自治体倒産時代 (講談社+α新書)

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著者 : 樺嶋秀吉
  • 講談社 (2007年9月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062724593

自治体倒産時代 (講談社+α新書)の感想・レビュー・書評

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  • 自治体の事とか、なんにも知らないよなぁという思いがあり、強烈なタイトルに惹かれて。
    夕張の話自体は有名ですが、詳しい話はよく知らなかった。こういう関連の話は勉強になります。

  • (大学時代に書いた書評が出てきた)

    国と地方を合わせた長期債務残高は2007年度末で773兆円にのぼり、地方分だけでも約200兆円にまで膨らんでいる。地方分権論議が高まる中で地方公共団体の財政再建は急務の課題となっている。

    本書は、財政再建団体なった夕張市のルポに始まり、様々な工夫で財政再建に取り組む全国の自治体の事例紹介が中心となっている。具体的な事例紹介を通じることで、自治体財政を悪化させたいわゆるハコモノ行政推進の背景の解説、「平成の大合併」による住民サービスや住民負担の変化の検証、財政再建策としての原発誘致政策の是非など自治体が抱える財政問題が分かりやすく解説されている。また、自治体財政の悪化や官製談合を引き起こした遠因となっているのが地方議会の機能不全であることを指摘し、自治体運営の監視機能を新たに確立する必要があると主張している。

    住民意識の向上が財政再建策の成否や今後の自治体運営の鍵を握るというのが筆者の主張である。多くの事例紹介で住民の意識や自治能力の向上が自治体運営に重要であることが指摘されており、その点は筆者の意見に賛成であるが、その住民参加を実際にどのように確立するかが今後の課題であるように思う。

  • 夕張市が財政破綻した2007年に書かれた本。夕張市が財政破綻した理由、市のサービスや市民の負担がどうなったのか学ぶための良書。夕張市以外の財政破綻した事例の紹介、核マネーに依存する自治体の紹介など、読み応えがある。

    自治体が倒産した場合、住民サービスの低下、負担増が同時に起こる。そのような状況にならないと公務員も政治家も身を切れないし、住民も行政に甘えてしまうのが今の日本全体の実状ではないか。

    地方自治体の財政破綻は、赤字比率など一定の指標によって客観的に判断される。しかし、国家の財政破綻は、マーケットによって突然判断される。財政破綻と判断される前に身を切る覚悟、自立する覚悟が必要だと思った。

  • 25年夕張市の職員が、大都市の半分も参加していない会議に参加していて、何故と思ったことがある。どうしてそういう自治体が存在し続けるのか理由がわからなかった。

    無茶苦茶なことをしていて、倒産するのに25年以上もかかったことになる。
    ようやく、倒産できる制度ができたことは喜ぶべきか、悲しむべきだろうか。

    行政も立法も自治体の無駄遣いを防ぐことはできない場合には、
    国民が司法に訴えること以外には、正常化の道はないのかもしれない。

    大規模な無駄遣いに対して、さまざまな訴訟が繰り広げられているが、
    そこにもっと体系的な分析をするとよくなるかもしれない。

  • [ 内容 ]
    夕張市の破綻を「対岸の火事」とは笑えない。
    自立か、自主再建か、「核マネー」に頼るか。
    試される「住民力」。

    [ 目次 ]
    第1章 ルポ・夕張市―財政破綻のまちを歩く
    第2章 どこでもなりうる「第二の夕張市」
    第3章 破綻を回避する「もう一つ」の選択肢
    第4章 平成の大合併で住民サービスは変化したか
    第5章 住民にやさしい自治体
    第6章 やっぱり「最後の頼み」は核マネー
    第7章 自治体倒産時代に備える

    [ POP ]


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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 夕張市の破綻へのルポから、全国の自治体の傾向など。
    極論を言えば、市議会なんか、殆どの自治体でチェック機構としては全然ダメという。
    ・・・・オンブズマン、是非頑張って欲しい・・・
    ていうか、何のためにあるんだろう、市議会・・・・

    市議会に任せっぱなしで勉強しない市民にも問題はあるんだと思います。
    でも日常でそんなとこまで気にしてる気力がないのがワタクシの現実です。
    新聞も読んでないしなー。
    普通の人はどうなのかなー、
    こんなもんだと思うけどなー。違うのかな?

    読みやすくて面白かったです。

  • 今後日本では第二の夕張市のような破綻した行政がたくさん出てくるのではないか。日本は大丈夫か。

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