夏のレプリカ (講談社文庫)

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著者 : 森博嗣
  • 講談社 (2000年11月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062730129

夏のレプリカ (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • あまり、犀川先生が登場しません。

    西之園さんと途中まで出番がありません。


    幻惑の死と使途と同時進行の物語。

    西之園さんの友達の簑沢さんが実家に帰ると誰もいない?翌朝仮面の男に拉致される。他の家族は既に誘拐済み!?

    誘拐事件が解決すると今度は盲目の兄が行方不明に・・・

  • S&Mシリーズ⑦

    4~5年振りの再読。
    ⑥幻惑の死と使途と同時期に起こる事件だが、関連性はなし。
    偶数章のみ。

    ・犀川助教授は、全く事件に関わりがなく、ほぼ又聞きで事件を解決。
    ・意外性の犯人像は良いが、描き方がアンフェアで不満が残る。
    ・兄の失踪?家出?また、狂言誘拐?を杜萌の家族は、どこまで把握いているのか?
    ・チェスの打ち筋で、相手の変化が分かるとは…。
    ・杜萌や家族は、その後はどうなったのか…誰も知らない方が良いのかも。

  • 結構好き。面白かった。やられた感があった。がしかし怪しむべきやったとも思える。笑
    でもお兄さんの件とか、あともういっこ何やったか、どういうことやったのっていう解決されてないやんっていう部分があるのがちょっと。

  • 『幻想の死と使途』と同時期に起こった萌絵の友人、簑沢杜萌の話であり、簑沢家で起こった誘拐事件と誘拐された先、別荘での殺人事件の話でした。
    杜萌が家に帰ると政治家である父と後妻である母と実の姉は誘拐された後。義理の兄は行方不明。杜萌自身も誘拐犯の仲間に監視されることに。
    そして全員が別荘に集まった時、仲間割れと思われる銃声が響き、誘拐犯の遺体が二体。いったい誰が殺したのか。
    途中からイリュージョニストの事件を解決した萌絵と犀川先生が加わり、事件の詳細が徐々に明らかになります。
    兄はどこへ行ったのか。あの夏の出来事は。誘拐犯を殺したのは誰か。
    わからないままで終わった方が、萌絵にとってはよかったのかもしれない事件。
    でも犯人は、正直そりゃないよと言いたくなりました。記憶違いとそんなつながり出てないよ、と。

  • 今回はヒントが多くてわかりやすかった

  • 前作「幻惑の死と使途」と対になり、偶数章のみで構成。さらに、全て「偶」から始まるタイトル。


    第2章 :偶発の不意
    第4章 :偶感の問
    第6章 :偶後の思惟
    第8章 :偶詠の悔い
    第10章:偶然の差異
    第12章:偶合の恣意
    第14章:偶人の舞
    第16章:偶成の無為
    第18章:偶像のせい

    =================

    「幻惑の死と使途」と同時並行で読んだ。文中でいうところの、西之園萌絵状態である。
    両者は事件として、ミステリィとして、しっかり区別されて展開されているのだけど、登場人物がクロスオーバーする点はスムーズに、且つ、整合性美しく書かれていて、矛盾は一切なし。森博嗣の頭の中はどうなっているのだろう?と改めてこの人の着想はすごいなと実感。

    本作では、今まで幾つもの事件に巻き込まれ、時に生命さえも狙われることがあっても、大きく動揺することのなかった萌絵がぽろぽろと涙を流す、非常に辛い展開が待っていた。私史上初めて、森博嗣のミステリィで心がぎゅっとなった。

    それにしても…犀川先生は謎解くの早すぎます。

  • 3
    幻惑の死と使途と同時期に起きた誘拐事件の話。萌と同級生で親友の簑沢杜萌を中心に話が進む。犀川が事件にほとんど関与せずあまり出てこなくなり萌の全て分かってるアドバイザーな感じ。ところどころに含蓄のある言葉がある。自分は怯えて何もできず作業してるだけなのに子供には新しいことに挑戦させようとする。忙しくしてる方がなんとなく安心。
    なかなか面白い。

