと20日間も借りられるとあって、待っている人が居なくてすぐに借りられる状態の本を沢山リクエスト。そのうちの一冊。

    大抵は電車内や寝る前が読書の時間なのだけれど、なんとなくこの本は挿絵から怖そうな予感がしたので、寝る前に読むのは避けていた。
    昼に読み始めたら止まらなくなって結局深夜になってしまった。
    でも大丈夫。今から寝ても、面白かったから怖い夢は見ないと思う。

    なんとなく伏線の行き着く先も見えたりもしたけれど、もう脳内映像が凄かった。映画を観ているかのように読み進められて、本当に面白かった。興奮した。

    読み終わってからこれが児童書だと知ったが、よく本を読む子なら理解できるかもしれないけれど、普通の小学生にわかるのかな?
    怖いからというより、ちょっと難しいんじゃないのかな?と思う。

  • ずっと読みたくて、でも学生にはなかなか辛い出費なので手を出せずにいたところ、つい先日古本屋さんで出会い即おうちに連れて帰ったわけですが。本棚のお気に入り本スペースに追加決定です!
    この本、児童向けなのにかなり毒っけが強かったような気がします。だけどページの角が丸くカットされていたりひらがな多めの文章だったりで、なんだかそのギャップにもやられました。
    ドキドキハラハラ、まさか!うそでしょ!!という展開にはほんとうに楽しませてもらいました。
    キャラクターはみんな個性的で、腹がたつのに嫌いになりきれないような愛嬌があります。
    この本は装丁から内容まで全部にロマンがあってずっと大人になってからも大事に持ち続けていたいです。

  • 探偵、冒険、ファンタジーと、キーワードだけ見ると児童向けの作品いわば児童文学作品なのかなと思われるが、乙一らしいクセのある作品になっているという印象。登場人物たちの行動や口の悪さ、それから描かれている人種差別や陰謀などが「ただの児童向け冒険譚」とは言い難いものにさせていると思う。
    文章は普段の作品よりも平仮名が多め。ハラハラとさせる二転三転の技法は健在。本の装丁、挿絵も素敵。

  • 装丁が素敵で、前から気になっていたので、見かけたのをきっかけに思わず購入。
    猫は出てこなかったけど…笑

    物語自体は流石と言った感じ。
    綺麗な伏線とユニークな会話、外国の児童書が翻訳されているかのような世界観。
    飽きることがなかった。

  • 乙一が、児童文学にチャレンジだなんて、少し意外な感じもしましたが、
    乙一の多彩な才能を垣間見る作品でもあるなと感じました。
    登場人物が全てチョコレートの名前を使っているところが洒落ています。
    それに、意外な人との組み合わせで、犯人を追いかけるシーンとか、意外な人が犯人だったりと、随所に凝っていて、読んでいて面白かったです。
    また、児童文学にチャレンジして欲しいな。

  • 乙一さんのミステリーランド。
    子供向けのレーベルだけど、大人が読んでも面白い。

    父を亡くした少年・リンツが怪盗・ゴディバの手がかりを発見。
    それを名探偵・ロイズに知らせるところから物語は展開していくが。

    読んでいて思ったのは、助けてくれた相手だったり、皆にとっての「良い人」が必ずしも善人ではないこと。
    人間はどんな存在にもなり得るんだということ。
    ちょっと良くしてもらっても、そこを忘れるとこんな恐ろしいことになるよ、と教えているような気がした。
    もちろん、疑い易くなるのもどうかと思うけれど、、ミステリーランドでは忘れていそうな倫理的な面にはっとさせられる。

    そして、謎解きの方もたくさんの「ミスリード」が含まれる。
    人間の先入観はあやふや。頼っちゃいけない。嘘も言うし、本音も言う。
    また、証拠が必ずしも正しいとは限らない。なにが正しいか、それを見極めるのが大切。
    そして、パズルのピースを当てはめられる頭がいるんだろう。

    しかし、絵に描いたような名探偵がいるはずがないとわかっていても、ロイズは読み進むに従ってどんどん株が暴落していった(笑)。
    でも推理力はあるし、これが等身大の彼なんだろう。
    人による名声で作り上げられた存在でなく。
    主人公・母に対する紳士ぶりに笑った。パンを捨ててひどい、と思ってたらそんなことではなかった。気づいてたのか単にひどい奴なのか。

    むかむかしながらも、読後は、ロイズとドゥバイヨルがとても好きになった。また彼らの冒険がみたいような。

    あとがき、どういうわけ?


