幻惑の死と使途 (講談社文庫)

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著者 : 森博嗣
  • 講談社 (2000年11月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (584ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062730112

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幻惑の死と使途 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • ミステリはなんとなく楽しめるのが好きなところではあるのだけど、このトリックはなんだか感動してしまった。

  • S&Mシリーズ⑥

    4~5年振りの再読。
    ⑦夏のレプリカと同時期に起こった事件だが、関連性はなし。
    奇数章のみ。

    ・天才マジシャン『有里匠幻』による壮大な奇術、イリュージュン。
    ・奇術師として、孤高すぎる生き方に感服する。
    ・殺人事件には間違いないが、トリックとしての殺人ではなく、マジックショーに近い。
    ・一連の幻惑に負けずに、真相を見抜くのは難儀だと思う。
    ・婚約後も進展しそうでしない、相変わらずな犀川助教授と萌絵。

  • ・面白かった
    ・犯人が予想外やった。本で絵が無いから読み手側には不利とはいえ。それでも犀川先生はわかってはったんやしな
    ・その予想外さというのか、そして更に犀川先生が最後に話した考えが、ミステリーっぽい~~って感じがしましたwやっと的なw
    ・それと杜萌さんの事件ね。残りのページ数的にも途中から(ん??)ては思ってたけどまさか最後までそのままとは。ずっとあとって巻までまたぐんかいね
    ・あ、そういえば車のナンバープレートが先に連絡回ってたのはなんでやったんやろな

  • なにって引田天功の解説文が素敵。

  • 奇術師、イリュージョニストと言うべきか、その立役者である男がショーの最中に殺害されて死亡。しかも葬儀の最中に遺体が消失という奇想天外な物語の始まり。
    弟子である女性も次の脱出ショーで殺害。
    それらの現場にはもちろん偶然萌絵がいて、さらにショーに使用する大道具を作成していたらしい工場の人物も殺害され、これは萌絵が発見。
    タネも面白いけれど、犯人は最後まで想像もつかず、とても楽しめました。
    いわばトリックというのはイリュージョンみたいなものなのかも。
    巻末の解説には引田天功で、ちょうどプリンセス天功を思い出していたところだったので、解説も興味深く読めました。

  • 奇術もの。話の展開が好き。
    犀川先生の最後の解釈がすっと腑に落ちた。

  • S&Mシリーズ折り返しとなる6作目。
    そして、次作「夏のレプリカ」と対になり、奇数章のみの構成。さらに、全て「奇」から始まるタイトル。


    第1章 :奇趣の予感
    第3章 :奇絶の舞台
    第5章 :奇怪な消失
    第7章 :奇想の舞台裏
    第9章 :奇巧の仮説
    第11章:奇瑞の幕間
    第12章:奇抜なサービス
    第15章:奇術の使徒
    第17章:奇跡の名前

    =================

    前作に増して、萌絵と犀川先生が仲睦まじくて、微笑ましい。

    いつも冷静沈着で、無感情なイメージの強かった犀川先生が、感情を露わにするところは意外性に溢れていたし、それを「私しか受け止められない」と感じる萌絵にも感服。この二人良いよな、改めて。

  • 3
    マジシャン絡みの殺人事件。萌絵の偉そう感が微妙。ものに名前があるという概念がなかなか面白い。人間だけが名詞という概念が理解でき、どうぶつの概念は動詞らしい。有里匠幻の名前の価値の話と結びつけている。

  • 動機が(こんな言い方するのもどうかと思うけど)良かったと思います。
    マジックを題材にしていることもあってトリックを深読みさせられるが、トリックは大胆且つ単純明快。
    今回は萌絵の手柄かと思いきや、やはり犀川先生が一枚上。流石犀川先生です。
    次作の夏のレプリカと時間軸が並行しているらしく、今作は奇数章のみで構成されており、章題も全て「奇○の--」という形で統一されているところに森博嗣さんのこだわりが感じるのが◎
    すぐに夏のレプリカ読みたいと思います。

