仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062729987

作品紹介・あらすじ

生存率51%!
あなたは生き残る側?
どうすれば仕事が消滅しても人間は幸福か?
いま最も必須の知識!

2025年 まずドライバーの仕事が消滅。金融ではAIファンドマネジャーが人間を駆逐
2030年 銀行員、裁判官、弁護士助手など専門的頭脳労働者がAIに換わる
2035年 経営者、中間管理職、研究者、クリエイターもAIに。サラリーマンは逆年功序列化する

ロボットは性能が上がっても、その数がボトルネックになるために仕事消滅についての人類の本当の敵にはならない。この本の読者の年齢が最年少でも15歳程度だとすれば、大半の読者の一生は、汎用タイプの人型ロボットによって仕事が消滅する危機からは無関係に終わることになる。
一方でAIは違う。人類を超える汎用的でかつ世界最高レベルの頭脳が開発されれば、それは数十分でデジタルコピーできる。
だから本当に心配すべきは肉体労働の仕事ではなく、頭脳労働の仕事だ。仕事消滅は2030年代以降、主に頭脳労働者の職場で起きることになるのだ。(本文より抜粋)

感想・レビュー・書評

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  • AIはオモチャなのか?
    デジカメのハシリが市場に出たときフィルムメーカーはオモチャと言ったとか。
    その後の大企業の破産は論を待たずです。
    インターネット企業も幻想と言われてた。
    AIもオモチャなのか?

    おそらく近い将来AIが生活の中心に来ると思われます。
    アレクサとかグーグルホームはまだまだ使い勝手がわからないですがスマートキーやエアコンのオンオフやテレビの予約録画なんかは今でも可能やと思います。

    怖いのはAIはその形状を問わないということなんですよね。
    ロボットでも人型である必要がないように。
    ロボットは製造のハードルがありますがAIは形が要らないので爆発的に普及しそうな気がします。

    実際僕の仕事でも検索して最適解を見つけるだけならAIでもできそうな気がしますし。
    将来に仕事がなくなる可能性が高いと思われます。

    そうなると真剣にベーシックインカムの議論になるのかなと思います。
    原資はAI利用税ですかね。
    本書はロボットに給料払う分を国が徴収と書いてありました。
    なんにせよソフトランディングが必要やと思いますね。

  • 「自動運転車による労働と生活の変化」
    ・トラック、タクシードライバーが失業したらどうなるか
    ・AIやロボットがもたらす労働による利益はどうするか
    ・上司・アドバイザーもAIの方が適任?
    ベーシックインカムは徐々に現実味を帯びる
    仕事をしなくてもよい生活が来たらどう生きるか…色んな生き方を考えさせられる

  • 2030年以降、AIの進化により知識(頭脳)労働の現場で起きるであろう「仕事消滅」について解説した本。

    技術革新により人間を超えるAIが開発されれば、「AIに仕事を奪われる」事態が発生する可能性があります。そのとき、奪われる仕事は肉体労働型よりも知識労働型の仕事が多く消滅します。

    AIが進化することで、社会のあり方はどう変わるのか。もし、自分の仕事がAIの代替が可能なことなら、今のうちからどう対処すべきかを、本書は説いています。

  • ドライバーは減るが、宅急便屋は減らないとのことだが、確かに、ラストONEマイルの、家庭まで運ぶ人に関して今は自動運転で代替はできないかもしれないけど、ドローン配送など、全く違う技術が汎用されたら、クロネコの人達も経ってしまうのでは??とか思った。
    未来の予測は当てにならないが、AIに代替されないよう、どう自分のキャリヤやスキルを創っていくのか考えるきっかけになった。

  • 2019/2/1近い将来を予測する本でわかり易く書かれ座右に置きたい本★5

  • 仕事消滅 AI の時代を生き抜く為に、今私たちに出きる事。

  • It was the right choice to leave the previous work. Let's do my best.

  • 途中までは面白かった。
    ロボットに給料とか税金は?。取得費、開発費、ランニングコストはだれが払うのか?企業ですよね。野良ロボットが人の為に働いてくれるのか?企業はそのコストが低くなければ人を雇います。
    「今の仕事はなくなりません」なんていう気は更々ありません。今後の仕事が急激に変化していくのは明確である。これは皆がわかっていることです。しかしながら、AIは万能ではない。現在は3回目のAIブームであるが、それでも脳の考える仕組みが解明され数式にできない限り、いまだに確率統計の力業でしかない。これはAIではなくAI技術のひとつであり、人間とのコンビネーションでしか役には立たない。そういった過渡期での仕事を創造したり、生き方を提案する本がないですね。極端です。

  • 今やっている仕事をどう自動化するか、では人手は減らない。
    無駄な仕事を探し出す、ことで人手が減る。

    まずドライバーがいらなくなる。次に頭を使う専門家の仕事、がなくなる。その後管理職、研究者、クリエイターがなくなる。

    指先の起用さが有意性。マックジョブのような仕事が残る。

    徐々にワークシェアが広まって仕事がなくなる。
    頭脳労働のほうが仕事がなくなる。体力自慢の仕事が残る。

    将来は年功序列の逆になる。若いほうが給料が高い。

    イノベーションによる新しい仕事は30~40年単位の入れ替わり時間がかかる。

    生活必需品しかない世界と贅沢品がある世界では、結果が違う。
    贅沢品がある世界では、貧富の差が拡大し、統計上は経済は順調となる。
    富裕層から富は奪えない。

    ロボットに給料を払う。ロボットは国の所有物。その給料を国民に配る。
    または、ロボットの働きに対して税金を取る。
    ロボットに給料を払うのは、最低賃金制と同じ下限価格規制。

    犬と猫が失業する=ロボットがその代替えをする。

  • 経営コンサルタントであり経済評論家でもある著者が2025年に訪れるであろうAIによる仕事消滅の現実とそれによる影響、対処法について書かれた一冊。

    AIのディープラーニングなどによる発展や職業別の状況や失業の状況などを経済に精通する著者ならではの切り口で書かれており勉強になりました。
    そして、本書では著者がAIによる失業に備えてロボットを国有化して給与を付与しそれを国民に循環するという提案をしており、一理あるという論点でもあり面白いものだと感じました。
    ただ、AIに対して無限の可能性があることを前提に書かれているので実際に意思を持つことなどは可能なのか疑問には感じました。

    そんな本書の中でも手と指がAIに勝てる要素であるというところは印象に残りました。

    AIと仕事について経済の観点から書かれており、現在のAIやロボットの現況や今後について参考になりました。そして今後の仕事や生き方について真剣に考えるきっかけとなる一冊でした。

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著者プロフィール

経営戦略コンサルタント

「2022年 『日本経済 復活の書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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