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この作品からのみんなの引用
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食料安保と自給率向上を中心とした鎖国農政は、農家が自力で発展するチャンスを奪うのみならず、日本を世界の潮流から取り残させるだけの愚策だ。WTOも保護主義を縮小、撤廃する方向に動いているし、FTA(二カ国間の自由貿易協定)の締結も進んでいる。国の務めは、農家の活力がより発揮できる市場を広げるために、世界各国とパートナーシップを結んでいくことである。
― 187ページ -
日本の政治家も現実を知り、農家の打たれ強さや潜在能力を評価すべきだ。農家は中小・零細事業体の経営者であり、数少ない農業のプロとして誇りを持っている。所得補償といった、あたかも国の憐れみで生き延びさせられているかのような、不名誉な地位を与えるべきではない。国がいくら農家戸数をそのライフスタイルを守ろうとしても、農家の進化は止められない。そして、それを後押しする新技術や新商品も生まれ続ける。
― 186ページ -
商品は絶対的に正直なものだ。たとえ国産だろうが、品質が悪く越すとも高いものでは外国産に太刀打ちできるはずはない。生き残るには、外国産より品質を良くすること以外になく、それができなければ市場から消えていく。これが経済社会の原理原則である。
― 188ページ
みんなの感想・レビュー・書評
主張に主観的な表現が大きく入っている為に、若干本当にそうなのかという思いがよぎるが、日本の農業に対してのイメージ、考え方が大きく変わった。
農業保護政策をめぐって喧伝されている食料自給率についてのカラクリを暴くことから始め、我々がなんとなく盲信している日本の農業についての「常識」に一石を投じる良書である。全体的にやや牽強付会と思われる論旨の展開もあるが、票田確保ありきの政策と利権優先の行政にはやはりうんざりさせられてしまう。
作者の農業政策に対しての怒りがものすごく伝わってくる本です。
なのでちょっと読んでいて疲れますが、読む価値はあるかと。
今の農業に関しては悲観しなくてもいいけれど農業政策は変えていった方が良いという内容の本。
まあ農水省の中にもまともな人はいるんだろうけれど・・・大半の国民は役人を信じてないよね・・・。なのであまり期待してないってのに情報には踊らされるところが一番の問題な気がする。
食料自給率がカロリーベースってやつの元ネタが知れてよかった。
読む前は日本は食料自給率が低いと学校で散々習っていたので日本の農業にあまり良いイメージがなかった。自給率政策をやっているのが日本だけということに驚いた。
けっこう乱暴な記述もあり、農林水産省に対する敵愾心も感じられる書き方。
より冷静に、中立的な表現を使えば、より客観性が高まり、説得力も増したはず、そこはもったいない。
とはいえ、地道に統計資料を読み解き、自分なりに分析し、新たな視点を加えた点は脱帽。面白い。
本当に、今の日本の農家はどうすべきなのか。専業、兼業の違いはあるからこそ、それぞれどうすべきなのか。
日本経済復興の糸口を握るのは、実は農業なのではないか。
そうだったのか⁈日本の農業!って感じ。
真偽を判断するだけの知識がないのですが、真実なら本当に腹立たしいことに日本の農業はなってるようです。
農水省の自給率向上施策を鎖国農政と痛烈に批判している。自給率向上は諸外国では用いない、日本独自の鎖国的思想である。農業を無能化させており、農水省の利権と政治家の票田を産んでいるに過ぎない。 真の食糧安全保障とは、コストを無視した国内保護ではなく、リスクマネージメントであるという。農業をビジネスとして資本主義のもとグローバルに競争させ、強化することが重要とされる。
「日本中枢の崩壊」の農林水産省特化版のような感じ。農水省の既得権保護のために「日本の農業は弱く、保護すべき対象である」というキャンペーンが張られているが、実際は日本は世界5位の農業大国で、日本の農業は強い、と著者は主張する。最近目にする「大規模化・効率化を図る農家は、むしろ日本のTPP参加を望んでいる。TPPに反対しているのは農水省と農協だ。」という主張とも一致し、興味深い内容である。
新聞かなにかで紹介されていたので、図書館から借りて読んでみた。
著者の主張があまりにも断定口調で納得感がなく、途中で断念。
食料自給率の向上を謳う政府やメディアの洗脳が嫌になった。我々国民がスーパーマーケットなどでよく見かける国産の農作物などを海外産だと疑い懸念するのもこれら政府の政策が原因であるんだなと気づいた。農業人口の減少はタブーであるというのも幻覚であった。生産性が向上すれば自ずと農業人口も減ってくるのだから。これ以上言うとネタバレになってしまうので控えますwww