  • 意外な犯人だったことについては面白かったです。しかし、もう少しそうなってしまった経緯等もっと説明がほしいなと思うところがありました。(わざとうやむやにしているのだと思うのですが)萌絵にとっても忘れなれない事件になったのではないかと思うので今後の作品にどう影響してくるのかが楽しみ(?)です。

  • 「幻惑の・・・」は奇数の章だったが、こちらは偶数の章である。同じタイミングで別の事件が起きていた。その中心になっていたのが、萌絵の友人の杜萌。正直言うと、前回の作品よりも、こっちのほうが好きかもしれない。しかし、ちょっと安易な感じがしてしまう。犯人にしろ、トリックにしろ何かレトロな感じがしたのは気のせいだろうか。時間的な流れは、両方の本を読むと面白いとは思う。

  • 都内の大学院生の主人公が夏休みを利用して帰省し、誘拐事件が発生した。誘拐されたのは主人公の家族。後に殺人事件となるが、殺害されるのは誘拐された人物ではなく、誘拐者が殺害される。S&Mシリーズを7作読了したが、一番異端な作品だと感じる。前作「幻惑と死と使途」と同時期に発生した事件で、密接に関係していると思われるかもしれないが、そうでもない。ただ単に、同じ軸で進んでいるという表現を使いたかったのだろう。伏線を気にされる方は順番に読むのが望ましいが、単品で読んでも違和感なく読むことが可能。さて、トリックを解くカギとなるのは「主観性と客観性」、「乗り物」だろうか。私の中では大きなカタルシスを味わえた作品だったので、満点を付けることにした。

  • S&Mシリーズ第8弾。前刊とほぼ同時期に別場所で起こった事件の話。なので、萌絵と犀川は終盤にさしかかるまで登場せず。犯人と犯人と目された人とのなれそめを含めた関係性描写がもっと欲しかったのと犀川があっさりと真相に気付いたところのロジックを深掘りしてほしかった。

  • 『幻惑の死と使途』と対になっていて、偶数章のみで構成されている。S&Mシリーズの中で一番犀川先生の出番が少ないんじゃないだろうか?(まだ、全部読んでないけど)今回の事件そのものは、何となく想像がついたので、あまり興味が持てなかった。最後、萌絵があの人に会ったことだけが意外だったかな。犀川先生が言った通りこの事件をきっかけに萌絵は少し大人になったのかな?2人の出番は少なかったけど、儀同家に変化が見られたことが次回以降のポイントなのかな?初対面の杜萌に好きな形は何かと訊ねる犀川先生の変人っぷりが好きすぎた。

  • 同時進行で2つの事件を扱う試みが印象的です。こちらの作品は派手さはないものの、とても切ない。トリックがシンプルなので、期待を裏切って欲しかったという気持ちがあります。ちょっと冗長な感じがしました。

  • シリーズのこれまでの中では一番王道のミステリーっぽい。
    杜萌というなかなか魅力的なキャラクターが良い。
    トリックとしてはわりと単純だったけど、物語として読んでいて楽しめた。

  • 読了。

    「幻惑の死と使徒」とは、同時期に起こっている事件というだけで、2つが合わさることによるなにか秘密がある…というような扱いではなかったので偶数、奇数に章をわけた試みの意図がよくわからなかったなー。

    「夏のレプリカ」のほうが好きだった。
    切ない。
    今回も犀川先生の出番が少ないのは寂しいけど、萌絵ちゃんがどんどん大人になっている。

  • 一気に読みました。「幻惑の死と使途」より、こちらの方が好きです。最後の新幹線に乗る前の出来事、自分が萌絵なら犀川先生にすぐ話してしまうだろうなと思いました。すぐじゃなくても、後から話すのかな?全部をハッキリさせないかんじは、どうも気になります!初心者だからでしょうか。