  • 犀川助教授と西之園萌絵のシリーズである。この本の特徴としては奇数の章しか存在しないということだ。下巻というか「夏のレプリカ」のほうに偶数の章があるらしい。この「幻惑・・・」のほうの1章に出てくる人物が、それ以降登場せず、「夏・・・」のほうに出てくるらしい。実際には、あんまり奇数、偶数のことは気にならなかったけどね。今回はマジックがネタ。ただ、今までの作品に比べると、あまり混乱させられなかったというのが正直なところかもしれない。最後の犯人についても、なんかわかっちゃった?という感じも受けたし。ふーむ、「夏・・・」はまだダンナが読んでるんだよなぁ・・・。

  • 天才奇術師がショーの最中に殺害され、葬儀中に遺体も消失してしまう。鍵を握るのは三人の弟子たち。私は犯人が最後まで掴めなかった。まさか、この人が犯人になるとは......。森博嗣の初期作は、プロットを書いていた時期があったようだが、それだと全然意外じゃないという理由でそれ以降はプロットを書かずに執筆している。その第一作がこの作品ではないかと思われる。さて、この作品はS&Mシリーズの6作目となっているが、何故、”S&M”というシリーズ名にしたのかが明らかになります。

  • 最終的にはっきりとしなかったかも。
    面白いのは面白いんだけど…
    マジックネタがちょっとイメージがわきにくい

  • この作品は奇数の章だけで、偶数章は同時期の『夏のレプリカ』にあるという変わった構成。それが効果的かどうかは次作を読むまで謎です。
    マジシャンが多すぎて、それに惑わされてしまっただけ、なるほどトリックは単純なものでした。犯罪に至る道筋も、このシリーズで一番腑に落ちたかな。萌絵の推理が冴えていると思ったら、更に上を行く犀川先生の推理は流石でした。ふたりの仲が劇的に進んだ訳じゃないけど、お互い操縦するのが上手くなってきた?クールに見える犀川先生だけど、内面に破滅的で大丈夫ではない部分も抱えているようだし、真賀田四季博士の名前が出てくるあたり、今後の鍵になっていくのかな?

  • 読了。

    マジックネタが苦手なので☆3つ。
    「幻惑の死と使徒」は偶数章のみ、次の「夏のレプリカ」は奇数章のみで構成され、この2つは対になるお話のようなんだけど、どう絡むのだろう。
    それが楽しみ。

  • おもしろかったです。イリュージョンとミステリーは相性がいいと思える作品でした。安定したおもしろさで、また知的な感じも味わえます。

  • マジックにあまり興味がないため、読もうとは思わなかったけれど、夏のレプリカと繋がっている?同時進行?のような話を聞いたので読みました。犯人は誰か…難しいとは思いながらも、読みながら絶対考えてしまうはず。けど、絶対わからない。ずるい(笑)
    そうゆうものなんでしょうか?そんなのあり?

  • 最後のイリュージョン
     天才マジシャンが脱出ショーの最中に刺殺体で発見された。さらに彼の葬儀の最中、霊柩車から遺体が消失してしまう。衆人環視のなかの大胆な犯行は、まさにマジックショー。見る者を、もとい読む者を魅了してくれます。
     マジックのタネは、聞けばそんなことかと思うものですが、上手い具合に幻惑されました。動機については、相変わらず常人には想像がつかないものの、前作よりは納得できた気がします。
     今回は、萌絵お嬢様が大活躍。でもやっぱり私は、犀川の推理の方が好きですかね。

  • 犯人が意外な方向から出てくる。トリックも少しずるいというか果たして現実に可能なのかという点はあるけど、ミステリーなのでよしというところかな。でも、映像化は無理かも。。
    名誉も不名誉も人格ではなく名前に与えられるっていう概念はなかなか興味深かった。このシリーズはミステリーそのもの以外にも、犀川先生や萌絵の価値観や世界観を楽しむっていうところがあると思ってて、今回はそれが良かった。

  • 「人を殺す動機なんて、一つや二つの言葉で説明できるものではありませんからね。確かに、こうして話をしてもしかたがない。我々は、ただひたすら、自分たちの精神安定のために、自分たちを納得させてくれる都合の良い理屈を構築しているに過ぎません。」