    ~メモ~(チョコレートずくし)
    弾丸製造器発明:オリジーンヌ
    怪盗:ゴディバ
    主人公:リンツ
    主人公の父:デメル
    隣人の新聞配達人:モロゾフ
    主人公の母:メリー
    学校の友人:ディーン、デルーカ
    カフェタッセ通り
    新聞記者見習:マルコリーニ
    天使な外見の暴力少年:ドゥバイヨル
    太った秘書:ブラウニー
    画学生:ゴンチャロフ
    マキシム キャンディーショップ(マキシム・ド・パリ?)
    警視:ガナッシュ
    クラスメート:ヘフティ
    502号室(チョコ電?)
    霧:ホワイトショコラ
    ノイハウス ホテル
    レオニダス駅
    村の女の子:ミュゼ
    風車のある町:ヴィタメール
    ドゥバイヨルの妹:リシャール
    ジャンポール・モーテル


    ~引用~
    「わたしは英雄なんかではない。でも、英雄でありたいとおもっていることもたしかだ。ふくざつでこころの中はばらばらだ。」p130

    「記者たちにはないしょだぞ。彼はわたしのあこがれなんだ。」p137

    「それに、デメルさんをこえる人はあんまりいないとおもう。おしい人を亡くしたものよ。」p155

    「まだわからないのか、おろかなやつめ。いまから言うおれの言葉をきいてうなだれろ。おまえのしんじるものをぶっこわしてやる。探偵のロイズ。それが地図をぬすんだ犯人のなまえだ。」p171

    「それが正義?」
    「こんとんさ。もうすこしおとなになればきみもわかるさ。」p198

    「おまえはミュゼをおいかけなかった。そのことをほこりにおもっていいぞ。」p236

    「本来ならまずしいものたちにとっての英雄は怪盗ゴディバであるはずじゃないのかね。だれかがそうなることをおそれたんじゃないのか。」p256

    ひらてうちされてはな血をたらしながら、ロイズは母をつれて家をでていった。p259

    「リシャール、妹は死んだよ。あんたとおなじ髪の色だった。」p272

    「やれやれ。これでようやく故郷にかえれるぞ。ゆるしてくださいね。故郷で母親が病気なんです。」p319

    「でも、怪盗ゴディバなんていなかったんだ。いたのは【GODDIVA】。... 続きを読む

  • ジャケ買いデス!!
    乙一さんの世界観が好きなので、高かったけど買っちゃった。。
    でも、買って悔いなし!の面白さでした。
    1日で読んじゃったw子供向けやしねww
    登場人物は、全てチョコレートメーカーやチョコレートの名前です。
    強盗はゴディバ、探偵はロイズ、その他にもメリー、デメル、モロゾフなどなど、美味しそうな名前がいっぱい♡
    お話も展開がコロコロと転がって、とっても楽しめました。
    児童文学とは言え、子供ちゃんにはちょっと難しいかも?!と思いましたが、その分大人もめっちゃ楽しめます♪
    主人公のお友達のディーンとデルーカは、ディーン&デルーカからだったのかしら?
    同会社だから、より親近感(笑)

  • 終始淡々としているけれど、ちょっととぼけたところもあって可愛らしい文章…という不思議な感じ。
    物語は180頁くらいまで動きがなくて挫けそうになった。
    それ以降読みやすいけれどご都合主義が目立ってあまり楽しめなかった。
    挿絵の立体感がいやに不気味でビックリした。

  • リンツ、ロイズ、ゴディバ、ドゥバイヨル、デメル、メリー、ディーン&デルーカ・・チョイ役も偽名も含め、全て登場人物の名前が有名なチョコレート・ブランドやチョコの名前。夢があるなあ。ストーリーはハラハラ、ドキドキな上に乙一ならではの残虐さも孕んでいて、最後までとても面白く読めた!途中挟まれたエピソードの一つ一つにも無駄がなく、後で気持ちよく伏線回収される。挿画も物語の世界観にぴったりだと思う。なんだかんだ言ってもドゥバイヨルが好きなキャラだった。

  • おしゃれな装丁の(おそらく子供が読むことを想定して書かれた)ミステリー。
    犯人云々より、各所の謎が明かされていくラストは気持ちいい。
    憎めない人物が落ち着くところに落ち着くすっきり感も乙一さんらしいような気がします。
    夢を奪う戦争≒銃と夢を与えるチョコレートの対比がいいですね。徹底して、銃は主人公に味方しない。容赦なく人が死んだり、傷つけられたりするけれど、総じて優しい世界観です。

