溶けていく暴力団 (講談社+α新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062728195

感想・レビュー・書評

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  • 2~30年前は、暴力団の抗争などもよくあり、報道などでもよく見聞きしていたし、ヤクザ映画に出てくるヤクザたちのうち良いヤクザと悪いヤクザがおり、良いヤクザの義侠心などがカッコ良いと感じたものである。それが、暴対法ができ、徐々にヤクザや暴力団の話ってあまり聞かなくなり、ヤクザ映画の話もあまり聞かなくなってしまった。一方、関東連合などに代表される半グレ集団とか暴力団以外の組織犯罪など、あまり格好良くないワルがどんどん幅を利かせるようになってしまった。半グレについても暴対法のようなものができればいいと思った。

  • 社会的な締め付けの強化によって暴力団の世界におきている近年の変化を、実例を示しながら解説。
    特に福岡県の工藤會に書かれていたので、その部分を読みたくて、図書館から借りました。

    工藤會の構成員への電子メール発信と、サーバーを海外におき、立入検査があった場合、いったん事務所のパソコンの情報は消去し、検査が終わったあと復旧するという知恵には関心してしまった。
    中東の放送局アルジャジーラ「ヤクザ特集」に日本語訳をつけてアップロードしたのも工藤會であると著者は行言っているが本当かな? (下記のYoutube)
    ↓  ↓  ↓
    https://www.youtube.com/watch?v=-Ay-0IWMDKU

  •  変化する現代の暴力団に迫る。

    暴力団排除条例によって変化する暴力団やテキ屋、そしてそれによって出てきた半グレなどの様子がまとめられている。
    振り込め詐欺のような事件の増加もこういった裏社会と表社会のボーダレス化と関係しているのが興味深かった。

    はたして暴力団の排除は正しかったのだろうか。。。と考えさせる一冊。

  • 読みやすかった。稼業に若者が行かない理由も大体だが分かりました。

  • 図書館で借りて、すぐに読めて、すぐに返した。
    読みやすかった。

  • 面白かった。ノンフィクションの中でも軽めでサクッと読める。値段相応の内容でした。

  • 暴力団、特に山口組の窮状がよく分かる。任侠と呼ばれた時代とは変わってしまったのに、旧態依然として変化しきれない山口組。また半グレのあやうさもよくわかる。

著者プロフィール

ノンフィクション作家。ジャーナリスト。1942年、東京都に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社勤務を経て、フリーに。著書には『暴力団』(新潮新書)、『血と抗争 山口組三代目』『山口組四代目 荒らぶる獅子』『武闘派 三代目山口組若頭』『ドキュメント 五代目山口組』『山口組動乱!! 日本最大の暴力団ドキュメント2008~2015』などの山口組ドキュメントシリーズ、『食肉の帝王』(以上、講談社+α文庫)、『詐欺の帝王』(文春新書)、『パチンコ「30兆円の闇」』(小学館文庫)などがある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞を受賞した。

「2023年 『喰うか喰われるか 私の山口組体験』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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