「死の宣告」からの生還 (講談社+α新書)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062723770

感想・レビュー・書評

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  • がんになったときに、どう対処すればよいのかを示してくれている。自分ががんの恐れがあると感じたとき(実際には、がんではなかったが)、座右の書としようと思った本。
    自己治癒力を高めることをがん対処法のベースとしているが、特定の代替療法を盲目的に推奨しているわけではなく(例えば、食事療法の重要性を説きつつも、厳格さはあまり追求しなくてよいと述べられている)、西洋医学の3大療法についても、その限界を指摘しつつも、時間稼ぎとしての効用にも言及しているなど、独りよがりの議論になっておらず、信頼できると感じた。がん治癒には、「いいとこ取りの総力戦」という考え方に共感した。がんサバイバーの証言も多数紹介されており、がん患者にとっては励みになると思う。
    本書では、がんベース治療として、メンタル、栄養、血行体温の是正が指摘されているが、これは、がん予防にもなると思うので、できる限り実践していきたいと思う。
    ただ、基本的には本書の内容は信頼できるものとは思うが、それらの根拠が著者の周辺の経験に依存していることは否めない(本書では、経験も根拠と指摘しているが‥)。また、P67のベース治療の有無によるがんの不変・軽快、悪化の違いのグラフについて、その母数や、不変・軽快、悪化の定義が不明確など、データの取り扱いに杜撰な点も見られる。

  • なかなか自分の中で的を得ていた本だと思う。ゆえに何度か見返しそうな予感が今からする。がん治療には、手術、抗がん剤、放射線があるけどこれはあくまで時間稼ぎだし何せ副作用が怖い。だからベース治療としてメンタル増強、サバイバーとの接触、血行を良好にするetcが大事だというのはもっともだと思った。なんで若い時からこんなことで気をもまなっくてはと言う思いもあったが勇気付けられる部分が多かったように思われる。やっぱり今までのライフスタイルではダメだなという再認識とともに健康に生きていきたいと思った。

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著者プロフィール

1957年大阪市生まれ。「eクリニック」医師、医学博士。大阪大学医学部、同大学院卒業。大学病院、市中病院、大阪大学細胞工学センター(現大阪大学大学院生命機能研究科)にて主に悪性腫瘍(がん)の臨床、研究に携わった後、従来の医療・医学の考え方と手法に限界を感じて臨床医を辞める。1995年、阪神淡路大震災を一つのきっかけに「21世紀の医療・医学を考える会」を仲間とともに発足させ、2001年には本音で答えるウェブサイト「eクリニック」をスタート。現在、「ホントの医療・医学をいっしょに学びましょう! 」と広くみんなに呼びかけ仲間を募っている。著書に「9割の病気は自分で治せる」(中経出版)、『薬をやめれば病気は治る』(幻冬舎)、『「それ」をやめれば、健康になる』(PHP研究所)、『感染症にも負けない「防衛体力」のつくり方』(三笠書房)など多数。

「2022年 『大往生入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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