    以下自分用。抜けあるかも。
    リンツ スイスのメーカー
    メリー 日本のメーカー
    デメル オーストリア、ウィーンの洋菓子店。ザッハトルテ
    ロイズ 日本のメーカー
    ゴンチャロフ 日本のメーカー
    ゴディバ ベルギーのメーカー
    モロゾフ 日本のメーカー。ロシア人のモロゾフ一家が経営していたチョコレート店に由来する
    ディーン&デルーカ アメリカの食料品チェーン店
    (ピエール)マルコリーニ ベルギーのメーカー
    ドゥバイヨル ベルギーのメーカー
    ブラウニー 平たく正方形に焼いたチョコレートケーキ
    ガナッシュ 生クリームの入った口溶けのいいチョコレート
    ヘフティ スイスのメーカー。現在日本国内には流通していないらしい
    ミュゼ・(ドゥ・ショコラ)・テオブロマ 日本の洋菓子店
    リシャール フランスのメーカー
    ジャンポール・エヴァン フランスのメーカー
    オリジンーヌ(・カカオ) 日本の洋菓子店
    カフェタッセ ベルギーのメーカー
    ノイハウス ベルギーのメーカー
    レオニダス ベルギーのメーカー
    ヴィタメール ベルギーのメーカー

  • 児童図書。ワクワクドキドキのアクションミステリ。ただ、登場人物の行動理念の設定がシビアすぎるのが気になる。ドゥバイヨルの女児殺害未遂しかり、他の友人たちの切り捨てしかり。ロイズのキャラクター性が「憎めない」とまで言えないところに、このモヤモヤの理由があるのかもしれない。

  • 少年リンツの住む国で富豪の家から金貨や宝石が盗まれる事件が多発。現場に残されているカードに書かれていた“GODIVA”の文字は泥棒の名前として国民に定着した。その怪盗ゴディバに挑戦する探偵ロイズは子どもたちのヒーローだ。ある日リンツは、父の形見の聖書の中から古びた手書きの地図を見つける。その後、新聞記者見習いマルコリーニから、「“GODIVA”カードの裏には風車小屋の絵がえがかれている。」という極秘情報を教えてもらったリンツは、自分が持っている地図が怪盗ゴディバ事件の鍵をにぎるものだと確信する。地図の裏にも風車小屋が描かれていたのだ。リンツは「怪盗の情報に懸賞金!」を出すという探偵ロイズに知らせるべく手紙を出したが…。,"おついち。

    乙一さんの話って現代ホラーミステリアン(Beaの造語)ってイメージが強かったんですけど、今回のは









    怪盗と探偵の物語です。
















    金持ちから国宝級のお宝を盗み続ける悪い怪盗ゴディバ



    彼を追い続ける英雄探偵ロイズ





    ロイズに憧れる少年リンツ



    ある日リンツは父の形見の聖書の中から一枚の地図を見つけ、探偵ロイズに手紙を書くが・・・



















    続きはもろばれで




    本当に




    おもしろかったー!!!










    けど、もえなかったー!!










    けど、楽しかったですよ。




    くるくる話が変わっていって。










    最初は怪盗を早く捕まえろー的なムードなんですね。




    みんなの英雄探偵ロイズが登場して捕まえると宣言。




    主人公の気弱なリンツは怪盗の隠れ家らしき場所の示された地図を発見しロイズに手紙をだします。




    しか~し!!




    ロイズは怪盗に捕まって欲しくなかったんですね。




    つかまってしまったら自分の仕事がなくなるし




    警察もなんか困る事になるんですよ。(えらく適当)




    警察も探偵も信じられない。




    そんな中




    最初は悪役中の悪役&いじめっ子だったドゥバイヨルってキャラがなんか仲間っぽくなってきます!!




    普通改心して、ちょっとずつ仲良くなってくって感じのはずなのに




    こいつは最後まで最悪なやつです!!




    珍しいタイプですね。




    後はリンツの母がある人を守るために




    ロイズに毒をもったり(ママ大胆175)




    ちゃんと魚がその毒で死んでるシーンもさりげなく出てきて鳥肌ものですが。




    母親って強いよね。




    あっロイズ忘れてた。




    この人ほんまに謎です。




    最初は変装の得意な穏やかな名探偵なんですけど










    正体がばれると暗黒進化で性格がゆがみます。










    ところが仲間に裏切られると急に気弱に










    まぁここまでは分かるんですけど・・・・。










    最後まで逃げて、弱くて、嫌われキャラのはずの彼は










    むちゃくちゃカッコいいみたいなイメージを私に抱かせて終わりました。




    いや、逃げるキャラ... 続きを読む

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