- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062728195
作品紹介・あらすじ
大ベストセラー「暴力団」「続・暴力団」を手掛け、講談社+α文庫の闇モノシリーズは累計60万部に達する巨匠・溝口敦が、自身、「最後の闇モノ」として望む、「裏社会の今」を暴く決定版。衰退する暴力団の現状と今後、半グレ集団などの因習にとらわれない新たな暴力の実像と展望、そして、われわれ市民社会が、溶けるように私たちの生活に食い込んでくる暴力の兆候、背景をどう見抜き、どう対処すべきかを綿密な取材と、豊富な見識から説く。
感想・レビュー・書評
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雑学として読んだ。
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2013年に出版された本。2013年というと山口組分裂前になるが、この本に書かれた通りのことが起きている。ヤクザのシノギは先細り月々の会費にも苦労する始末。ところが組織のトップは危機感が薄く会費の取り立てをやめようとしない。外にシノギを求めることができないから組織内での利権の取り合い。よってもって分裂につぐ分裂。
暴対法によって、ヤクザはマフィア化するという声はあったが、実態はトップの危機感の薄さに由来する存在感の喪失。ヤクザが終わるのはもう遠い未来ではないんだろうな。 -
溶けていく暴力団。溝口敦先生の著書。暴力団や反社会的勢力の現状をわかりやすく解説した良書。溝口敦先生の取材力と文章力の高さには感嘆するばかり。
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暴力団でしのぐのも大変か? 姫路にいたときは既に魚町は寂しかったな。日本もマフィア化するんだ。
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2~30年前は、暴力団の抗争などもよくあり、報道などでもよく見聞きしていたし、ヤクザ映画に出てくるヤクザたちのうち良いヤクザと悪いヤクザがおり、良いヤクザの義侠心などがカッコ良いと感じたものである。それが、暴対法ができ、徐々にヤクザや暴力団の話ってあまり聞かなくなり、ヤクザ映画の話もあまり聞かなくなってしまった。一方、関東連合などに代表される半グレ集団とか暴力団以外の組織犯罪など、あまり格好良くないワルがどんどん幅を利かせるようになってしまった。半グレについても暴対法のようなものができればいいと思った。
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大ベストセラー「暴力団」「続・暴力団」を手掛けた巨匠・溝口敦が齢70を超え、自身、「最後の闇モノ」として望む、「裏社会の今」を暴く決定版。衰退する暴力団の現状と今後、半グレ集団などの因習にとらわれない新たな暴力の実像と展望、そして、われわれ市民社会が、溶けるように私たちの生活に食い込んでくる暴力の兆候、背景をどう見抜き、どう対処すべきかを綿密な取材と、豊富な見識から説く。
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変化する現代の暴力団に迫る。
暴力団排除条例によって変化する暴力団やテキ屋、そしてそれによって出てきた半グレなどの様子がまとめられている。
振り込め詐欺のような事件の増加もこういった裏社会と表社会のボーダレス化と関係しているのが興味深かった。
はたして暴力団の排除は正しかったのだろうか。。。と考えさせる一冊。 -
読みやすかった。稼業に若者が行かない理由も大体だが分かりました。