  • "ある意味では" 傑作なのかもしれない
    「幻惑の死と使徒」と同時期に起きたもう1つの事件。奇数章、偶数章に分けて交互に描くというアイデアはいいですが、プラスαを期待していた身としては物足りなかったです。加えて、S&Mの出番が少ないこともあり、中盤まではシリーズとしての面白さも希薄でした。
     しかし、チェスの対決シーンから評価が一変しました。萌絵が犯人の正体に気付くことになるトリガが出来過ぎですし、改めて見返してみると、萌絵と杜萌の心情の変化を確かに感じることができます。
     ミステリの基本である "見方を変えること" で真相を暴けるのもそうですが、真相以外にも見えなかったものが見えてくる不思議な作品です。

  • お嬢キャラの萌絵も嫌いではないけど、杜萌の理知的で強い心をもった(だけではないことは物語の後半にわかってくるけど)キャラクターが好きになった。事件は今までと違ってミステリーぽいいかにもな舞台や派手なトリックがあるわけではないけど、こういうのも好き。ただ、冒頭の文章からその結末はちょっとずるいよって気持ちになったけど。
    ラストが切ないけど、萌絵と杜萌のまたチェスをするって約束するシーンがすごい爽やかで良かった。西畑刑事と萌絵が事件について意見を交わすシーンも緊張感あって良かった。西畑刑事はまた出てきてほしいな。

  • 幻惑の死と使途と同時進行。
    幻惑の死と使途は奇数章しかなく、こちらの夏のレプリカは偶数章しかない。
    面白い手法だなぁと思う。

    どちらかというと、幻惑の死と使途の方が重たく深い感じがする為、順序が逆の方が良かったのでは?と思うが、このシリーズ作はどれも程よく楽しめる。

    幻惑の死と使途と連続している為、余計に犯人に意外性があった。

    しかし、どんどん犀川先生の出番が減ってないかな・・・。

  • 前作と時間軸が同時並行の殺人事件。この発想は非常に面白かった。裏の裏のような真犯人。というか、主人公=真犯人ってミステリーとして禁じ手では?時間軸が同時並行していく展開は奇抜なアイディアであるが、あえて真犯人にも奇抜さを狙ったのだろうか。前作と対になっている本作では「奇抜」が裏メッセージなのでは無いだろうかと勘ぐってしまう。また最後に本作のキーパーソンであった盲目の青年(兄)のくだりは果たして本当に必要だっただろうか?狙ったような登場で、せっかくの作品だっただけに、蛇足な気がするのは私だけだろうか。

  • 「幻惑の死と使徒」と同時期に起こった事件。なんだか不思議な感覚に陥っていく印象。
    誘拐・殺人事件として、現実的に対応されていたものが、どんどん精神世界に入っていく印象。主人公の杜萌の視点や感覚がそうなっていったからなのだろう。
    彼女が現実から離れていくと同時に、萌絵が登場して、現実の世界で話を進めてくれるので、途中からはそちらの視点で事件をみることになった。

    犀川先生が優しくて、「幻惑の死と使途」ももう一度読みたくなった。

  •  『幻惑の死と使途』とペアになる同時期に起こった事件を描いた作品。何となくカメラ目線の語りが気になるが、これが面白くなるのかな?
     
     「後半になっても、薄皮が少しずつめくれるように、新たな謎が顔を覗かせるあたりに著者のテクニックが進化しているのを感じる。」と言ったら生意気だろうか?萌絵を差し置いて、主人公を務める杜萌の思い出したくない過去が…

     そういえば、いつの間にか、理系ミステリーという感じが薄まっているような気がする。犀川先生や萌絵が登場する場面が少ないせいか?

     『封印再度』は面白いと思ったのだが、それに続く『幻惑の死と使途』とこの『夏のレプリカ』は、あまり面白いと思えなかった。特に『夏のレプリカ』は、私が禁じ手だと思う「語り手が自分の行動を伏せている」ところが気に入らない。通常それは、記憶喪失とか、心神喪失によって正当化?されるのだか、杜萌の場合はどうなのだろう?物語の中の謎よりも、森博嗣さんが、このような手法を使ったことの方が私にとっては謎である。その謎を解くために次回作にも手を伸ばしてしまうのだ…最後に偶然に萌絵と素生が遭遇するのは次回以降の作品への布石か?

  • Fよりは断然読みやすかったのに最後の動機があああ。まあ、それ以前に壊れてたって事なのかなあ?

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