    萌絵ちゃん、今回はかなり頑張ったなぁ~。
    でもやっぱり最後は犀川先生だった・・・(^-^;。

    イリュージョン。小説もまたイリュージョンなんだろうなぁ~。

    このシリーズは本当に面白い。
    気が付くとまたたった一日で完読。。。

  • 相変わらずの安定感ではあるが、密室ミステリーとしては思いっきり禁じ手トリック。まさかの双子トリックとは・・・。

  •  5作目に当たる『封印再度』から俄然面白くなってきたS&Mシリーズの6作目、小説の面白さは、文章の上手さではなく、作家自身の魅力に帰属する。

     スーパー過ぎる犀川先生、萌絵ちゃんの生い立ち、ルーズな警察など、漫画チックなS&Mシリーズだが、それを差し引いても魅力的なのは、登場人物の心情描写にリアリティが感じられるからではないだろうか?犀川&萌絵に比べると、平凡過ぎる取り巻きの存在すら愛おしい~

     萌絵嫌いの森ファン?が、増々萌絵嫌いになりそうな女王様ぶり?でも、もしかしたら読者によって好き嫌いが明確に分かれる作品ほど、名作なのかも?

     最後に断崖絶壁ではなく、萌絵の部屋で真相が解明される『幻惑の死と使途』は、『封印再度 Who Inside』ほどではないものの、面白い物語だった。ここまでくると森先生も吹っ切れているようで、細かい所に拘っている様子はなく、完全に大学の先生から小説家に羽化している。新書では捻くれたことを書いているが、科学的な視点から哲学的な悟りに到達した?森先生ならではの世界観がある。犀川先生が、なぜ今のような人格になったのか?それがこのシリーズの真の謎であるような示唆もあり、続編や続シリーズについて調べずにはいられない。

     このままVシリーズ、四季シリーズ、Gシリーズと森ワールドに嵌っていくべきなのか、この軌道を外れてもっと広い世界に飛び立っていくべきなのか、悩む切っ掛けになるような作品でした。ってなんのこっちゃ?

  • S&Mシリーズ第7弾。第8弾と関連性があるため、本書の章番号はすべて奇数となっている。第8弾をまだ読んでないので詳しくはわからないが、偶数章で構成されていると思われる。
    第7弾は脱出マジックを得意とするマジシャンとその弟子の殺される。二人とも脱出マジック上演中に殺され、師匠に至ってはその遺体までが消えてしまうというおまけまで。これらの謎に、犀川と萌絵が挑む。もっとも犀川の方は挑むわけではなく、萌絵のおかげでいやいや巻き込まれる、といういつもの展開。本作でも、期待ほど二人の仲は進まずちょっとイラつくが、シリーズ完結までその進展を楽しみにしたい。
    あと、脱出マジックが主ネタのため、文庫版の解説を二代目引田天功が書いているが、意外に文書がうまくてびっくり。それによれば、彼女のマジックネタはほとんど夢の中で思いついているそう。
    また、デザイン改定前の文庫版表紙には棺から這い出してくるタコの足の写真が使われているが、これは棺から遺体が消えたという本編ネタへのオマージュだろうか。その発想力にもちょっと驚き。

  • 久しぶりのS&Mシリーズ。やっぱり面白いんだけど、なんだか今回は少しモヤモヤ。
    拾われてない謎があるような気がするんだけど、私の読みが甘いんかな?
    犀川先生と萌絵ちゃんのやり取りは今回も楽しいけどね。
    てか、萌絵ちゃんはいつまで危ない目に遭うんだろう……(笑)ヒロインだからそういうもんなんかな。
    もうちょい自分を大切にしてほしいなーと思うんだけど、たぶんこれも裏がありそう。

    トリックは今回も「ああ!」となりましたよ。
    まんまとやられた口です。

    次の「夏のレプリカ」と対みたいなんで、引き続き読みたいと思います。

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幻惑の死と使途 (講談社文庫)の作品紹介

「諸君が、一度でも私の名を呼べば、どんな密室からも抜け出してみせよう」いかなる状況からも奇跡の脱出を果たす天才奇術師・有里匠幻が衆人環視のショーの最中に殺された。しかも遺体は、霊柩車から消失。これは匠幻最後の脱出か?幾重にも重なる謎に秘められた真実を犀川・西之園の理系師弟が解明する。

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