江戸は世界最高の知的社会 異才、天才、奇人、変人、田安徳川家当主が語る「とっておきの話」 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062728225

作品紹介・あらすじ

田安徳川家の第11代当主であり、ベストセラー作品『徳川家に伝わる徳川四百年の内緒話』等で知れられる、徳川宗英氏の最新刊が登場。
 日本のみならず、世界に江戸ブームが巻き起こる中、そんな江戸時代を生きた日本人たちには、「天才」がたくさん存在に、世界最高の知的社会であった事実をつまびらかにします。しかも、その多くが、身分の低い侍や、庶民の中から登場しました。そのDNAを受け継ぐからこそ、現代の日本、日本人は、世界をリードするほどの独自性と創造性を兼ね備えているのです。
 そして、そのきっかけをつくったのが、著者のご先祖にもあたる「徳川吉宗」。無類の科学好き、西洋かぶれであった吉宗の存在がいかに日本を変えたか。徳川家の人でしか語られない秘話がふんだんに盛り込まれています。
 勇気と自信を失いつつある日本人に、自分たちの可能性を気づかせる一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代の科学の大衆化

    面白かったが、個人の体験と歴史がごっちゃで読みにくい

  • 日本は古来、役に立つ技術を生活にうまくとりこみ、大衆化させることに長けてきた。それこそまさに日本の「和」。それに加えて江戸時代は、好奇心旺盛な家康に始まり、科学将軍と呼ばれた吉宗の学問奨励。まさに国家が国民の知的レベルを底上げしていた。世界最高の知的社会という表現は間違っていない。なにしろ、西洋で魔女狩りをやっていたころ、江戸の町では庶民が数学で遊んでいたのだから。想像しただけで面白ろ恐ろしい。

  • 日本人は江戸時代に世界初の物や文化を育てていたんだと感心した。
    技術大国日本の基礎は江戸時代にあったんだねー。

  • 江戸時代の人々はかなり教育レベルが高かったそうです。
    庶民であっても本を読んだりそろばんで計算したり。
    日常の買い物や商売に使う数学や読み書きから、
    専門的な土木も農業もあらゆることにも算術は
    (もちろん読み書きも)不可欠で、それをやりこなして
    いたんだから、すごい!

    学生の頃、「大人になったら数学や理科や歴史なんて
    必要ないんだから、必死に勉強しなくても困らない」
    と周りはみんな言ってたけど、それは大嘘だったなと
    今更ながら思います。勉強はぜ〜んぶ必要だった。
    それを真に受けて、その気になってサボった私は
    大バカでした。

    伝統の技・匠の技と、技術も科学も文化など幅広く
    様々な分野を開花させて活力のあったの時代と人々、
    なんて素晴らしい!
    江戸時代って面白そうな時代だなぁ、
    行ってみたくなる・・・。

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著者プロフィール

とくがわむねふさ 1929年ロンドン生まれ。御三卿筆頭・田安徳川家第11代当主。学習院、江田島海軍兵学校を経て慶應義塾大学工学部卒業。石川島播磨重工業にて海外事業本部副本部長、関西支社長、石川島タンク建設副社長などを歴任。95年に退職。

「2017年 『徳川家が見た西郷隆盛の真実 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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