私は、こんな人になら、金を出す! (講談社+α新書)

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著者 : 村口和孝
  • 講談社 (2013年5月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062727730

私は、こんな人になら、金を出す! (講談社+α新書)の感想・レビュー・書評

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  • ・2011年の東日本大震災において、岩手県釜石市の釜石東中学の生徒と鵜住居小学校約600人の児童が津波から走って逃げ、間一髪、何を逃れた話は有名で、これにとどまらず、釜石市では約3000人の小中学生のほとんどが、押し寄せる巨大津波から逃れて無事でした。「釜石の奇跡」と呼ばれています。
    この「奇跡」を支えたのが、「避難の3原則」と呼ばれるものです。その内容は、「想定にとらわれるな」「最善を尽くせ」「率先避難者たれ」というもの。
    これらは、釜石市で防災教育の指導にあたってきた群馬大学大学院の片田敏孝教授が、2004年のスマトラ沖地震後の津波被害を研究したうえで提唱したものですが、起業家にとっても示唆に富む話です。私自身、起業家と投資家が「どうにかなるだろう」と安易に考えて、回避できたはずの経営的窮地に陥ってしまう現場を何度も見てきました。

    ・その商品の力を計る、簡単で有効な方法があります。それは、以下のような問いかけをしてみることです。
    「もしその商品が無料だったら、顧客はいますぐ使うだろうか?」
    仮に無料でも使わない人が少なくないなら、それは商品として失敗しています。逆に、無料であれば多くの人が使ってくれるのであれば、ユーザーに体験してもらい、さらに細かな聞き取りと観察を行い、その商品の魅力とコストのバランスを調整し、インパクトのある商品へ設計をし直せばいい。

    ・ベンチャー・キャピタルは、業界のフロンティアを開拓しようとしている未知のベンチャー企業を評価するわけですから、人によってさまざまな見方があるのが当然。
    ですから、本来合議制で決める事柄ではなく、ベンチャー・キャピタルの個性や能力のもとで、より創造的な見方や価値観をもって投資を決定するべきものなのです。そして、投資を決断した個人が、長期的に支援していかなければ、無名の若い才能や未知のベンチャー企業が育つことはありません。
    …シリコンバレーに飛び、現地の専門家に「自分が考えているベンチャー・キャピタル構想が実現できるか」と聞いてみると、「アメリカでは個人が業務執行組合員であり、それが日本では不可能かもしれない」と言われてショックを受け、さらに帰国後に調べてみると、日本でも個人で業務執行組合員になることは“まったく問題ない”ということを知り、二度愕然としたものです。
    日本で独自のベンチャー・キャピタルスタイルが生まれたのは当然でした。日本の金融史を振り返ってみると、そもそも金融機関の子会社がベンチャー・キャピタルファンドを組成しており、人事異動のあるサラリーマンでも運用できる投資事業組合の合議の体制を考案しなければなりませんでした。それが、現在までの運営スタイルへと継承されていったのです。

  • DeNAを支援してきたベンチャーキャピタリストである村口氏の著書。

    起業家の失敗要因等にも触れられており、非常に面白かった。

    欲を言うと、VCとしての資金調達方法等にも触れて欲しかったが、タイトルが起業家への資金供給に関する物でそこは主題とは異なるため、今後の著書に期待。

  • 日本初の独立系VC、NTVをつくったベンチャーキャピタリスト村口氏の著。氏が考える成功する起業家の条件や、日本の大手VCの限界について等記載があり起業家やそれを支援する立場にある人には大変為になる良書。実際の投資事例をベースに話がなされるので。普段あまり知られないVCの業務が非常にイメージしやすく読みやすい内容となっている。
    1週間なら1週間分の成長をする・未来に対して真面目であるなどは本当に大事な要素だなと感じた。

  • ベンチャー経営者、経営者になりたいかたにオススメ

    ・日進月歩では遅く、秒進分歩の成長が求められる
    ・起業家に立ちはだかる7つの壁
    ・組織改革のタイミングを見逃さない

    など、大変勉強になりました。

  • <著者>
    村口和孝氏。慶応→ジャフコ→独立して日本テクノロジーベンチャーパートナーズ。DeNAとかに。

    <感想>
    少し垣間見れた。

    <備忘録>
    •組織の合意を取りつけ、平均的な意思決定を行っていては•••
    •未来に対して真面目な人
    •顧客を発見し価値を作れる人
    •起業家は異なる立場の人を念頭におき、事業活動に統合していかなければならない。
    •事業が立ち上がっていないのに先に組織を作るとどうなるか。
    •ベンチャー企業に大企業の様なPDCAは限界あり。失敗なくして成功なし。
    •その商品が無料だったら顧客は今すぐ使うか。

  • 投資していたDenaや他の会社の実例を交えながらVCと支援される側のベンチャー企業の関係性が分かりやすく見えてきてすごい面白い。
    また、ベンチャー企業に訪れる壁や起こりやすい失敗も書かれていて、実際に起業したりベンチャーに関わることがあったとしたら、もう一度ちゃんと読み返したい。
    こうすれば成功する!という本が多いなかで、こんな失敗、落とし穴があるよ!っていうことを書いてくれている本は少ないなかで、この本はそれをきちんと書いてくれています。
    また、タイトルの通り、最終的な投資をするか否かの判断は「経営者の素質」というところで、こんな素質を持った経営者に投資する。というのが、そこらへんの一般的なHowto本や自己啓発本よりもすっと入ってきた。

  • 投資家視点からDeNAを語ってることもありだいぶん面白い内容であった。業界関係者は読んだがいいと思うのです。

  • 外の世界にオープンで、環境変化の適応力に富み、チャレンジ精神が旺盛=
    起業家に必要な資質

    今後10年間のトレンド
    1、環境、エネルギー
    2、デジタルテレビのスマート化関連分野
    3、バイオ、ライフサイエンス関連
    4、ネットのトランザクションの爆発と、ビッグデータ、ITの進化領域
    5、スマホ、SNS、決済、EC関連
    6、衣食住のイノベーション関連
    7、ハイテク

    成功する起業家
    「互換関係」を結べる人
    歴史のなかにチャンスを見出だせる人→未来の互換関係の解決を事業化
    組織タイミングを知る人
    48時間で切り替えられる人

  • 多くの成功者は一つの領域で細かい事に気を配り、時代の変化を毎日毎日慎重に見極めながら、自分が実現したいことを1センチでも前に進めるために臆病なまでに
    ものごとを考え抜く

  • VCの観点から経営、起業など様々なことに言及している。著者が伝えたい内容はタイトルとかなりかけ離れているという印象を抱く。

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私は、こんな人になら、金を出す! (講談社+α新書)の作品紹介

プロ野球球団のオーナーになるまで成長したDeNA。その創業時から事業を見守り、外部役員として経営のアシストを続けたベンチャーキャピタリストがいる。
組織としてのベンチャー支援に限界を感じ、個人資産に、堀場製作所の堀場雅夫氏の個人出資などを合わせ、投資事業有限責任組合を設立した。
投資を集めた段階で舞い上がってしまう起業家を叱咤し、精密な事業計画を作らせ、みずからも経営陣の一角として、新興企業の発展に尽くしてきた。
これまでに1万人近くの起業家と面談し、数十件の投資案件を抱えて奔走するベンチャーキャピタリストが悟った「伸びる起業家の条件」「ベンチャーに立ちはだかる七つの壁と克服法」とは。

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