「準」ひきこ森―人はなぜ孤立してしまうのか? (講談社+α新書)

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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062724050

感想・レビュー・書評

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  • 「はじめに」と「あとがき」だけを読むと良い。
    途中を読んでたら鬱になってしまうかも知れない。

    「大学入試以前の社会経験の不足が準ひきこもりを作り出している。」
    まあそうなんだろうね。

    とにかくなんか恨みでもあるんかと言うような文体で、相当こき下ろしているんだけど、著者がそうであったらしい。著者がそれを脱したことについて「あとがき」で少し記載がある。

    ・部屋を片付けよう
    ・明るいキャラを目指せ
    ・職業選択が大事
    ・仕事を辞めるな

    さてヒントがあるだろうか?
    当事者の力になりたいならせめて温かい読後感にしてほしいと感じた。

  •  文字通り「痛々しい」本です。著者が「準ひきこもり」なる概念を作り出して、大学に授業だけ受けにきて、性格が暗くて集団の輪から外れがちな学生を当てはめている。そして著者は彼らから「こういうことをされた、言われた」と不快感を顕わにした痛々しい文章を書き殴る。この人、アスペルガー症候群とか知らないのかな。

     著者の論を全否定はできないが、終始一貫して主観的で、普遍性という点で疑問符を付けざるを得ない本書の内容を信じろといわれても困る。

     本書の痛々しさはこれだけに留まらない。著者は各章の冒頭に、「準ひきこもり」なる者に仮託して詩を書いている。そこから窺える痛々しさと偏見は実に筆舌に尽くしがたいものである。

     著者の痛々しい詩集として出版したのだったら、その勇気を称えて☆2つはつけたかも知れない。

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