日本は工業立国ではあるけれど、農業人口は少なくて食料自給率は低く、戦争がない平和な世界だから良いものの、また、製造業がお金を稼いでいる内は良いけれど、ひとたび危機がくれば日本国民は飢え死にしてしまう、というのが先週までの私の認識でした。 実際、この趣旨で書かれている本は多くあると思います。ところがこの本を読んで具体的な数値を示されて、「そうではない」と確信しました。 実は、これと同... 続きを読む »
この本を読むと、政府がどれだけ虚偽で固められ、国民をあざ笑っているのかが、身にしみます。個人的には、今の腐敗した日本政府は一度解体して、新たに別の形の政府を創設する必要があると思います。問題点は、新政府に見合う人材がいるかどうかなんですがね。
農水省のムダな仕事と天下り先を作り、民主党の票田を稼ぐための食料自給率論の矛盾を暴いた本。反論を書いている本があれば読みたい。
カロリーベース食料自給率の計算方法自体に問題があるし(他国ではこの数字は使われていない)、農業のGDPで見れば日本は立派な農業大国である。専業農家は国内外の市場のニーズに対応することで成果も出ているようで、「農業=弱い産業」という見方が自分の中にあったが、これを読んでイメージがかなり変わった。
【目次】
はじめに——日本農業弱者論はまったくの事実無根
第一章 農業大国日本の真実
第二章 国民を不幸にする自給率向上政策
第三章 すべては農水省の利益のために
第四章 こんなに強い日本農業
第五章 こうすればもっと強くなる日本農業
第六章 本当の食料安全保障とは何か
食糧自給率というのは農水省にとって,いわば「ゼロワン」みたいなものなのだな。錦の御旗という意味で。法務省にとっては法テラスかw 役所の機能不全は今に始まったことでも農水省に限ったことでもないし,そもそも組織というもの自体が効率性の点からどうなのという気がしなくもない。
やや陰謀史観的に過ぎるものの,著者の主張は(少なくとも論理的には)正論だ。しかし,大前研一や最近では中野剛志がそうであるように,正論だからすんなり通るというものではないので,本質的かつ正しい言説が実現されないのは何故かということは別途考える必要がある。相手はそんな正論は百も承知であえて別のストーリーに乗っているのだ。そんな奴らは放っとけ,というのは簡単だが。。。
食料自給率とは自分達(農水省)にとって都合の良い自作自演のデータであることが本書を読むことでよくわかる 食料自給率の向上という一大キャンペーンを展開することで農業のことを真剣に考えているように見えるが 実際には農家のことや消費者のこと・・・国民の国益について考えてはいないのである もともと生産過剰の状況に1円の価値もないキャンペーンの情報発信費48億円を捻出する必要性はないし、そもそ... 続きを読む »
自給率計算、関税の仕組みなどを解説し、巷間の言説・仕組がいかに農水省・農協の都合のよいようにできているかを暴く。かなり売れたようだが、TPPの議論などを見ていると「自給率の呪縛」「国産品は競争力がないので保護が必要」という刷り込みは依然として根強いようですね。イメージや概念で語っては駄目で、データに基づいて分解して議論しないと空中戦になる好例…といいつつ、出典や計算式がいまいち不明な点があるので検証が必要だが、事実だとしたらとんでもないことである。
思っていた農業のイメージが大きく変わる本だった。
マスコミや政策で発信される情報だけでなく、違った形で日本の今後の農業を考える本だった。
これは本当にみんなに読んで欲しい。
若干過激な勢いを感じる部分があるし無茶ぶりなところもあるけど、納得するところの方が大きい。
実際スーパーの野菜も肉も米も国産が多いのに自給率があんなに低いなんてそれだけで違和感を感じてたら、こんなカラクリだったとは。。
一読の価値あり。ニュースの見方が少し変わった。
日本政府の農業政策に対する誤りを、
諸外国との比較データを元にして、著者なりの考えを述べた本。
国内農業保護・自給率向上という御旗の元、
鎖国政策をとっている日本に対して警鐘を鳴らしている。
図表を使っており、大変分かりやすい一方で、
出典元不明のデータもあり、やや納得感も欠ける。
また、民主党・農林水産省に対する批判が前面に出すぎており、
この点からも納得感に欠けてしまっている。
しかし、自給率のカラクリ、補助金の弊害等なるほどと思えることも多く、
大変楽しく読むことができた。
農業は特別な産業ではないことも理解できる。
それだけに今がおかしいのだということも。
著者の言う問題点は、TPPによってどうなるのであろうか?
日本農業が国際競争力を持つという良い方向に向かうと信じたい。

農水省に対する不信感が高まる本でした。





