武道vs.物理学 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062724753

感想・レビュー・書評

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  • 「武道の達人技、神技に科学のメスを入れる」

    所蔵情報
    https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=072639

  • 武道のメカニズムを物理学を使って検証することは、私のような理系武道家には非常に重要なテーマである。そのため、この本をアマゾンで見つけたときは、渡に船とばかりすぐに買った。読んでみると、非常に論理的な部分と、眉唾の部分に分かれることがわかった。 論理的な部分では、ニュートン力学により柔道などの技の原理を解説する。これはなかなか良いできばえで、納得。理系の人を指導するときの指針にもなる。 眉唾の部分は、いわゆる「合気」について書かれている。この「合気」とは、大東流合気柔術の秘伝の技で、簡単に言うと「触るだけで、相手の抵抗力を奪う」こと。著者によると、名人(この名人は、世界的数学者で、私もこの人の論文を読んだことがある。怪しげな人ではない)にこの技をかけてもらった経験により、著者はこの技をある程度習得しているとのこと。物理学者である著者は、この技をかけるときの、人体微弱電流を測ることにより、この技のメカニズムに肉薄する。すごく怪しげなのだが、一方ではすごく面白い。もし、「合気」が物理的に解明され、この習得が容易になれば、柔道やレスリングは成立しなくなる。本当に、そんなことになるのだろうか?結果が待ち遠しい。

  • 色々な武道を物理学の観点から分析した一冊。

    かと思いきや、後半は著者の『最終奥義』とやらの話で、しかも全く分析になってない。
    前半も通り一遍の話で、読む価値はなかった。

  • 武道と物理学が闘って、それで、結果は?

    久し振りに本選び失敗

  • うーん、なんだろう、このもやもや。

    前半のカチッとした解説にはなんかごまかしが含まれているような気がするし、後半はなんというか、トンデモ臭がしてしまう。
    僕に物理学の素養があれば、否定するにせよ肯定するにせよちゃんと判断できたのになあ。

  • 武道(というか、武術)を物理学で解説という書。

    著者は幼い頃から虚弱で50歳を過ぎてガンを患い、その後に武道における究極奥義を身につけてしまったと自称している、大学の教授。
    この先生は理論物理学の中でも功績を残されていてなかなか興味深い出だしなのだ。

    慣性だとか重力の力学で人間工学的に武道を解説していく・・・のだけども、終盤には電磁波にまで話が及ぶ。

    合気は電磁波

    これは、おもしろい!

    トンデモ本の一つとして挙げられるのもうなづける。
    しかし、ホントだったらおもしろい!

    ----------------
    【内容(「BOOK」データベースより)】
    科学の力でわかった格闘技の極意とは?武道の達人技に隠された謎を徹底解析!三船十段の空気投げから、グレイシー柔術まで世界的物理学者が武道の奥義に肉迫する。
    ————————
    【著者略歴 (amazonより)】
    保江/邦夫
    1951年、岡山県に生まれる。東北大学で天文学を、京都大学と名古屋大学で数理物理学を学ぶ。スイス・ジュネーブ大学理論物理学科、東芝総合研究所を経て、現在ノートルダム清心女子大学大学院人間複合科学専攻教授、専門学校禅林学園講師。確率変分学を開拓し、量子力学においても最小作用原理が成り立つことを示したことで世界的に知られる。大東流合気武術佐川幸義宗範門人
    ————————
    【目次】
    第1章 柔道VS.物理学
    ・三船十段の空気投げ
    ・二足直立の盲点と補強
     ほか

    第2章 空手VS.物理学
    ・跳び蹴りは効くのか?
    ・突き蹴りの極意
     ほか

    第3章 総合格闘技VS.物理学
    ・ボブ・サップ選手の異変
    ・グレイシー柔術の四つ足技
     ほか

    第4章 武道の究極奥義「合気」
    ・異種格闘技戦最強技との対決
    ・究極奥義の威力
     ほか

    第5章 合気VS.物理学
    ・万能の究極奥義
    ・触れずに倒すという真実
     ほか
    ————————

  • 大体物理学者の書いた格闘技の本は面白いのだが、印象は、トンデモ本に近い。
    破壊力が運動量によって決まると、簡単に分けていいとは全く思わない。実感も伴わない。
    特に本人が「最高奥義」とのたまう、合気に至っては、吐き気すら催す。

  •  武道を物理学で考えると、①打撃や蹴りは、移動エネルギーをいかに大きくして相手にインパクトを与えるかが問題になる、②組合はいかに相手に振り切られず食いつくか、が問題となる(密着した方が離されにくくなる)。
     その辺りのことを論考した上で、「空気投げの原理とは?」を考察し、「究極奥義」に言及します。
     以前読んだことのある武術の達人佐川幸義氏のエピソードも登場します。
     文章は上手とは言えませんが、体力のない、がんを患った著者が武道の奥義に触れた喜びが伝わる本です。

  • 全体の構成、文章力など読むに耐えない・・・。<br />お題はおもしろそうだったが、久しぶりにひどい本に出会った。

  • 元々格闘技には縁がない物理学者が解き明かす武道の奥義の本。

    三船十段の空気投げを科学的に分析しその仕組みを力学的な観点から解明。
    相手の戻ろうとする力を利用して投げるという点は通常の柔道技とあまり変わりはない。 普通体勢を崩されたら自然と送り足をしてバランスを取ろうとするが、継ぎ足が出来ない状況を作り出し抵抗できずにそのままひっくり返されるのが空気投げの様だ。 投げられる前には足の筋肉が最大限に収縮された状態を作り、送り足が出来なくなる、というのがからくりらしい。

    また、グレーシー柔術のテイクダウン方法は、慣性モーメントの原理からみると合理的であることを解説したり、同様の原理を用いてマウント状態の相手を倒す為の方法を解説したり。
    そのマウント状態をひっくり返す実験として、雑誌社がセットアップした企画に出たり。 そこに出てくる方が格闘界では名前の有る佐藤塾の塾長だったり、格闘技には縁がなかったはずの著者が出会う人々はそこそこ凄い人なのでびっくりもした。

    究極は「合気」を究明する章で、極真会の二代目館長である松井章圭氏が出てくるくだり。 大東流合気武術宗範佐川先生の門人であり、著者の知り合いである木村氏が合気で松井氏を突き飛ばす。 文面からは合気の威力を感じることが出来るが、どうやらそのからくりは、体から発生する微弱電流ではないか?という仮説にたどり着く。

    しかし、論理的に物理学を駆使して究明を進めるかと思いきや、著者自身を主人公としたドキュメンタリー風な部分もあり、全体的にみると中途半端な構成になっているのは否めない。 武道を科学するのであれば、もっと論理的に理路整然と構成してほしかった。

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著者プロフィール

岡山県生まれ.
   東北大学で天文学を,京都大学と名古屋大学で数理物理学を学ぶ.
   スイス・ジュネーブ大学理論物理学科講師,東芝総合研究所研究員,
   ノートルダム清心女子大学大学院人間複合科学専攻教授を歴任.
   大東流合気武術佐川幸義宗範門人
   著書は『数理物理学方法序説(全8巻+別巻)』(日本評論社)
   『量子力学と最適制御理論』『脳と刀』『合気眞髄』『神の物理学』
   『神代到来』『量子医学の誕生』など多数.
        公式ホームページ  https://yasuekunio.com

「2023年 『合気五輪書(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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