人をトリコにする技術 人生の90%がうまくいく対人心理学 (講談社+α新書)
- 講談社 (2008年7月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062725101
感想・レビュー・書評
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生活をして行くうえで会社においても家庭においても対人関係の重要性は増すばかりです、魅力的な人というのは多くの優れた要素をもっていて、それは外見だけではなく、仕草や相手が話しているときの対応方法等、見習うべきところは多いと思います。
この本ではそれらの技術を、第一印象・ひと言・ふるまい・仕掛け・発想等に分けて解説していて参考になる部分が多くありました。特に、初対面の相手に対する注意点(p55,57)は、社会人としてお客さんと対応するときに役立つと思いました。
以下は気になったポイントです。
・私たちが生きる社会は、人と人との「つながり」で成り立っている、それを良くするためには、いかに人から好かれるか、人を魅了するかにかかっている(p3)
・ヒトが言語的表現をするとき、無意図的言語表現が伴なう、声の調子やスピードが変化する、失言、ため息等である、その人の本心が出がちである(p19)
・人間の自己表現は、言語的表現と非言語的表現、そしてそれらに対して、意図的と無意図的な表現の合計4種類に類別可能(p20)
・好意を計測するものとして、6(表情)、3(声)、1(内容)の「6・3・1の法則」がある(p21)
・ジョハリの窓とは、開かれた窓:自分も他者も知っている、未知の窓:他者のみ知っている、秘密の窓:自分のみ、深層の窓:だれも知らない、の4つがある(p34)
・人は見かけからと言われる「見かけ」とは、服装・髪型・話し方、表情等である(p41)
・初対面の相手と接するときには、互いの共通点を素早く見つけ出し、共通しない点は避ける、幼少時の体験や生きがいに共通点を見出したい(p51)
・共通点で大事なのは、数よりも、比率(提供した話題の総数における共通話題の数)である(p55)
・初対面の相手には、飾らずストレートな言葉で話しかけた場合のほうが、効果的(p57)
・行動から人の性格を判断する基準は2つあり、社会的望ましくなさ(社会常識に照らし合わせて望ましくない行為かどうか)、非共通結果(その行為によってのみ起こる)少なさである(p62)
・人間関係に好影響を与えて、説得にも応じさせる最良の方法は、「追従:相手をほめてその気にさせる」である、これはどんな関係(上司、部下、取引先等)でもあてはまる、その他の4方法(自己宣伝、模範、哀願、威嚇)よりも効果的(p71)
・なにかをお願いするときには、その前になにか(大きなお願い)を「わざと断らせた」後に、それを持ち出すと良い(p97)
・自分の良い印象を確実に相手に伝えてい場合には、自分で話すのではなく、誰かに言ってもらう方が有利(p114)
・自分が仕事で大きな成功を収めたら、そのときこそ「成功したのは、みなさんのおかげです」と公言すべき(p120)
・魅力的な瞳とは、「瞳孔の大きさを大きくする」こと(p129)
・相手は、見た回数が多いほど相手に好意を抱くようになる、「ちょっとしたついて」というフリをして頻繁に顔を見せることがポイント(p153)
・私たちの心は同時に二つ以上の感情を持つことができない、食事をして「おいしい」と感じることで快適な気分にさせると、同時に怒り・対立の感情は起きにくくなる(p155)
・得意先を接待する場合、店内の照明が薄暗い店を選ぶと、お互いの姿がはっきり見えない分、ホンネの話ができる(p162)詳細をみるコメント0件をすべて表示